唯のブログ。

病気の体験、療養生活や日々思いついた事などを書き留めているブログ。時々毒吐き。楽しめれば最高、無理なら受け流す。

理解されず。

2016-08-11 18:27:58 | インポート

 正月休み、 

 言葉や態度の端々に 
  「育ててやって、大学まで出してやったのだから、就職先は俺の満足するような会社じゃないと許さない。」 という事を感じさせる父親に 会社を辞めたいのだけれど、、、と切り出した。

 こちらは、一山もふた山も乗り越え、十分に会社の信用を得たと思っていたので 切り出したのだが、、

 何も知らない親父からは、
  「きついからと言って逃げ出しては、どこへ行っても同じだ、」
  「周りがそんなに優秀でついていけないのか?」  というような言葉ばかりで全く理解されなかった。

  悲しいかな、、こちらがいくら説明しても 自分が辛くて逃げ出すと思っていて、、全く信用されていなかった。
   状況を理解したり、自分の気持ちをわかってもらうような事はなかった。
 
 
 当時はまだ、「親に従順ないい子供」を心身ともに装っていたので、 

  親を納得させられない自分が悪いのだと自分を責めた。 

 親に納得してもらうまでがんばって認めさせよう、、、、などと考えていたのだから、、 自分もめでたい。


 


次の支店へ転勤して。

2016-08-11 17:36:00 | インポート

ベテラン社員が手に負えずに逃げ出すような担当先を、新人2年目の自分が上手くまわすことなど出来なかった。
  渉外課員として 初めての外回り、初めての土地で、初めての支店には知り合いもいない。
  書類の場所も判らず、今まで出来た事数少ない事でさえ何倍も時間がかかる。 だから周りはそんな事も出来無いのか?となる。

 取引先は大口ばかりで、こちらが集金に伺う事が通例になっていた。 
 毎日必ず午前中に集金に行く先だけで5社。 これに他の企業などからの集金依頼が来ればそれだけで忙殺されノルマのための工作などする時間が持てなかった。
 
 時間を作れずに、簡単な報告者や事務手続きが回らず、「仕事の出来ないやつ」というレッテルが貼られた。
  現物の管理が出来ない、郵便物が送れない、予定表が提出されない、、、、。
 
 毎日毎日、店内で罵倒され、業後は9時、10時から居酒屋へ連れて行かれて罵倒され続けるからますます時間が無くなり仕事が進まない。

 居酒屋で罵倒されている間は一口も手をつけない、ただただ下を向いて二時間位罵倒され続ける。
 毎日、毎日であるからたまらない。
 その後11時ごろ開放され、一人で飲みながら食事をすると寮への帰宅は毎日1時、2時だった。

 それから仕事をした。 日中時間が作れるように、作業を出来るだけこなしてから寝た。

 周りは全員敵で、毎日白い目で見られていた、たぶん人生で一番孤独だった時期は1年以上続いた。

 しかし、1年もすると仕事の要領をつかみ始めて、数字が挙がってくるようになる。
 支店内では相変わらず無口で、周りに愛想を振りまくようなことは無かったが、お客さんとの関係はすこぶる良くなっていた。
 お客さんが信用してくれるようになり、 何とか自分に花を持たせてあげたいというような気持ちを感じるようになって来ていた。
 
 集金先にお願いして、こちらの都合も聞いてもらうようにして時間を作った。
 自分でなく、パートさんが集金に行っても良いとの了承を得て自分の時間を作った。
 
 数字が挙がり、仕事がスムーズになってくると回りの対応は一変する。 期末になるとノルマ以上のものを求められ、支店の為と依頼され関係ないことまで協力する。
 飲みに誘われたり、 「呑みに誘ってくれない」とクレームがついたり。  酷い対応をした人間との親密な付き合いは避けた、本性知っているのに誘うはずはない。

 全員の本性を知ってしまっているのでその後どれだけ近づかれてもむなしかったが、 何人かは変わらず良くしてくれる人がいてその人たちだけは信じていた。
 
 
 今に思えば、仕事の厳しさを体感し、誰にも頼らず、自分で切り開いていった 楽しい思い出というところか。
 
  転勤直後には外訪中に交通事故になり入院したり、 周りは誰も口を聞いてくれなかったり、 毎日毎日罵倒されたり、 飲み屋で下向きながら説教され続けたり、

 一山もふた山も越えて 落ち着いて来たころ 

  その会社で働き続ける事にもう既に誇りを感じなくなっていた。
 
 というより、

 その会社で働く事を恥ずかしくさえ感じていた。 

 結局、客に好かれて色々やってもらっているが、全部搾取ではないのか?
 
 信用という都合の良いもを 利用した 詐欺(俺は必ず顧客に説明して納得してもらっていたが結果は詐欺まがいではある。) では無いのか?

 当時、日本で1.2を争うほどの収益を上げている企業が、、、、
 若いのに高給をもらう社員が、、、、、、、、、顧客にお願いして、結果的に損してもらってまで収益を追求するのである。 客に好かれていればいるほど実績は挙がる。 つまり、搾取が大きくなる。  

 
 馬鹿でしょう。。  自分さえ良ければそれでいいのか?  
 
 きついだけでつまらない仕事、過酷な労働条件への不満から出たところもあるだろうが、、  そういう感情に支配されながらの日々に嫌気がさして、遂に、 意を決した。