~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

録音練習

2010年02月21日 12時36分53秒 | ピアノ
先週あたりから、シブシブ録音練習してます。
キライですよ~、録音。
先生に聴いてもらって「ここがおかしい、ここがもちょっと」と言っていただくほうがなんぼかマシなんですが、仕方ないですね。ショパンはもうレッスンありませんから。

だいたい「なんかおかしい、しっくりこない」と思っているときは、フレーズのなかの重心というかポイントがずれていることが多いのですが、はたして今回もやってました。
24番・・・・タメるとこ違うじゃろ!
松本さんにもフレーズ感を注意されてはいたのですが、具体的に「どの音がおかしいか」ということについては私ピンときてませんでした。
フレーズとか歌とかについては、「気分」とか「なんとなく」と思ってしまいがちなんですけど、突き詰めていくと「お前かっ、犯人は!」という音が浮かび上がってきます。
要するに、最初から一音一音を検討し積み重ねていけばいいわけなんですけど、そういう積み木を積むような音楽作りが私大変苦痛なので、とくに時間のないときは最後のほうにこの作業がきてしまいます。
それと、ある程度のスピードで「弾ける」ようにならないとわからないことも多いので、ゆっくり一音一音重ねて練習していけばすべて成功するかというとそういうもんでもないと思われ・・・・。

化粧するとき「アイラインはこの角度で、チークはこのくらいで」と思って丹念に作りこんでも(私はそんなことはまずありませんけど)、髪型や衣装によっては「なんか変」なこともありうる・・・・それと似てなくもないです。


録音練習の話に戻りますが、思った以上にイケてる曲もないわけでなないのですけど、「犯人はお前か」「敵はそこか」な部分が次々見つかり、対応におおわらわです(殴)。
本番は、止まらず間違わず弾けることが一番大事ではあるのですけど、そればかり目指していても、長期的にみるとあまり役にたたないので、本番でどうか・・はちょっとおいといて、自分のイメージするショパンに近づいているのかどうか、とりあえず検討を重ねています。
アンサンブル、ソロ、どちらにも言えることなんですけど、やはり「音が鋭角すぎ」。
コントラストを強弱やアクセントでつけすぎてます。強弱も大事ではあるのですけど、長いフレーズ、音色の多様さ、フレーズのしまい方の微妙なニュアンス、などなどで表現しなければならないことがたくさんあるのに、そういう部分が抜けてます。
まだ自分の技術はロマン派以前、ベートーヴェンの中期くらいの楽曲までいってるかどうかだなあ(つまり子ども頃ピアノをやめた時点のレベルくらい)・・・とあらためて思わざるを得ません。

まあ、そういう発見のひとつひとつが糧になっていくでしょうから、無駄な経験ではないですね。
「わかる」ことが一番大事ですから。
それがわかればショパンへのアプローチの仕方もなんとなく見えてくるのでは・・・と期待です。