○(近代化遺産のメッカ大阪をお散歩・その3)
難波橋から少し歩くと、軒並み謎の建築物が続く。
河合浩蔵設計の新井ビル(旧報徳銀行大阪支店)〔大正11年(1922)〕は中に菓子店の五感が入っていて(北浜本館)、1階は販売所(ケーキや和洋菓子の甘い匂いが漂う)、2階は喫茶サロン(昼時だから奥様方の空席待ち客で行列)になっている。外観といいエレガントで雰囲気を生かした店内でくつろげばtrip度も高そうだ。(※やはり混雑のため喫茶部にはあがらず)
三井住友銀行大阪中央支店(旧三井銀行大阪支店)〔昭和11年(1936)〕曾根達蔵・中條精一郎設計
ここでもイオニア式円柱(?)が目を引く。以前撮影した中之島図書館や、こういうのを「新古典主義」様式というそうだ。確かに大阪は「人の度肝を抜く」的に、ほとんど日本とは思えないような装飾つきの柱ものを作ってしまう。何故こんなものを?とも思うのだが、まだ序の口なのだ。
高麗橋野村ビルディング〔昭和2年(1927)〕安井武雄設計
三井住友銀行の向かいにある、こちらはもう少しモダンなインパクトのある曲線のビル。1Fに和菓子屋さんが入っている。街路樹の歩道の景が渋い。
我々他県人(=非関西人)は大阪というと修学旅行的に通天閣やUSJ位しか知らないわけだが、こういう見方で歩いていると街並みがdeepだ。「何やら恐るべき大阪の近代」という気がしてくる。(つづく)
本日のBGM:
歴史秘話ヒストリア名作選 藤原頼長 (5/23 NHK総合、22:00~)
市川春猿さんといえば昔からL'Arcのてっちゃんと似ている(笑)という噂がある(多分歳も近いはず)。こないだUSJで外周ぎりぎり席だったのでバナナ鉄砲で水をぶっかけられてしまった(キイロイトリも「チベタイ」><)、その記憶からいうと雰囲気はそこまでではなく「てっちゃんは系統としてはそういう時代劇系な顔かなあ」位の認識である。それはともかくとしてなにやら熱演されていた頼長であった。「ヒストリア」という番組は「禁断のなんとか」だの「イケメン」だのいまいちなタイトルセンスに萎えてしまいあまり見たことがなかったが、育ちは良いのに「あくの強い」人物な点はわかりやすかったかもしれない(わりと話も絞られていた)。猫とか鳥とか小動物が好きなのか。博物館などで字を見た時、流麗というよりも少し特徴的な癖のある字だったような気がする。こういうテレビの妙な影響で相国寺のお墓にお花が集まりそうな予感。(20120525)