スポーツノンフィクションっていうジャンルの読み物、ボクは大好きであります。山際淳司さんの「スローカーブをもう一球」の「江夏の21球」とか、ボクの高校の先輩でもある小林信也さんの「長島はバカじゃない」とか、最近読んだのでは奥田英朗さんの「延長戦に入りました」とか、小説にはない真実のドラマがボクの心を惹きつけます。しかも、スポーツほど人の心を熱くするものはありません。ボクは中高生の部活動レベルであっても、「すべてのスポーツにドラマがある」と思っていますから、一流のアスリートの人生なんて、もう感動のドラマの連続なんであります。
そんなボクが数日前に、ほぼ毎日インターネットでお世話になっている「さっかりん」の右側の広告に、最近やけに登場している「アンチ・ドロップアウト」という書籍が、日本人サッカー選手に関するスポーツノンフィクションであることを知りました。しかも、この本に取り上げられている10人のサッカー選手の中に、アルビレックスにパラグアイから移籍してきた小澤英明選手がいることを知ったボクは、即断で購入を決意した次第です。「アンチ・ドロップアウト~簡単に死なない男たちの物語」は、いわゆるスター選手を取り上げているわけではありません。中には元スター選手もいますが、むしろスター性よりもその挫折経験や人間臭さにスポットを当てた物語になっています。だからこそ、読者は引き込まれるのであります。
では、この本で取り上げられている10人のアスリートを紹介しますね。
財前宣之:中田英寿以上と呼ばれた"天才"の現在
石川直宏:居場所を探す日本屈指のサイドアタッカー
小澤英明:王者を支え続けた控えゴールキーパーの17年
阿部祐太朗:大物ルーキーが味わった3度の「戦力外通告」
廣山望:海を渡ったパイオニアの"伝わらなかった"情熱
佐藤由紀彦:貴公子と呼ばれた人気者が仮面を脱ぐまで
金古聖司:アジアで再起を図る"超高校級"ディフェンダー
藤田俊哉:不世出のミッドフィルダーが「現役」を続ける理由
茂庭照幸:エリートを襲ったワールドカップという"転機"
李忠成:日本代表を選んだストライカーの後がない覚悟
小澤英明はもちろん、他の9人の物語も素晴らしいですよ。読んで感動すること、まちがいありません。ボクはセレッソ戦の前にこの本を読んでいたのですが、茂庭のプレーに対する見方が変わりましたもの。ぜひ多くの皆さんから読んで欲しいですね。作者は小宮良之氏、集英社から発売されております。お値段は876円であります。
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4月も今日で終わりますので、ブログインデックスを整理しておきます。4月は23回更新をいたしました。気に入ったり、心に残ったりしたエントリーがありましたでしょうか?
アンチ・ドロップアウト & 4月のブログインデックス(2011-04-30)
セレッソ戦いろいろ(2011-04-29)
サイドバックに生きる征也!(2011-04-28)
サッカー小僧、監督になる!(2011-04-26)
チカラをひとつに!(2011-04-25)
無念!参戦できず!(2011-04-23)
訃報~スーちゃん安らかに!~(2011-04-21)
この笑顔にメロメロ!(2011-04-20)
富山を喰らう!(2011-04-19)
カターレ戦を語~れ!(2011-04-18)
噂の…ウミガメ(2011-04-17)
2節から6節のゲーム日程(2011-04-16)
週末は富山へ!(2011-04-14)
高評価は逆に心配だ!(2011-04-13)
子ども新聞の大野和成先生(2011-04-12)
週末はアルビレックス!(2011-04-10)
パラグアイからのコメント(2011-04-09)
300万とキクリン(2011-04-08)
もう一つの「多摩市」いや「魂」(2011-04-07)
ブルーノ・ロペス(2011-04-05)
生観戦の幸福感を感じた草津とのトレーニングマッチ(2011-04-03)
新ゲーフラが明日デビューします!(2011-04-02)
新年度・新しい出会い(2011-04-01)