アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

無職かつ貧相な老人…私だよっ!が目立った日

2016年12月03日 | Weblog
 おそらく今年最大の職務と思われる仕事が、昨日終わりました。大規模な表彰式で、「講評(総評)」を述べたのですがね。目立った目立った!そこに至るまでの準備に、三か月かかりました。
 この三か月どんな仕事をしてきたか?説明には5時間ぐらいかかるのですが、5分にまとめます。
 某コンクールの、地方大会から本選まで、ずーっと審査委員長。それはそれで、おもしろいからいいのです。苦しみは、最優秀賞、優秀賞が決まってから始まります。
 まず、受賞作品への寸評を書かなければなりません。寸評が、表彰式で使われるのです。表彰状授与のバックで声の美しいMCが読み上げたり、冊子に載ったり…。審査員の良心で、何度も何度も読みます。読んでいるうちに、「作者より深くテーマを掘り下げている自分」が見えます。作者を完全に美化します。もっとも、寸評で「こきおろされちゃあ」かないませんからね。これを20数名分(2団体)。
 この三か月、毎日の仕事がこれ。正直、アンティークマンブログを書く時間がありませんでした。だいぶお手当が出るだろうって?あ、あ、あのね!無報酬ですから!お金ほしさに審査委員長などやりません。応募者に失礼です。

 次に(昨日やった)表彰式での、「審査員長講評」の原稿書きです。このために、またまた作品を入念に読みます。作品のあらすじも書かなければなりませんし、どういう観点で審査して高得点を得たのか?これがなければ、「講評」にはなりません。膨大な時間を掛けて、頑張りました。講評が完成したのは、表彰式前日でした。

 で、講評と並行して、「新聞向けの原稿」を書きました。これは気を使います。地方紙とはいえ、大新聞に掲載されるわけですから、私など足下にも及ばない頭の良い人たちも多数読むことになるわけです。そこでなめられちゃあ、アンティークマンの名が廃るわけで、意地でも、「アンティークマン、なかなかやるじゃないか!」と、思っていただきたいもの。これは、明日(12月4日)の朝刊に載るのですがね。なお、ここでいう大新聞は、「岩本選手が…こう騙った」の新聞ではありませんから。念の為。

 「昨日の表彰式は盛大だったか」って?大変盛大でした。観衆はおよそ、600人。1時間半前から場所の確保で人が集まってきました。会場は、地下一階から地上三階までを吹き抜けにした、巨大なアトリウム。地下一階がメイン会場なのですが、各階の吹き抜け側に鈴なりの人が。
 なぬ?表彰式に600人はないだろうって?表彰式関係者は、100人程度、ほかの500人は観客。もちろん表彰式の観客なのですが、お目当てはゲストの、日本ハムファイターズの1億円プレイヤー中島選手と、来季J1へ昇格するコンサドーレ札幌の石井選手。私の講評が聴きたくて、開始1時間前から待ていた観客は、1名だけでした。カミサンなんですがね。
 講評は、好評だったかって?三か月頑張ったんですよ!智慧を120%絞った名文。不評なはずがない。もちろん、終了後は盛大な拍手をいただきました。
 えっ?カミサンは、講評に対し感想を述べたかって?そ、そ、それがぁ、「声が良かった!MCの女性アナが裸足で逃げようとしていたよ!」と。内容についての感想は出てきませんでした。まったくぅ!
 もっとも、私の自己採点は、65点かな。原稿の行を間違えて、しどろもどろが一箇所あったのです。メガネレンズ新調します。