以前、高校の同級生同士の、巨人の上原とラグビーの大畑を較べて、
大畑はかわいそうだなとずっと感じていた。活躍の度合いと年収が余りに開きがあるので本人がどう思っているのか知りたかった。
今回のワールドカップを見ていると、、、、、
ラグビー選手はそんな事は全く関係なく自分が一番誇りを持てるスポーツとしてラグビーを選びそれを楽しみながらやっているだけなのだろうと自分なりに納得した。
優勝賞金なし、ただ誇りと名誉だけの為に命を掛けて戦う。
トップ選手の年収は、サッカー選手の100分の1。
前回大会から何年もの間、多くの物を犠牲にして鍛錬し、練習し、分析し、チームとして纏まる様に人間関係を作っていく。
お金は大切なものだし、年収は多いほうが良いに決まっている。
しかし、打算のない純粋な志にはかなわない何かがあるのでしょう。
今回のラグビー選手を見ていると、他の競技の選手には無い媚びない精神を強く感じる。 自分を信じて、仲間を信じて、相手を敬って、、、、、マスコミや周りには媚びない。。 サービスはする。 ラグビーを盛り上げようと努力はするが、一戦を画す。
チームプレーも徹底している。トライを挙げても自分の手柄とは思わず、愚直にスクラムを押しても自分を押し出したりしない。本当にチームで戦っているのだから、自分の役割をこなすだけ、チームの為に戦うだけという感じが滲み出ていて精神性の高さを感じる。
本当の意味のスポーツを通して人間的な成長をする、という事がそこにはあった。 言葉や形だけではない、実践で学んで成長するという事。
強靭な体力を身につけ、精神を鍛える為に欠かせない激しい練習。
チームとして纏まる為に必要なコミュニケーション能力を鍛える機会。
ラグビーには色々なものが詰まっていて、そういうものを一生懸命にやってプレーも成長し、人間性も磨いている事がうらやましい。
打算が無い人間の集まりだからその世界に居て気持ちが良いだろう。
寄ってくる人間、関わって関係が長く続く人間は同じような感性の人間となりこれまた気分よく過せるのだろう。
極真空手も昔はそういう物だと思って一生懸命向き合っていたつもりが、、
全く真逆の世界に入り込んでしまった。
何も身につけていない自分は流されまくって見失ったのかもしれないな。
最悪の事を知らないと最高の所へは生けない。
表面だけの見せ掛けのものでは直ぐにめっきが剥がれる。
真逆を知って始めて本物を目指せる、、、そういう前処理段階の人生に居るのかもしれない。
ラグビーが理想の競技なのではなく、理想を求める精神の持ち主がラグビーをするからラグビーがすばらしい競技になっているということもある。
どんな競技でも志高く取り組めば全てのものがラグビーのようなすばらしいものを生むものになるのである。
空手でも、野球でもサッカーでも、なんでも良いのだが、兎に角志高く取り組まないと生けないという事。
心も身体も成長するという事。 彼らのように生きるという事。