~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

HIROSHIMA MUSIC FESTIVAL

2010年05月01日 23時35分18秒 | レッスン&セミナー
いよいよ始まりました、HIROSHIMA MUSIC FESTIVAL。
昨年まで電停ふたつ向こうの音楽高校が会場だったのですが(都合で今年から使用できず)、今年から、うちからバス停ひとつ先のお寺で開催。
別に宗教がらみとかそういうことではなくて、いくつかの部屋にピアノを置いて同時間に研修を進めていくにふさわしい場所である・・・ということのようなのですけど、いやどうして、高台からのすばらしい景色、きれいな建物、自然に囲まれて空気もいい。

・・・ということはあらかじめ知っていましたが、実際に行ったことはなく、うちから徒歩で20数分であろう・・という程度の認識でした。
10時開講式でしたので、9時半に出ました。
だいぶ歩いて、やっと見えてきた道路沿いの「ここから右折」という表示、見たとたん思わず、「ええ~」と声が出ました。
「ここから600M」
・・・マジですか?しかもここからずっと坂道ではありませんか。
時間はだんだんなくなるし、この時間に誰も歩いていく人いないし・・・・えいままよ、あと10日で46歳になりますけどね、ここはダッシュです(笑)。

ちゃんと間に合いましたよ、間に合いましたけど、汗ド~~~~~。

始まった開講式、挨拶、紹介、注意事項いろいろありましたけど、そのなかにここのお寺の住職さん(・・でいいのかな)のお話がありました。
「みなさん、ここへ技を磨きにこられたのですね。われわれも日々修行です。
今日私も、ここから平和公園まで走りまして、さきほど帰ってきたばかりです。なのでちょっと顔が赤いかもしれませんが・・・」
・・・・い、いま、なんとおっしゃいました?「平和公園まで走った」と言われましたか?
何キロあるのかわかりませんけど、信じられないです。すごすぎます。たかが600メートルの坂でめげていた自分がかわい過ぎる・・・・(泣)。
お話は続きます・・「音楽は耳で聴くものだと思うのですが、目を閉じて心で聴く場合もあるのではないでしょうか?私どもではよく<心できく>ということを申します。音楽も同じことが言えるのかもしれません」
・・・・よく、自分の音を客観的に聴こうとして目を閉じて練習することがありますけど、なるほど<心できく>のだと言われれば、そうかもしれないという気がします。宗教らしいコンパクトでわかりやすい表現ですが、それだけに忘れられない言葉のように思います。


開講式の後の、私の受講時間は17:15~18:00なので、いったんそこを離れて、娘と街へ。
「靴がきつくて入らない~」と言っていたので、娘の靴を買う、また息子を私の実家に明日派遣する予定なのでチケットを買う、という用を済ます必要がありました。
靴の方はいいとして、チケットの方は、乗り継ぎの便(リレーつばめ)が満席で明日朝の分がどうしてもとれない。ならば仕方なく・・今夜の飛行機最終便じゃ~ということ。でもちゃんと間に合うように部活から帰ってくるのか、私と入れ違いだがちゃんと行けるのか・・・と気をもみまくり。
いったん帰って、手紙に、航空機、リムジン、実家までの道順その他を書き、18:30にタクシーを手配して、あとは留守番の娘に因果を含めて(?!)、出かけました。
どうやら息子は16:45くらいには帰宅したようで、私の受講前に電話で連絡もつき、よかったです。


ブラームスピアノ五重奏の初合わせ。
今まで、客席からばかり拝見していた方がたの向こう側(ピアノだから当然奥ですね)にまわったのが不思議な感覚。
ピアノ受講者では、(当然のことながら)最年長ということもあるのでしょうが、大変丁寧に接していただき、こちらの意思を確認してから意見をくださる、という形でありがたかったです。
終わりのほうでは松本さんが入ってこられて「・・ピアノ、でかいよ(笑)」と。
楽器や部屋のこともあるでしょうけど、自分ではほんとに自分の音が聴こえないんですよね。でも十分すぎるくらいだったみたいで、「どれくらい聴こえているかをつかまないと。気持ちはあふれるくらいあっても、手元には全部反映させず、他の楽器とのバランスを考えたコントロールのきいた音で」と言われました。
難しいですよね、なかなか。ピアノの前面にほかの楽器はみんないて、それがすべてさらに前面に向かって音を出しているわけなので、ピアノ奏者は弦奏者の背中を見ながら、どんな音がどれくらい鳴っているのかを想像で補わなければならないとこがあります。
こういうとき、やはりきちんとチェックしてくださる方がいて、繰り返し繰り返し「今のでOK」「今のは変だ」と言われることで次第に身についていくことなのだと思います。
そこまで、室内楽ばかりやってるピアニストもいないかもしれませんが(笑)。

あとやはり「ここはこういうボーイングだから、ピアノもこんな風に」とか逆に「ピアノはこうだから、合わせたほうがいいのか?」とか、のやりとりがいいです。
「よく室内楽やってるんですか?」ときかれました。「よく」かどうかはわかりませんけど、やってるほうですかねえ、とりあえず。

私、明日は11時からです。
あさってはなくて、4日は16:15~、17:15~の連続2コマ。
聴講(無料)は随時受け付けているようです。

こちらにも情報あります。