新型コロナウィルス感染者の拡大が止まりません。新潟県内の新規感染者数も連日30人を超えて(昨日は24人か?)います。ボクらが「サッカー観戦を楽しむ日常」を維持していくためにも、サポーター1人1人が最大の努力をして感染防止に取り組まなくてはいけないと思っています。ましてや「サッカーアルビ(ビッグスワン)でクラスター発生」なんて事態は、絶対に避けなければならないことです。
そんなことを思いながら、一昨日の金沢戦(17日)の3つのエピソードを紹介したいと思います。
【その1:マラソン大会を棄権!】
実は金沢戦のあった17日(土)の午前、ボクは「燕さくらマラソン大会(ハーフマラソンの部)」にエントリーしていました。新型コロナウィルス禍で昨年はほとんどのマラソン大会が中止になった中で、出場者を新潟県民に限定して主催者が苦労して開催にこぎつけた、県内のランニング愛好者にとって久しぶりの待望のマラソン大会です。
ボクにとっても1年半ぶりのハーフマラソン。ここ10か月は月100kmのトレーニング走を継続して(除雪でギックリ腰になった1月を除く)準備をし、1週間前から毎朝の体温も記録して(これは大会事務局からの要請)大会参加に備えていました。
ハーフのスタートは10時15分。約2時間走ってから着替えてビッグスワンに向かえば、金沢戦のキックオフに間に合う計算です。アルビのユニを着て、金沢戦勝利の願もかけて走る予定だったのですよ。そしてボクは予定通り、スタートの1時間ちょっと前に会場の大河津分水さくら公園に到着しました。
ところが、皆さんご存知のように、あのような天候です。もちろん走っている最中の雨対策の準備もしていたし、パンツから靴下まで着替えもすべて用意していたのですが、駐車場から受付会場まで傘をさして歩きながらボクの頭の中で葛藤が始まりました。
「この天候で走ったら間違いなくレース後はずぶ濡れになる」「着替えはすべて準備してあるけど、その後ビッグスワンに向かうまでに身体を温める(シャワーや入浴)手段はない」「濡れて冷えた身体ではその後で体調を崩す可能性がある」「今の時期、体調を崩して通院すれば間違いなくPCR検査だろう」「ボクがPCR検査を受ければ、家族(妻)や職場の同僚には少なからず迷惑をかける」「体調を崩して免疫力が弱っている状態で、万が一にでもPCR検査が陽性だったら?」「マラソン大会関係者、ビッグスワンでボクの周辺の席のアルビサポーター、家族、同僚、娘夫婦(と孫)など、さらに多くの人に迷惑がかかる」
ボクはマラソン大会会場の受付テントで事情を簡単に話し、「レース棄権」を申し出てゼッケンとランナーズチップを返却しました。受付のお姉さんは「承知しました」「勇気ある決断だと思います」と微笑んでくれました。あっ、しっかり参加賞の「燕の名産品」はいただきましたよ(笑)。
まぁそんなことで、ボクのハーフマラソン復帰戦は先延ばしになってしまいましたが、一緒に無駄足につき合ってくれた女房からは「妥当な判断だったんじゃない?」って言ってもらえました。もちろん「晴れた中を気持ちよく走りたい(雨の中を走るのは辛いよ)なぁ…」というボクの気持ちが一番大きかったんですけどね。
【その2:マスクしてても大声はダメよ!】
そんなことで、ボクらは予定よりも早くビッグスワンに到着しました。今回の観戦もボクらはエリア指定でNスタンド2層を事前に選択。最近は「ピッチを俯瞰的に見るサッカー観戦の魅力」にすっかりハマっているのです。どうせ1層でも声を出して応援できないしね。雨の当たらない2層の上段席前方を確保し、お昼を食べながらピッチ練習が始まるのを待っていました。
さすが絶好調のアルビを応援しようと、Nスタンド2層にも次々にお客さんが埋まっていきます。最初はあまり人のいなかったボクらの席の周りも、やがていっぱいになりました(もちろん感染防止の1席交互の座席です)。
近辺の最後に埋まった席には、ボクらより1周り年上と思われる3人組のサポーターが座られました。2人がボクの後方右サイドバックと左サイドバックに、1人がボクの左横の席です。もちろん3人ともマスクは着用されています。
ですが、3人は大声でのおしゃべりが止まりません。お年を召しているのと、マスクをして互いに聞こえづらいのとで、ほとんど「大声で叫びあっている状態」のおしゃべりです。2人ではなく3人での会話というのも、声のボリュームに拍車をかけているようです。そのうちにお一人は「GO!GO!端山!」とチャントまで歌い出されました。
「声を出しての応援を控える」っていう意味を、この方たちは理解していないんだなぁ…と思いつつも(そもそも応援ではなく内容は世間話だったけど)、人生の先輩に注意をして不愉快なムードになるのにも躊躇して、ボクら夫婦を含む周りのサポーターは皆黙っていました。他の席に移ろうにも、もう既に雨の当たらない席はいっぱいの状態でしたので、それもできません。
結局、ゲーム終了まで彼らの騒音につき合わされました(後半は少し静かになりました)。森下くんの場内アナウンスでの注意も、「ワシらにゃ関係ない」って思っているから耳に入らないんでしょうね。コロナ感染防止のために、大勢での「宴会は控える」「カラオケは控える」「飲食は控える」「おしゃべりは控える」ってことの意識が希薄なんでしょう。
やっぱりサポーター1人1人が、「この状況下で大勢が集まってサッカー観戦をするってことの責任」を、もう少し重く受け止めるべきなんじゃないかなと思います。もちろん「みんなでワイワイ言いながらサッカー観戦する楽しさ」は、ボクも十分分かります。だけど、やっぱり今はダメだよね。
「人の振り見て我が振り直せ」じゃないけど、ボクらも十分注意しなくてはならないと思いました。ボクら年長者は特にね。自分の言動に気がつかないこともありますからね。そしてやっぱり、多少不愉快な思いをしても「言うべきことは言わないといけないよな」と、ボクも帰宅後に反省しました。
【その3:エリア指定は大丈夫か?】
さて、3つ目の話です。自由席でのサッカー観戦が「エリア指定」になってしばらくが経ちます。ボクも「事前指定」をうっかり忘れていて、当日に特設テントで指定を受けるってことが数回ありましたが、ようやく「事前にネット予約」するのが習慣化してきました。
この「エリア指定」は、「万が一観客から感染者が発生した場合に、近くで観戦していた人を(濃厚接触者の候補として)特定し、さらなる感染拡大を未然に防ぐため」のものです。ちょっと面倒くさいけど、安全で安心なサッカー観戦を実現するためには最低限必要なモノと、ボクは認識しています。
で、ボクも以前にそうだったんですが、当日の入場前に「エリア指定」を行うと、もう既にN席1層は満席ってこともあるわけです。
金沢戦もそうでした。ゲーム前に「エリア指定を忘れてて1層はダメだったので、今日は2層」って話をしている人たちがいました。まぁ観客数が久しぶりに1万人を超えましたからね。ボクは「2層もいいよ」なんて、心の中で思っていましたけどね。でも、そうなんです。1層のエリア指定は既に満席(もちろん1席飛ばしで)のはずだったんですよ。
ところが金沢戦は、雨の中での観戦となりました。皆さん雨に濡れたくないので、屋根がある席から順に埋まっていきます。ですが1層の前方、雨が当たるエリアはガラガラです。そしてゲーム開始時間が近づいてくると、2層の後方(雨が当たらない席)もほとんどの席が埋まりました。でも、1層の前方はガラガラのままです。
これって、「1層をエリア指定していた人たちが2層に移動してきた」ってことですよね。「確か入場の時は係員がエリアを確認しているはず、そんなことが可能なのか?」ってお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、可能なんです。1層の入り口では、スマホや紙媒体で指定されたエリアを係員が確認するのですが(もっともこれも1層の中では自由に行き来できるわけで、細かいところはサポーター1人1人の良心に任せざるを得ないのですが)、2層には係員が配置されていないのです。実際、N席2層への出入りはフリーパス状態です。
だからって「1層にエリア指定した人が2層で観戦する」のは、もちろんNGです。だって「エリア指定の目的やねらい」を考えれば、そんなことは当然ですよね。ボクは以前に係員の方に確認したこともあるんですが、当然そういう回答をいただきました。
まぁこういうことを書けば、「係員を配置してしっかりチェックすればいいのでは?」ってことになるんでしょうが、それではまた人件費がかかってしまうわけですよ。厳しいクラブの経営をまた圧迫してしまうのです。やっぱり、ここは「サポーター1人1人の自覚と責任ある行動」を求めたいですよね。これも森下くんに連呼してもらうか?
今日は、長々と書いてしまいました。読んで不愉快になられた方もいらっしゃったのではないかと思います。すいません。決して個人を攻撃しようというのではなく、多くの方に考えていただき、「ボクらの『サッカー観戦のある日常』を守っていきたい」という気持ちで書きました。ご理解ください。