アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

小才は縁に逢って縁に気づかず

2024年09月30日 | Weblog
 柳生の草同士でも、お互いが草であることすら知らなかった。草は、捨て駒みたいなものだから、「縁」もヘチマもないのか?

 閑話休題。今日は、「縁(えにし)」がテーマ。柳生家は徳川家の兵法指南役。つまり、武闘派?その柳生家の家訓が…「殺られる前に殺れ!」なら大いに分かるが、「縁」とは…?

「小才は縁に逢って縁に気づかず、中才は縁に逢って縁を活かさず、大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす」 
 バカ(小才)は、絶好のチャンスに巡り合っても、それと気づかない。
 並の人(中才)は、チャンスに気づいても、活かすことができない。
 しかし、BUT!学力がある人(大才)は、どんなに小さなチャンスでも、それを見逃さず、最大限に活かすことができる。

 柳生の剣は…「殺人剣」ではなく「活人剣」。「不義・不正・迷いなどを切り捨て、人を生かす正しい剣」。この「人を生かす」というところが「縁」とつながるのでしょう。
 一人を殺しても多くの衆生を生かす…そのことから、「一殺多生の剣」ともいわれています。こじつけのようですが、「縁」が見えてきます。

「活人」…と、いうことは、戦う相手との「縁」が問題。
 自分の良さを磨き、煩悩を振り払えるよう研鑽に励む。他人との袖すりあう一刹那の縁を生かし、自分も生き、相手も生かす…。
 これって、現代でも十二分に通用します…というか、現代こそ「刹那の縁」を生かさなければなりません。

「だったら柳生一族は、どうして大五郎の母さんを殺したんだ!?どうして、草に一刀を襲わせたんだ?縁を生かしてないじゃないか」ってかぁ?
 そ、そ、そりゃあ…創作だからぁ…。小池一夫さん(原作者)に聞かなきゃ分からない。

 それからですねぇ、「拝一刀」と「よろずや平四郎」、どっちが強いかという質問にもお答えできません。
「中村錦之助」と「東千代之介」のどちらが強いかもお答えできません。なぬ?その2人を知っている現存する日本人はむしろ貴重じゃないかって?わ、私は、貴重人間です!


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (reicoba)
2024-09-30 19:22:45
こんばんは。
「バカ(小才)は、絶好のチャンスに巡り合っても、それと気づかない」
おおっ。まさしく「己のことじゃ」と思い至りました。振り返れば、「あのチャンスに気づかずに、なんともったいないことを」と思うことだらけです。
「中村錦之助」と「東千代之介」、どちらもよーく知っておりやす。
返信する
Unknown (アンティークマン)
2024-09-30 21:58:41
>reicoba さんへ
 こんばんは。錦之助はともかく、東千代之介までご存じとは!東映のマークが出て、岩に波が砕け散る・・・観ておられたのですね!私など、もう映画館へ行くことはないかも知れません。いい時代に生かしていただきました。
返信する

コメントを投稿