2週続けて日産スタジアムに行ってきました。今回は新潟交通「くれよん」のバスツアーであります。11台のバスを連ねて新潟から横浜へ。キックオフ3時間前に到着予定だったので、「ラーメン博物館で美味いラーメンでも食うか」と計画も立て、勇んで出かけたのであります。
「環八」大渋滞でスタジアム到着はキックオフジャスト!
朝6時10分に長岡インターでバスに乗車。順調に関越道を走っていたんですが、高速を降りて環八を抜けるのに大渋滞に捕まりました。途中で「ラーメン博物館はあきらめよう」から「キックオフに間に合うといいがなぁ」に気持ちは変化し、さらに「オネガイ!もれちゃいます!」という切実な願いに。みんな平静を装っていましたが、話す口元が引きつっていた人多数アリでしたよ。
それにしても渋滞を抜けた後の運転手さんの運転たるや、神業でした。きっと運転手さんも焦っていたんでしょうね。でも乗客も誰一人文句も言わず、「しょうがないよ渋滞だもの」とおおらかな気持ちで集団がいるっていうこと、新潟県民は(アルビサポは)みんな素晴らしいですね。感心してしまいました。
バス到着後のスタジアムのトイレは長蛇の列でした。とりあえずボクは1時55分に席を確保。キックオフにはかろうじて間に合いました。しかし八百妻がゴール裏にたどり着くことができた時には、もう既にボールは動き始めていました。
あのー見えないんで座ってもらえませんか?
遅く来ちゃったので、僕らの席はゴール裏よりかなりバックスタンド寄りでした。いつもの調子で立ち上がって声を張り上げていましたら、うしろから声をかけられました。「あのー見えないんで座ってもらえませんか?」「はっはぁ」確かに僕ら2人のまわりには立って応援している人たちは6~7人くらいしかいません。「あれ?日産スタジアムって立っちゃいけないんだったかな?」とも一瞬思いましたが(等々力で勘違いしたこともあったし)、そうでもなさそう。口論するのも嫌だし、座って応援なんてできるわけないんで席を移動することになりました。立って応援している同世代くらいのご夫婦の隣に2つの空席を発見したのでそこに移動。中心部からはますます遠ざかってしまいました。いやいや、応援はハートだ。隅っこからでも熱い気持ちを送るぜ!
惜しかった!貴章のヘッドとエジのループ!
ゲームは終始アルビのペースでしたね。寺川やマルシオがいいパスをどんどん繋ぎます。セカンドボールもガンガン奪いに行っていたし、「今日はいいぞ!」って感じでゲームが進みました。そうそう、中澤のボンバーヘッドにヒヤリとしたシーンもありましたけどね。
しかし、決定的に惜しかったのは坂本隊長のクロスにドンピシャリのタイミングでヘッドで合わせた貴章でした。絶対に「決まった!」と思ったのに、榎本が神懸かりセーブをやってのけました。残念!
さらに、エジの技ありのループシュート。フワリと浮かせてこれまた「決まった!」と思ったのに、これまた榎本め!本日2本目の神懸かりセーブであります。このヤロー
切れるな!抑えろ!エジミウソン!
後半、エジが河合のプレーにかなりエキサイトした場面がありました。興奮して河合を突き飛ばしたようにも見えました(その前の河合のプレーに審判はファールをとったのですけどね)。エジは自分の足を指さして、さかんに副審にもアピールをしていました。アルビの選手たちは必死にエジを止めていましたね。僕らゴール裏からも「エジ、おさえろ!」「エジ!我慢しろ!」って大声が飛んでいました。なんかマリノスの選手はエジのそんな性格を知っていて、数人でエジを挑発しているようにも見えましたね。ボクも内心レッドカードを覚悟していたんですが、イエローでホッとしましたよ。
仮に来シーズン、エジが別のチームに移籍したとしても、きっと各チームはエジの精神的な弱点として挑発してくるような気がします。エジは毎日牛乳を飲んで、小魚を食べるように!カルシウムの摂取のために、スナック菓子とコーラは控えるように!
あぁシルビーニョ!なぜ君はそこにいる?
両チームで唯一の得点シーンは、後半37分でした。横浜の河合(またこいつだ)が放ったシュートに、北野は間違いなくシュートコースを見極めキャッチの体勢に入っていました。しかし、まるで子どもが川面で石を投げて「水切り」をして遊んでいる時の石のように、河合のシュートはシルビーニョの身体に当たって方向を変え、ゴールに吸い込まれました。北野一歩も動けず。「あれ?何?今の」「何が起こったの?」アルビゴール裏はキツネにつままれたような感じ。あぁシルビーニョ、なぜ君はそこにいる?って感じ。まぁ、交通事故のような失点だったわけだけど、交通事故だって気をつければ未然に防ぐことはある程度できるわけだから、やっぱ相手が1枚上だったのでしょう。
「負けは負け」だけど、いいゲームでした!
こんなことを書くと「でも負けたらダメでしょう」って反論も聞こえてくると思うけど、昨日のアルビのサッカーは見ていて楽しいサッカーでした。それはボクだけではなく、ゴール裏の多くの人たちが感じていたということがゲーム後や、帰りのバス内での空気でわかりました。もちろん僕たちも挨拶に来た選手達に惜しみない拍手を送りましたとも。
事実、昨日の横浜FM戦は絶対に落としたくないゲームだったし、なんとしても勝って5位にしがみつきたいゲームでした。でも、選手の気迫は伝わってきたし、僕らの気持ちも少しは選手の力になったと思います。僕らが応援しているアルビレックスとサポーターの関係というのは、単に勝負の結果だけに左右されるようなモノではないような気がします。
実際、たった90分間のゲームために、昨日なんて往復15時間もかけて応援に行くわけです。でもね、負けたって「あぁ行ってよかったなぁ」って心底思っていますよ。これって、言葉ではなかなか伝わらないと思うんだけど、決してマゾヒスティックな意味ではないんですよ。あのスタジアムの中で選手に声援を送る、選手がそれに応えて必死で頑張るって感じ。これなんです。
隊長から千葉へのアドバイス
あんまり鮮明な画像ではないんですが、ハーフタイムでロッカーに戻る時に坂本隊長が千葉になにやら一生懸命アドバイスをしていました。「いいぞ千葉、その調子だ」「はい先輩」「後半も遠慮せずガシガシ行けよ」「山瀬にな、仕事させるなよ」「坂田も嫌らしいから気をつけろ」みたいな会話をしていたんでしょうか?でも何だか、とてもいい雰囲気でヨカッタです。やっぱり坂本隊長はアルビレックスの精神的支柱ですね。
泣くな貴章!次がある!
9月22日の鹿島戦以来、丸3か月間ゴールのない貴章。昨日も決定的なヘディングを榎本に止められるなど、ゴールをあげることができませんでした。1週間前の横浜FC戦でもそうでした。今季の目標である「2桁得点」も、最終戦でハットトリックをしないかぎり実現不可能です。
心なしか歩く姿もうつむき加減だし、ゲームの後半に河原と交代させられるシーンも珍しくなくなりました。ゲーム後のゴール裏への挨拶でも、元気がありません。
しかし皆さん、最近のゲームでは、貴章に決定的なチャンスがめぐってくることが今まで以上に多くなってきているのに気がついていますか?「決定的なチャンスをはずしまくる貴章」というとらえ方も一理ありますが、「決定的な場面を作ることができるようになってきた貴章」というポジティブなとらえ方もまた真理なのです。
矢野貴章は、まちがいなくこれからのアルビレックスを背負っていく看板選手です。明日を信じ、来季を信じ、応援を続けましょう!
以上、横浜FM戦のゲームレポートでした。