~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

師走の街で

2007年12月01日 20時33分03秒 | 雑感
ちょっと用があって街中をふらふらした。

百円ショップで
「こちらは600円ですがよろしいですか?」
「こちらは300円ですがよろしいですか?」
としきりと念を押され、


デパートの婦人服売り場で
「こちらの売り場にはカジュアルなものも置いてございます」
とにっこりされ、


同じくデパートの婦人靴売り場で
はきやすいものがございますよ」
と近づかれた。



・・・・・・なんだか反省した・・・・・



早くも師走 ~某コンペの要項~

2007年12月01日 11時33分06秒 | その他音楽
いよいよ12月になった。
締め切りのない主婦生活で、唯一といっていい「期限付き」の時期だ。

12月に入ると、テレビでは「クリスマスのホットなデートスポット」「今年のプレゼントはこれ!」「掃除の達人」「ユニーク年賀状」みたいな特集が次々組まれるのだが、うちでは「デート」はありえないし、「プレゼント」はいまだサンタさんと契約続行中だし、でまずどうでもいいことだ。
ありがた迷惑なのが「掃除」と「年賀状」。
「掃除」はとくに、昼間のワイドショーあたりだと、この時期だけ引っ張りだこの「カリスマお掃除師」みたいな人が出てきて、たしかに「おおっ!!」というような掃除をする。
でもこちらももう相当期間主婦をやっているので、たいがいの「裏ワザ」みたいなのは知っているわけで、知っててもやらないのはやりたくないからなのだ。それをやれやれといわれてムカつくのは、たぶん今の受験生諸君の心理状態と同じに違いない。
「年賀状」そのものは嫌いではないし、やり始めれば100数十枚はすぐ終わる。ただ、書く相手はみな知り合いなわけで、前年のを読み返したり、「そういえばあれはどうなったかなあ?」などと、書く前にメールを出したりと余計なことをやりたくなってしまうので、さくさくっと進まない。これも、テレビでいろいろ催促してくれるものだからどうにも落ち着かなくて困る。

・・・・・要は、テレビを見なければ、心の平和も保たれるし、仕事も進むはずなのだ・・・・・


こういう中で、早々と来年の某コンクールの要項が発表された。
大筋で例年と変わりはなかったが、エントリー料金はさらに値上げされていた。
これはどうもしょっちゅう上がっているような気がするが、なにをベースに値上がりが決定されているのだろうか?原油と関係はなさそうだが?
それと参加資格に少し変更(というか条件)が加わっていた。
私の今まで出ていたカテゴリーでは、「40歳以上を対象とした音楽愛好者のためのソロ部門。音楽大学のピアノ専攻で学習していないことが条件です」だったのだが、今回は次のようになっていた。

「40歳以上を対象とした音楽愛好者のためのソロ部門。音楽大学、専門学校等のピアノ専攻で学習していないこと、ピアノを職業(指導・演奏により報酬を得る)としていないことが条件」

事務局もいろいろご苦労されているのだなあ・・と思う。
「専門学校等」と加わったのは、たぶん音大以外の学校(たとえば海外の専門機関)などで勉強してきた人がいるかもしれないし、「ピアノを職業(指導・演奏により報酬を得る)としていないことが条件」というのは、大学は音大でなかったりピアノ専攻でなかったりしても、大学卒業後20~30年とピアノ教師や演奏家としてやってこられた方がエントリーされていたりするからだろう。
後者については私も実際そのような方を存知あげているし、だからどうということもいえないのだけれど、やっぱり演奏を聴くと全然別格なのは仕方がない。

要は、自分を「音楽愛好家」と思っているか、「職業的音楽家」と思っているかという話になってくるわけだけれど、この条件からだけだと、たとえば、芸大の指揮科や作曲科を出ていてもピアノで食べていなければ充分エントリーの資格はあるわけで、まさかそんな御仁がいるとも思えないけれど、逆に絶対にそんな人がいないとも言い切れない。

それに「音楽愛好家」か「職業的音楽家」かという区分にしても、たとえば世界的指揮者であり、ピアニストであるミハイル・プレトニョフは、あるインタビューで
「自分にとって音楽は趣味であって、仕事ではない」みたいなこと(ちょっと言い回しは違うかもしれないが・・)と言っていて、それなら「ほんとの仕事(生計を立てているもの)はなんなのよ?」ということを考えてしまう。
たしかに自前のオーケストラを作って世界中公演しているし、ロシアの経済はまた資本主義とは違うところもあるだろうから、私たちにはなにもわからないことではあるのだが、このレベルの方が「仕事ではない」とおっしゃると、「ではお仕事とはなんぞや」という疑問がふつふつと湧いてきて仕方がない。

NHKに「プロフェッショナル~仕事の流儀~」という番組があるが、「プロフェッショナル~趣味の流儀~」というのもなきにしもあらずなのかな・・・と時々考えている。