アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

スペインの親子…仲の良さは世界一か

2013年10月29日 | Weblog
 マドリッドの印象は、住宅地へ入ると「公園が多い」ということ。滑り台などの遊具がある公園がワンブロックに2~3箇所の割合で存在する。サッカー場(フットサルのコート大)もいたる所にある。夏時間のため、夜は8時半頃まで照明無しでサッカーができるので、どのコートも大盛況。ボールはフットサルのボールを使わず、普通のサッカーボールでした。

 散歩しているうちに、サッカー場が二面とれる立派な競技場を発見。マドリッド五輪招致にあたっての施設の目玉として整備されたものでしょう。とにかく広い。この競技場の半分はサッカーの練習で使っておりました。サッカーの練習をしているチームはおよそ10チーム。残りの半分は、「(金網で仕切った)サッカー」「ローラースケート」「クリケット」「ホッケー」「卓球(本当です。屋外なのに卓球台が設置されておりました)」・・・午後7時でこの大盛況。スペインのスポーツの底辺ここにありってところでした。
 特筆すべきは、スポーツに勤しむ子ども達に保護者が付き添ってきているということ。学校の登下校もそうなのですが、放課後のスポーツクラブの送迎も保護者がする…確認はしていませんが、法令で決められていることは間違いないでしょう。

 まったく野次馬なもので、私たちも競技場へ入ろうとしました。しかし、ダメでしたぁ!野次馬は入れないように、しっかりロックされていました。何日かけてマドリッドへたどり着いたと思ってるんだ!テロリストじゃないことぐらい、顔を見りゃわかるだろうがぁ!

 家族の仲がいい!これ、スペインの一番の特徴かもしれませんね。
 放課後、学校へ保護者が迎えに行く。そして、一緒にスポーツクラブへ行く。保護者は、観客席で我が子が走りまわるのを見守る。スポーツクラブでの練習や試合やらが終わり、ああでもない、こうでもないと話ながら帰宅する・・・いいですよねぇ・・・。
 日本では…このような状況を作ることができるのは、ほんの一部のお金持ちでしょう。

 スペイン人はそんなにお金持ちなのかって?大卒初任給が10万円そこそこですから(7万円という説もあり)、お金持ちの括りには入らない。では、どうして、「親子の時間をたっぷりとる余裕があるのか?」。
 25歳以上の50%が失業者。これがスペインの現状。つまり、仕事がないから親子の時間をたっぷりとることができる…。そりゃないだろうって?いえいえ本質的な話ですよ。現地ガイドがいみじくも言っていました…。
 「スペイン人は、今日のパンがあれば楽しく暮らせるのです」
 そ、その日暮らしの国民性だった…!でも、子どもを大切にするんですよスペインは!