昨晩、チェロとの合わせ&レッスンがありました。
先生は、友人のチェロの師匠で、舞台ではよく拝見するのですが、こんな至近距離ではお会いするのも初めて。
お弟子さんは地元の交響楽団員をはじめ、プロの方がほとんどときいています。
8時過ぎから一時間半ほどかかりましたが、当然のこととはいえ、ピアノだけをピアノの先生にみていただくのとはほんと違うんですよね。
フランクのこのソナタは、テンポの変化が激しく、ルバートやタメも多いので、そういうこまかな点をよくつめておかなければならないのですが、ソロのときはまあ「本番はクレッシェンドやアッチェレランドがはやくかかっちゃった」ですみますけど、デュオの時は「この音から」ということを一応びしっときめておく必要があります。
それと「譜面上はこうだけど、演奏する場合はこちらの方が一般的」とかいう点なども多々あるようで、まずはそういう楽譜の書き込みをしなければならないことがたくさん。
次に、チェロの奏法に関係する独特の間の取り方。
特に難しかったのが、ピアノはただ順次進行でアルペジオがずるずるっと続いているそのど真ん中で「時間をください」といわれるのですが、どうしても次につっこんでしまうんですね。メロディーと弓の動きを意識すれはできるのでしょうけど、単純なことなのに難しい。
ピアノ部分そのものについても多々ご指導いただきました。
最初おっしゃる時に「私は、ピアノのことはよくわからないので、無理なことを言ってたら、言ってくださいね」といわれたのですが、「大丈夫です」といってしまったせいかどうなのか(笑)、だんだん「それは・・・難しすぎるっ!」みたいなことが出てきて、でもそれは私が自分で弾いているのでなくてもし他人が弾いていたら絶対要求するよな、と思うことでしたので、心を入れ替えて(?)今難所の練習に取り組んでいます。
それはたとえばどういう部分かというと・・・
ピアノ弾きならわかるように、何が難しいといって、右の小指でメロディーを弾き右の残りの指で内声(アルペジオなど)、左の小指でバスの長い音を弾きあとの指で内声を弾くというのは大変難しいことです。
それがまた音がとんだり、速かったりとなるとこれは並みのテクニックでは弾けません。
で、当然というか内声は相当おさえて弾かなければならないし、メロディーとバスはバランスも大事です。
もちろんピアノの先生にもこういうことはかなり言われますし、大変大切な技法なのですが、指導にどこか「こういうの難しいものね」というやさしさがあるわけです。「自分でも難しいと思うし・・」みたいな。
これが楽器が違うと容赦ない。メロディーは肉厚の音でずーっとレガートで、バスはたとえオクターブの速い動きであっても絶対にはずせない箇所だからしっかり、という感じです。
それってたとえば、私らがシンフォニーをいつもベルリンフィルだとかウィーンフル等々のCDで聴いてて、実際にある日リーズナブルなお値段で聴けるようなオケで同じ曲を聴いたとき、バイオリンの高音のキメの音がはずれたり、気持ちよくきいていたい管楽器のロングトーンが「ぶちっ」と切れたりしたときに、心のどこかで「・・・ヲイ・・」とつぶやいてしまうのと同じことなんですよね、たぶん。
そんなこといってしまえば、たとえばピアノを弾かない人がゆっくりゆっくりの「革命」とか「木枯らし」を聴いたら、「・・ヲイ・・」どころか、「・・コロス・・」と思うかもしれないです(爆)。
うちは夫婦で楽器が違うので、以前合わせをしたりしていた時は、よく「そういうけど、ここはメチャクチャ難しいのよ」とか「そりゃ、ピアノではそういうことは簡単なのかもしれないけど」と、お互いいうことがありました。
でも、その場合は結局「楽器違うからね」で終わりでしたが(汗)。
ちょっと前にH先生にレッスンを受けたときに、「ソナタのときは、相手の楽器に合わせた音と弾き方を」といわれたことがちょっとわかったような気がしました。
でもそれって、すごく難しい。
でも、曲として仕上げていくというのは、やはり難しいものを難しいといっていてはいけないですね。
いい機会なので、もう少し頑張ってみます。
先生は、友人のチェロの師匠で、舞台ではよく拝見するのですが、こんな至近距離ではお会いするのも初めて。
お弟子さんは地元の交響楽団員をはじめ、プロの方がほとんどときいています。
8時過ぎから一時間半ほどかかりましたが、当然のこととはいえ、ピアノだけをピアノの先生にみていただくのとはほんと違うんですよね。
フランクのこのソナタは、テンポの変化が激しく、ルバートやタメも多いので、そういうこまかな点をよくつめておかなければならないのですが、ソロのときはまあ「本番はクレッシェンドやアッチェレランドがはやくかかっちゃった」ですみますけど、デュオの時は「この音から」ということを一応びしっときめておく必要があります。
それと「譜面上はこうだけど、演奏する場合はこちらの方が一般的」とかいう点なども多々あるようで、まずはそういう楽譜の書き込みをしなければならないことがたくさん。
次に、チェロの奏法に関係する独特の間の取り方。
特に難しかったのが、ピアノはただ順次進行でアルペジオがずるずるっと続いているそのど真ん中で「時間をください」といわれるのですが、どうしても次につっこんでしまうんですね。メロディーと弓の動きを意識すれはできるのでしょうけど、単純なことなのに難しい。
ピアノ部分そのものについても多々ご指導いただきました。
最初おっしゃる時に「私は、ピアノのことはよくわからないので、無理なことを言ってたら、言ってくださいね」といわれたのですが、「大丈夫です」といってしまったせいかどうなのか(笑)、だんだん「それは・・・難しすぎるっ!」みたいなことが出てきて、でもそれは私が自分で弾いているのでなくてもし他人が弾いていたら絶対要求するよな、と思うことでしたので、心を入れ替えて(?)今難所の練習に取り組んでいます。
それはたとえばどういう部分かというと・・・
ピアノ弾きならわかるように、何が難しいといって、右の小指でメロディーを弾き右の残りの指で内声(アルペジオなど)、左の小指でバスの長い音を弾きあとの指で内声を弾くというのは大変難しいことです。
それがまた音がとんだり、速かったりとなるとこれは並みのテクニックでは弾けません。
で、当然というか内声は相当おさえて弾かなければならないし、メロディーとバスはバランスも大事です。
もちろんピアノの先生にもこういうことはかなり言われますし、大変大切な技法なのですが、指導にどこか「こういうの難しいものね」というやさしさがあるわけです。「自分でも難しいと思うし・・」みたいな。
これが楽器が違うと容赦ない。メロディーは肉厚の音でずーっとレガートで、バスはたとえオクターブの速い動きであっても絶対にはずせない箇所だからしっかり、という感じです。
それってたとえば、私らがシンフォニーをいつもベルリンフィルだとかウィーンフル等々のCDで聴いてて、実際にある日リーズナブルなお値段で聴けるようなオケで同じ曲を聴いたとき、バイオリンの高音のキメの音がはずれたり、気持ちよくきいていたい管楽器のロングトーンが「ぶちっ」と切れたりしたときに、心のどこかで「・・・ヲイ・・」とつぶやいてしまうのと同じことなんですよね、たぶん。
そんなこといってしまえば、たとえばピアノを弾かない人がゆっくりゆっくりの「革命」とか「木枯らし」を聴いたら、「・・ヲイ・・」どころか、「・・コロス・・」と思うかもしれないです(爆)。
うちは夫婦で楽器が違うので、以前合わせをしたりしていた時は、よく「そういうけど、ここはメチャクチャ難しいのよ」とか「そりゃ、ピアノではそういうことは簡単なのかもしれないけど」と、お互いいうことがありました。
でも、その場合は結局「楽器違うからね」で終わりでしたが(汗)。
ちょっと前にH先生にレッスンを受けたときに、「ソナタのときは、相手の楽器に合わせた音と弾き方を」といわれたことがちょっとわかったような気がしました。
でもそれって、すごく難しい。
でも、曲として仕上げていくというのは、やはり難しいものを難しいといっていてはいけないですね。
いい機会なので、もう少し頑張ってみます。