スタジアムでサッカー観戦をして、「幸せな気分になる」か「落ち込んで帰路につく」かを左右する要因は、ボクにとって大きく2つあります。
一つはもちろん、「アルビレックスが勝利するかどうか」ということ。勝ったゲームはの時はもう幸福感にひたっていますが、仮に「いいゲームをした」としても、やっぱり負けてしまえば気分は落ち込みます。心の中では、必死にポジティブになろうとはしますけどね。
もう一つの要因は、スタジアムのボクの周りの席に「ステキなサポーターがいたかどうか」ということ。一緒に応援していて、「あぁいい感じだなぁ、この人」って思える人と出会ったときは気分良く家路につけますが、ろくに応援しないで「ブーブー」言ってる人や、ヤジ将軍が近くにいたりすると、テンションは下がります。
だから最良なのは「ゲームに勝って、しかもステキなサポーターと一緒に応援した時」で、最悪なのは「ゲームに負けて、しかも近くに”文句言い”がいて気分が悪くてしょうがなかった時」なのであります。
さて、今回のアウェイ鹿島戦なんですが、そういう意味でボクはかなり気分良く過ごすことができました。「アルビは負けちゃったけど、数的不利でも最後までがんばっていた」というのももちろん理由の一つなんですが、「とてもステキな青年と隣同士で一緒に応援できたので、ボクら夫婦はとても気分良かった」というのが、その最大の理由であります。
カシマスタジアムのアウェイ席は、キックオフの1時間前には、もうかなりのサポーターが入っていました。その青年はボクの隣の空席を見つけて、「お隣いいですか?空いてますか?」と明るく声をかけてきました。
最初はとりとめのないアルビ話をしていたのですが、ボクらが40℃の甲府に行った話をしたり、彼に「ゲーフラを見せてもらっていいですか?」なんて言われて調子に乗って見せたら、「すっげぇ~!カッコいいですね!」なんて彼が誉めてくれたりして、とてもフレンドリーな関係になっちゃいました。彼はこのブログは見ていないらしく、ゲーフラから「週アル」を連想することはなかったみたいですけどね。
そのうちに、彼が新潟県出身で千葉在住の大学4年生だとか、現在就職活動中だとか、福祉の勉強をしていることとか、将来は地元に帰って福祉系の事業所を立ち上げたいこととか、いろいろなことをボクらに話してくれました。
ボクらも、自分たちの子どものような年代の青年がいろいろ話をしてくれるのが嬉しくて、しかもわが家の娘の仕事にも関係のある業界の話だったりするモノですから、いろいろ口を挟んでおしゃべりをしちゃったのです。それで、とても気分良くキックオフを迎えたのですよ。まぁビールも飲んで饒舌になっていたのも事実です。
ゲームが始まってからの彼の応援態度も立派でした。ピンサポで一人でスタジアムに来ているわけだけど、大きな声を出す、大きな声で歌う、跳ねる、大きな声で選手を励ます、ヤジを飛ばさない、拍手も超大きいなど、まさに「すばらしい!」の一言。時折、ゲームに関してもボクらと話を合わせたり、逆にボクらに話しかけてきたり、しかもこれが自然で嫌みがなく、実にさわやかなのです。
そんなわけで、今回の鹿島戦、ボクらはとても気分良く観戦することができたのであります。
ありがとうね。亀田出身で、長谷部彩翔(あやと)選手と同い年で、千葉の福祉系大学4年生で、ヨンチョル似のお兄さん。あなたのおかげで、とても幸せな時間を過ごすことができました。また一緒にスタジアムで応援したいね。
※この話を自宅に帰宅後に娘(福祉系の仕事について2年目の社会人)にしましたら、「お父さん、なんで名刺を渡さなかったのよ!『同じ福祉系の仕事をする娘さんに、新潟県の福祉の実態についてお話を聞きたい』なんてことになって、運命の出会いがあったかもしれないじゃない!」と、叱られました。(^_^;)