アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

暗がりでイチゴを食べる女

2021年01月11日 | Weblog
    冬はつとめて。 冬は早朝(が良い)。雪が降った朝は言うまでもなく、(降りた)霜がとても白いときも、またそうでなくてもとても寒いときに、火などを急いでおこして、(部屋の炭びつまで)炭を運んでいくのも、たいそう(冬の朝に)ふさわしい。
 清少納言になんの恨みもないが…「冬はつとめて」はぁ…ないっ!断じてない!少なくても、北国に住む高齢者である私には、冬の朝は、「最悪」です。
  「雪の降りたるはいふべきにもあらず」…雪が降るとが趣があって筆舌に尽くしがたいよさがある…。清少納言さんは、朝起きたら気温はマイナス20℃、積雪20~30センチメートルという経験はぁ…なかったことでしょう。だから 「 冬はつとめて」だったのでしょう。

 私には、冬の朝は、「命の危険を感じる時間帯」なのです。
 第一に、血圧。寝起きで高血圧になっているところで強烈な寒さ…血管は収縮し、血圧は200前後に。そのままお陀仏の危険がある。
  第二に、身体のあちこちが痛くなり、心臓がヘン…。除雪しなければ車を車庫から出せないけどぉ、除雪は、カミサンにお願いしております。情けないけど、心臓が大変なのでね。カミサンは、車を出さなければ勤務に行けないので、朝食後、すぐに除雪に。これも身体に良いはずがない。冬は、高齢者夫婦には過酷です。

  「冬はつとめて」…「つとめて」に漢字を当てるとどうなるか?「勤め」「努め」「務め」「勉め」…どれも早朝の意味にならない。「夙めて(つとめて)」が適当みたい。この漢字には、早朝の意味があります。清少納言さんに教えてあげたら、「覆盆子」でも、くれるかなあ?もちろんジョーキングですがね。なぬ?「覆盆子って何だ」って?「イチゴ」です。読みも「いちご」。(清少納言さんは「イチゴ」が好物だったらしい)」
  「枕草子」の「あてなるもの」では、「幼い子が小さな口でイチゴを頬張る姿が可愛くて上品」と、書いています。あと、「おぼつかなきもの」では、「暗い所で食べるイチゴは、赤い色の良さが見えないので味気ない」と。そして、「覆盆子と書くイチゴの漢字は大げさ」とも…。清少納言さん…暗いところでイチゴ食べてたんだぁ!盗み食いかなあ?急に身近な人に感じました。

 気象庁は、暮れに「エルニーニョ/ラニャーニャ監視速報」を発表しました。「暮れから春にかけて、ラニーニャ現象が続く可能性がより高い」という。がっかりです。ラニーニャ現象は、「低温、豪雪、強風…」これが春まで…あと3カ月ほど続く…あんまりだぁ!
 一昨日(1月9日)の日本海側を中心に降った大雪も、ラニーニャの仕業。福井県の北陸自動車道では、一時1000台を超える車の立ち往生が発生しましたね。

 「枕草子」の「うとましきもの」では、「エルニーニョもやだけど、ラニャーニャは、いとうとまし」と。
 …枕草子に、「うとましきもの」ってのはないですよね。調子に乗って創作しましたぁエヘヘ。失礼いたしましたぁ!