矢野フィーバーから一夜明け、「たぶんね」と思って朝のコンビニに行ったら、やっぱり「スポニチ(新潟版)」は一面が矢野貴章でした。「新潟移籍で実力開花」の見出しが嬉しいですね。スポニチ(新潟版)は、元旦の「梅山サプライズ」以来の「アルビ1面」ですね。しばらくはアルビだけでなく代表からも目が離せないことになっちゃいました。Jリーグの中断期にも、ニュースや新聞や「サカマガ」「サカダイ」が気になってしょうがない状況になるのでしょうね。
チーム内にもいい影響をおよぼしますよね。特に同じFWの深井は張り切るでしょう。エジだってそうです。慎吾や坂本は「俺だって」と思うでしょうし、千葉や亜土夢や河原は「次は自分の番だ」って自覚すると思います。そして、チーム内に代表選手がいるっていうことが、すべての選手にとっていい影響を与えると思います。技術的にも精神的にもね。
こりゃぁ、今年のアルビは大ブレイクの予感がプンプンしてきましたね。
おっと、今日のエントリーに話を戻します。今日のエントリーの副題は「新潟と浦和」です。Jリーグの観客動員数の双璧のこの2チーム、いろんなところで比較されます。先日このページを発見し、浦和と比較しながらアルビレックスのことをいろいろと考えました。
昨年の1試合平均の観客動員数は
・浦和 4万5573人
・新潟 3万8709人
新潟は観客動員数ナンバーワンの座を浦和に明け渡しました。まぁ、チーム発足以来最高の成績で今やJリーグナンバーワンチームとなった浦和の勢いはすごいですよね。方やわれらがアルビ。J1昇格後の年間成績は 10位→12位→14位 と、着実に下降。しかも、カリスマ反町監督がチームを去るという(いや決して鈴木監督が嫌だなんてこれっぽっちも思っていないけど)チーム事情。よく健闘していると思います。今年は、貴章の代表入り、新加入選手たちの活躍、若手選手の台頭などでチームが優勝に絡んできたりすれば、平均観客動員数4万人は十分達成可能だと思います。埼玉スタジアムとビッグスワンのキャパの差もありますしね。単純には比較できません。
記事の中でおもしろかったのは「誰と一緒に試合観戦に行くか」という内容。新潟は「家族」と答えた人が66.1%。J1、2の全クラブの中で最高の比率だそうです。家族層が37.4%とJ1で最も低く、友人同士が熱狂的なサポーター集団と化している浦和とは対照的です。
つまり、浦和サポは「友人と応援(趣味のつながり)」アルビサポは「家族と応援(血のつながり)」というのが特徴的な傾向なのです。さて、「友人」と「家族」。どちらの人間関係が長続きするでしょうか?さらにどちらの人間関係が深いでしょうか?僕は「家族」だと思います。
この「週アル」の常連さんの中にも、いつも2人のお孫さんを連れてビッグスワン通いをしていらっしゃる方もいます。それから、老夫婦の(僕ら夫婦も片足をつっこんでいますが)サポがとても多い。僕はこれこそがアルビレックスの「強み」だと思います。
「たまに会う友人とレッズの話をして盛り上がる」回数と、「毎日食卓で家族でアルビの話をする」回数。2つを比べたら、どう考えたって家族の方が回数が多いです。質より量であります。「オフサイドって何だ?」みたいな低レベルな話も当然多いでしょうけどね、友人派と比べれば。
でも、新潟県内の多くの家庭においては、まちがいなく「アルビレックス」で親子の会話が増え、夫婦の会話が増えています。わが家なんかもその典型ですし、「なかなか話をしたがらない年頃の娘ともアルビレックスの話題で盛り上がる」と喜んでいるオヤジを僕は何人もしっています。
「近頃アルビ強いね」「貴章も代表で頑張っているしな」「よし、週末はビッグスワンへ行ってアルビを応援しようか」「そうだね、勝ったらアルビ君マスコット買ってね」そんな会話が多くの家庭でなされて人々がビッグスワンに足を運んでいったとしたら、スタジアムは満員になります。さらにアルビが勝利し順位が上がれば、新潟の経済は潤い、人々はエネルギーに満ちあふれます。子どもたちは一生懸命勉強するようになり成績が上がります。大人たちは勤労意欲が増し、仕事に精出します。さらに新潟全体が活性化していくのです。(だといいなぁ)
ちなみに、「家族率」が高いJリーグのチームは、新潟(66.1%)、川崎(65.1%)、清水(61.9%)。J2では、水戸(61.4%)、徳島(61.3%)などの田舎チームで、「家族率」が低いのは、浦和、横浜FC、セレッソ大阪などの大都市圏のクラブだそうです。
「家族で夫婦でサポートする」これこそが、アルビの最大の強みであると八百政は考えております。