一昨日の愛媛戦の前に、2019年度の後援会定時総会が開催されました。会社側からは是永社長も出席し、モバアルでも公表していた「是永アルビ:経営基幹と進捗状況の報告」について、熱く語っていらっしゃいました。愛媛戦の後だったら、文句の1つも言いたいところでしたけどね。
ビックリしたのは、前社長の中野さんが後援会担当としてチームに残っていらっしゃり、この総会にも出席し、その立場でいろいろお話をされていることでした。是永社長の説明の中には、当然のことながら前社長の路線を否定的に捉える内容もあり、ボクらもなんとも複雑な思いで聞いておりました。
長岡地区の八百政と申します。意見を述べさせていただきます。質問ではありませんので、返答は結構です。
長岡は今、バスケットボールのアルビレックスBBで盛り上がっています。ご存知のように、アルビBBは今シーズン中地区で優勝し、チャンピオンシップに駒を進めました。アオーレ長岡という、交通の要であるJR長岡駅から歩いて数分という好位置にホームアリーナがあり、雨や雪でも濡れずに会場入りできる利便性も大きな魅力です。公的交通機関で観戦にやって来て、界隈の飲食店で祝杯をあげる人も多く、長岡の経済にも貢献しています。
ボク自身も何度かアオーレで観戦をさせてもらいましたが、サッカーとは違った魅力があり、見ていてとても楽しかったです。3階席はチケットが1000円というリーズナブルな価格設定も大きな魅力です。前座試合に地元の中学生の試合を持ってきたり、ナカドマの飲食ブースを充実させたりなど、さまざまな観客数アップの工夫も施されていますし、屋内スポーツの利点を活かし、場内を真っ暗な状態から光の演出を上手く活用してショーアップさせているのも大きな魅力です。
長岡市行政も全面的に「バスケットの町・長岡」をバックアップし、大いに盛り上がっているところです。街全体がバスケットのアルビで盛り上がり、これはこれでとてもいいことだと思っています。ですが、ボクの周りにいたサッカーアルビの熱心なサポーターたちの中のかなりの数が、バスケットボールに鞍替えしている事実もあります。もちろん、「サッカーもバスケも」なら問題はないのですが、その多くは「サッカーではなくバスケを」です。
「だってバスケは勝つから楽しいし」「交通費もかからないし」「アルビのサッカーはつまらないし」「八百政さんもバスケどう?」そんな言葉を何度聞いたかわかりません。
アルビのサポーターの中には、「地元にプロスポーツチームがある幸せ」を感じ、まさに「アイシテルニイガタ」の気持ちでスタジアムに足を運んでいる人が大勢います。アルビレックスのサッカーを見てワクワクし、「また来週、仕事を頑張ろう!」と勇気とエネルギーをもらうのです。今のアルビレックスのサッカーは、そんな気持ちをボクらに抱かせる内容になっているでしょうか。このままでは長岡のサポーターだけでなく、スタジアムに足を運ぶ観客がどんどん減少していくのではないか心配です。
ご存知のように、長岡市では8月2日と3日に長岡まつり大花火大会が行われ、全国から大勢の観光客が訪れます。花火大会の翌日の早朝には、会場である河川敷の花火会場の清掃ボランティアに、職場や学校、家族単位で大勢の市民が参加します。その清掃ボランティアに、アルビBBの選手も参加しています。子どもたちは大喜びです。選手と楽しくふれあいながら、アルビBBをさらに身近に感じ、親しみが増しているのは間違いないところです。
ボクはバスケットとサッカーはライバル関係ではなく、ともに「アルビレックスファミリー」として共存していくべきだと基本的には思っています。しかし、現実的には(経済的な意味も含め)「バスケもサッカーも両方応援する」ことは難しいことです。
こういう現実も踏まえ、新潟市や聖籠町以外での地域貢献もお考えいただきたいし、「アルビのサッカーはおもしろい!」「またビッグスワンに行こうぜ!」とみんなが感じるようなサッカーを実現させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
もし時間があったらね。後援会総会でこんな意見を述べようと思っていたのですが、残念ながら質疑応答や意見交換の時間はわずかしかなく、ボクの意見は日の目を見ませんでした。