アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「逆言法」の逆は「逆逆言法」

2024年07月01日 | Weblog
 7月1日、東京でも「ジャカランダ」が見頃だという。ハロウィンは、10月31日のはず。どうして、7月1日に見頃なのか?「見頃」という表現もおかしい。カボチャをくりぬいた提灯みたいなものに、見頃があるのか?
 で、な、なんと!紫色の花を咲かせるのが「ジャカランダ」で、ハロウィンのカボチャは、「ジャック・オー・ランタン」。全然関係ないんだと!私の耳には、「ジャック・オー・ランタン」が「ジャコランタ」と、聞こえるので、同じものだと思い込んでおりましたよ。

 自慢じゃないですがぁ・・・。なぬ?「いつも自慢じゃないですがぁ」と、書きながら、自慢してるじゃないかって?そんなことはないですよ。今日は「逆言法」について書こうと思います。
 なお、私の、「自慢じゃないが」ってのは、「逆言法」ではなく、「真言法」なんです。
 おっと、「逆言法の逆」のつもりで、真言法と書いてしまいました。真言法は、真言宗の若手僧侶がつくっている会ですね。私が、「自慢じゃないが」と書く場合は、「逆逆言法」です。
 真言法は、意図的に出したんだろうって?もちろん、意図的。我が家の菩提寺は奈良県桜井市の「総本山長谷寺」。真言宗なのです。「なんか、自慢に聞こえる」って?気のせいでしょう。

 で、逆言法は、知ったかぶりして説明するまでもなく、「自慢じゃないですが」と言って、実は自慢。このような表現を逆言法といいます。
 「疑うわけではないですがぁ…」→(実際は)疑っている。
 「皆さんご承知の通り…」→「皆さんご承知」と、いいながら「皆さん承知しているはずないから教えてあげるね」ってこと。
 「反論するわけではありませんが…」→(実際は)反論。
 「悪口を言うわけではありませんが」→悪口を言う前の枕詞。

 なぬ?アンティークマンの修辞法は、逆言法ばかりじゃないかって?
 そ、そうでしょうかねえ?私の場合は…
 自慢したいとき→自慢ですがね…
 反論したいとき→反論ですがね…
 悪口を言うとき→悪口ですがね…
 このように率直に言いますがね。

 逆言法は悪いのかって?「否定の逆説」です。いいとか悪いとかではないんです。「言うまでもなく」などの慣用的なものから、「悪口じゃないんですがね(と、言って悪口を言う)滑稽なものまであります。逆言法は楽しい修辞です。
 急に国語学者かぁ?心理学者じゃなかったのかって?…お気づきの通り、国語は大好きですが、白川静さんを100とすると、私は、0.01ぐらい。小者にすぎません。心理学は大過ですけどね!(大家のボケ)。
 えっ?「小者にすぎない」も逆言法じゃないのかって?大者なわけないでしょう!「ジャカランダ」と、「ジャック・オー・ランタン」の区別がついていなかったんだから!おっと、ここ、自慢するところじゃないですね。


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