-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

オオカメノキの花

2014-05-10 17:02:49 | 自然

 背炙り峠に向った5月2日に撮影しました。ガマズミの仲間では最も早く咲くような気がします。昨年も5月上旬には咲いていました。真ん中に小さい花が多数あって、周囲に大きな花弁があります。一見、ガクアジサイと似ているので、アジサイの仲間と思っていました。ところが、アジサイの仲間ではないそうです。このような花が外にもありました。例えば、ヤブデマリもそうです。オオカメノキもヤブデマリもガマズミの仲間です。実に私には分類が紛らわしい花ですが、きれいな花です。

 この木の名前は、大きな亀の甲羅のような葉っぱの木という意味のようです。この写真では、葉はまだ十分に展開していませんが、十分に展開すると結構、大きい葉になります。しかも亀の甲羅のような形をしています。秋には、葉が真っ赤に紅葉しますので、私でも分かるようになります。畑沢では人家に近い所ではあまり見かけず、むしろ少し奥の山にあるようです。


久々に新発見の石仏

2014-05-09 21:15:36 | 歴史

 これまで数々の畑沢の石仏を紹介してきました。たった一体の馬頭観世音を残して、全ての調査が終了したと思っていましたが、5月8日に思いがけない場所で石仏を発見しました。他のどんな郷土誌にも出ていなかった石仏です。

 畑沢の奥にある沼澤の林の中にありました。ここは、大戸C氏の氏神が祀られていた場所の一角です。この石仏は高さが1m足らずの小さな石仏ですが、大変に珍しい石材で造立されています。畑沢では「立石石」と言われている立石山から産出する角閃流紋岩です。大変に硬い岩石で、普通はこの岩石では石仏を造立しません。でもたった一体だけ畑沢で造立された石仏があります。それが上畑沢の延命地蔵堂の境内に建てられている「湯殿山・象頭山」です。こちらは時の大金持ちである古瀬吉右衛門が、文化八年(1811年)に建てた7、8mの大石仏です。今回、紹介している小さな石仏とは対照的な石仏です。しかし、この二体の石仏には、大きさを除けば全体的な雰囲気に似かよったものを感じます。一つは、自然石に彫られていることです。硬い岩石ですので、余計な労力を使わなかったのでしょうか。次に「殿」を除いて他の字の形が似ています。

 大戸C氏の家系は、代々、背中炙り峠にある「乳母木地蔵堂」の別当を務めてきました。通常、個人の家に「湯殿山」石仏はないようです。大戸氏の家とこの石仏には、どんな物語があったのでしょう。


ホーホケキョ ケキョケキョ

2014-05-08 20:47:10 | 自然

 畑沢の一番、南に位置する沼澤の一部である「ローデン」に行ってきました。昔、石切り場だった場所です。前々から行ってみたいと思っていて、天気も良かったので、大戸H先輩と一緒に沼澤林道を通って出かけました。

 天気がいいと鳥も調子がいいらしくて、山の中でおにぎりを食べているそばまで、鶯がやってきました。

 二匹が鳴き比べをしていて、そのうちの鳴き方が下手な方が、私たちの目の前まで近づきました。これまでも鶯は何度も目撃したのですが、カメラに収めたことがありません。私の技術は未熟なので、カメラを向けた時は大抵いなくなっています。ところが、今回は十分な時間がありました。鶯の大サービスです。そのような大サービスを受けながら悪口を言うのも何ですが、この鶯は「若者」のようで、鳴き方がまだ完全ではありません。姿も若々しい感じがします。


県道29号線背炙り峠越えの道での最大級湧き水

2014-05-07 17:32:54 | 自然

 県道29号線で畑沢から背炙り峠を越えて村山市側に出ると、沿道に湧水がぽつぽつ見られます。一般的には、昨年に紹介しました場所が飲み水として利用されてきました。水が直接、岩盤から湧いているのが見られますので、安心して飲用水にすることができました。

 しかし、湧水として最大のものは別にあります。夏場は草に覆われて、水が流れているのも分からなくなります。葉がまだ伸びない時期には、しっかりと水の流れを見ることができます。

それでも岩盤から湧き出している場所は、道路からかなり上にありますので、道路からは確認することができません。湧き出している所を見るには、急な崖を這いつくばって登らなければなりません。さらにずうっと登っていくと、乳母木地蔵堂の所に出ます。

 残念ながら、湧いている場所から道路の近くまでの距離がかなりありますので、途中で落ち葉の中を通るなどして、せっかくの湧き水に不純物が混じってしまいます。それでも、湧水ですから夏でも「冷たさ」だけは、そのままです。一度、お試しください。

 


イタヤカエデの花

2014-05-06 18:15:05 | 自然

 平成26年5月2日、背炙り峠への途中にイタヤカエデの花が咲いていました。イタヤカエデは大木になり、秋には黄色く輝きます。イタヤカエデは非常に硬いので、カンジキの爪にも使います。

 春のイタヤカエデについては、これまで関心を持たなかったのですが、昨年の秋、大平山に登った時に、黄葉が強く印象付けられましたので、今年は春からイタヤカエデに目が行きます。

 花自体は小さいのですが、大木全体に咲き誇っている姿は圧巻です。葉っぱも出てきています。既にイタヤカエデと分かる形です。