唯のブログ。

病気の体験、療養生活や日々思いついた事などを書き留めているブログ。時々毒吐き。楽しめれば最高、無理なら受け流す。

受験。

2014-03-17 20:25:17 | インポート
姪っ子が浪人すると決めたらしい。 受験勉強をやっていて嵌る罠。

成績が落ちると周りから責められて、勉強時間を増やす。結果、さらに効率がわるくなる、集中力が落ちる。成績はさらに下がる。こんな感じの負のスパイラル行き。 東大野球部がこの悪循環で一勝もできないで苦しんでいたTVを見たことがある。 桑田がコーチになり時間短縮、目的意思を持って練習するスタイルに変えていた。 スタイルと意識も。
受験はそれで何とかパスしてきたようだが、実社会では通じない。 量の積み上げ。

  問題はそこじゃないのに。時間を増やす事は 今まで勉強して無いやつには有効だが、勉強時間を確保していたなら別な原因を探して対策するべきだ。  受験生は勉強する事だけを一生懸命するが、マネージメント、現状分析、計画、フォロー、などで成績を上げる感覚はほとんど持っていない、 そこが重要なのに。 そして、それが、受験勉強では 習得できないから気がつかないといけないのに。

 例えば、書道。
 字を書いて、難しい字を書いて、じぶんスタイルで描く様になり、もっと何かを表現したくなるともっと高みを目指す。 そのために内面を磨いたり、きれいなものに接し審美眼を磨いたり、日常を大切にして道を追求する。 このように目指すところが高ければ、段々と意識や視線が上がって行く。

 しかし、受験勉強とは、時を書いて、難しい字を書いて、他人より難しい字を知ってると満足しているようなものだ。


戦に例えれば、優秀な将軍は、兵の戦力以外に、戦術、戦略、地の利、時の運なども考えて戦をする。
 受験生は、兵隊がただ戦うような意識しかもっていない。

 受験勉強ではそういう目線が上がっていくような感じのことは意識できない。 
  (導いてくれる存在がいれば、幸運だが、残念ながら、そうはいない。)


そして、受験勉強の弊害。


1.何でも知っていると思ってしまう。 知っていると思った時点でその先の情報は入れないようになる。 そして傲慢になる。 進歩しない。
  素直でなければ人は伸びない。

2.何でも答えがあると思ってしまう。 世の中に答えは無い。それぞれが自分で納得する答えを見つけるのに、直ぐに答えを知りたがるようになる。 試行錯誤しない。 考えない人間になる。

3.大学までに力を使いすぎて燃え尽きて社会に出る。 だから成長しない。

4.人間関係は思うように行かないのが常だが、 何でもマニュアル通りに行くと思っているから うまくいかないことを受け入れられない。

5.受験生は特別と、家事など免除されて優遇される。 結果、受験勉強期間にその他の人間として大切な事が身につかない。 自己責任と言う感覚が身につかない。

6.勉強していれば全てうまくいくと勘違いする。 大学でてからイチからスタートする事になるのを理解できない。

7.受験勉強しか知らない学生は、野球しか知らない野球馬鹿と同じ、 受験馬鹿。 
  大切なのはバランス。 受験勉強で学んだ事を生かす能力も同時に身につけること。 野球を通して色々な事を学ぶように。

8.力仕事、作業の出来ない男、体の使えない男。 家事、育児の出来ない女。 
   受験勉強偏重者に多い。 家庭を持ったとき対応できない。
9.受験は効率よくやりたいから、効率重視、 深く考える癖がつかない。 目の前の状況に対応する能力が身につかない。

そして、
勉強は特別な事だと勘違いしているから、日常が大切なのに日常をおろそかにする。
 勉強している時だけ意識する人間と、日常いつも意識している人間、どちらが長く、深く考える時間があるか? 学べるか?  そんな事に気付けない。
 
 例えば、メールのやり取りは国語の勉強。 塾なんかに行く前にきちんとした日本語でメールを書く事が大切。読んで相手の気持ちを考える事が大切。
 ただ、古典を覚えるのでは無く、古典を読んで文章の中身を自分なりに有効に使えるようになる。
 英語も同じ、外国人がいたら積極的に話かけてたり、英字新聞を読んだり、日常できる事がある。

 他、挨拶でも、食事でも、バスの時間管理でも、全てが受験勉強にも通じる。
  
自分が駄目になっていくような受験勉強スタイルは流行らない。
そもそも、医者になりたいという動機がぶれなければ、受験勉強も当然の課程と捉えられ苦労でも何でも無いんだけどな。。