-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

これは何の花でしょうか

2014-05-19 08:52:21 | 自然

 畑沢の杉林の中で、見慣れない花を見つけました。葉だけは前にも見たような気がします。花は春先のほんの一時期なので、今まで気が付かなかったのでしょう。

 小さい目立たない花です。よく見ると花弁らしきものがあります。しかし、色が地味で「花」らしさが全く感じられません。「花と呼ばなくても結構です」とでも言いたげなふてくされた態度です。それでも花弁の中央には、白い雌しべがあり、周囲には毒々しいほどに派手な青紫色の雄しべがあります。何とも花らしからぬ花です。

 葉は、長く伸びた花茎の下にちょこんと顔を出したばかりです。その下には、前年の長く横に伸びた葉が見えます。

 御覧になっている方にお願いします。この花について御存知でしたら教えてください。ノギランの仲間かと調べてみましたが、手がかりがまだありませんでした。

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何とか言う山椒魚です

2014-05-18 18:19:22 | 自然

 畑沢の通称「屏沢(びょうざわ)」の湧き水で撮影しました。私は毎年、雪が融けると屏沢の湧き水を掃除しています。湧き水は、冬の間に大量の落ち葉で覆われてしまいます。人の手で落ち葉を掻き分けないと、湧水はどこにあるかさえ分からなくなります。

 湧き水の掃除はサンショウウオには迷惑至極なことです。落ち葉で流れがせき止められて、産卵に適した場所ができていたのに、掃除によって流れが速くなってしまいました。その中ににょろにょろと体をくねらせている生き物を見つけました。久しぶりのサンショウウオです。このサンショウウオは、クロサンショウウオとトウホクサンショウウオのどちらかですが、私には区別ができません。2種の区別は、尾の長さと形で行うそうですが、よく見ていませんでした。写真には撮っても、持ち帰りません。持ち帰ってじっくりと調べれば分かるのでしょうが、スビタレにはそこまでやる必要性がありません。そのうち分かるでしょう。それよりも、元気なサンショウウオの姿を確認できただけで幸せです。

 ところで、この個体はこの産卵の時期にほっそりとしていますので、雄かもしれません。それとも産卵を終えた雌かもしれません。結局、どちらか分かりません。

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ひかえおれー、畏れ多くも(ウスバサイシン)

2014-05-17 09:10:28 | 自然

 徳川家の家紋「三つ葉葵」に似ています。それもそのはず、同一ではありませんがお仲間です。所謂「葵」はカンアオイのことだと思います。カンアオイは、常緑で葉に厚みもあります。一方、ウスバサイシンは、実にさっぱりとしていて、葉が薄く冬は葉が枯れます。

 この写真は、中畑沢の山中です。杉林の湿っぽい所に群生していました。私の父が昔、庭に一株だけ植えていて、春に地味な花を咲かせていたのを覚えています。あれから何十年もの歳月が流れました。庭にこの花があるかどうかも分からなくなりました。

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昔の石切り場「ローデン」

2014-05-16 18:23:13 | 歴史

 昔、畑沢では村の中で使われる石材は、ローデンなどで採掘されていたそうです。2年も前から現場を調査したいと思っていました。場所の確定が難しくて実行できませんでしたが、ようやく場所を特定できましたので、畑沢の先輩と行ってきました。先輩の先祖は、石工だったと言われていましたので、「先祖を訪ねて」の調査も兼ねています。

 畑沢の沼澤林道を奥へ奥へと進むと、やがて自動車では通行困難な場所に到達します。林道はまだまだ続くのですが、普通の自動車では危険なほどに巾が狭く勾配もきつくなります。そのまま真っ直ぐに進めば「深沢」に至ります。ローデンへ行くには右(南)の「向かい」という沢に入ります。「向かい」はあろうことか、奥まった沢を進むにつれ勾配が緩やかになり、幅が広がってきます。「沢」の常識を覆すとんでもない所です。甑岳から続いている尾根は、ここでストンと断ち切られたようになくなっています。そしてたち切られた尾根の断面には、上の方だけに高い樹木が茂り、下の方には樹木がまばらになっています。石材の採取場だったので、絶えず地面が露出していたものと思います。

 「石切り場」という言葉から、私は大きな垂直の岸壁が聳えているイメージを持っていたのですが、ローデンの石切り場は、大きな岩盤から切り出す石切り場ではなく、地中に埋もれている大きな岩石を採掘して、それを削って石材にしていたものと思われます。ローデンから取り出す石材をゴロウ山の「ゴロタ石」と呼んでいたそうです。「ゴロ」という語感と、実際に岩石が「ゴロゴロ」と地中から掘り出される状況を考えると、「ゴロタ石」という名称は、「ゴロゴロと地中に岩石が埋設している山から採り出された石」の意味かなと考えました。

 ところで、このようにゴロゴロと大きな岩石が地中に埋設していたのは、昔々御所山、甑岳などの火山活動に伴う「火砕流」によるものかなと考えてみましたが、確証はいつもどおり全くありません。でも想像するのも楽しいものです。

 

 ある程度、奥に入ると大きな岩がごろごろと転がっています。

転がっている石の中には、人が切り出したと跡と思われる四角く成形された物もありました。残念ながら石工が使う「鑿(のみ)」の形跡はありませんでした。

 

 石に近づいてしっかりと確認しますと、畑沢で使われてきた「凝灰岩(火山灰が固まった)」であることが分かります。

 この石材は、背中炙り峠の巨大な石仏「湯殿山」をはじめとして、畑沢の石仏、石橋等々に盛んに使われました。

 ところで、ローデン周辺の地形は極めて特殊です。次のgooの地図を御覧ください。南の甑岳から背中炙り峠へと続く尾根がローデンで一旦消えています。そして尾花沢市と村山市の境が乱れた形になっています。この地形の乱れは石切りの結果なのか、それとも乱れた地形だから石切りができるのかが面白い問題を投げかけています。

 

 

 

 

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カルガモの災難でした

2014-05-13 17:57:54 | 自然

 5月8日に大戸H氏と昔の石切り場「ローデン」の入口で、水中に鶏の卵のような物を見つけました。

 元々は単なる小さな水溜りだったようですが、排水管が大量の落ち葉で塞がってしまったために、水位が急激に上がり巣をも呑みこんでしまいました。水浸しになった卵は、カルガモが産卵した物と思われます。恒温動物の鳥類の卵は、温度が低下すると死んでしまいます。この卵も冷たい水温にまで低下していましたので、助かる見込みがありません。でも、一応、元の場所に戻しておきました。それにしても、大きさも色も鶏の卵とそっくりです。

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