豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

「福」「寿」のいろいろな字体を集めた豆本

2010年05月07日 | 豆本
  

 「百福」「百寿」などという風にさまざまな字体をたくさん集め、額や掛け軸などにして飾りものにしているのを見かける。
 この豆本は、そういうめでたい文字を集めてあるだけで整理してあるわけではないから、字典といってもあくまでお遊び的に名付けたものに過ぎない。
 しかしながら、中国の切り絵(文字?)とか、篆刻まで並んでいるので、眺めているだけでも結構楽しい、と作者自身は思っているのだが・・・・。

 左開いたページは中国の切り絵、最後四文字はパソコン製作の「寿」 
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月岡芳年の美人絵の豆本

2010年05月07日 | 豆本


 芳年というと、血みどろの無残絵と思う人もいるかと思うが、美人画もたくさん描いていて、この豆本はそれらを集めたものである。
シリーズの形になっているものの中で「美立七曜星」と「美人七陽華」というのがあって、これらは宮中で天皇の傍近く侍る女性七人を七曜、七つの花に見立て描いたもので、それぞれ「正○位 ○○○○」のように位と名前入りである。当時としては当然これらが物議を醸し大問題になったそうである。
 各七人の女性は全部別人でなく重複しているものもいるが、中に無記名の女性が一人ずついる。
 下には七曜星と七陽華の無記名女性と「従四位 万里小路幸子」を出してあるが、この2枚の人物は誰かということになれば、これは皇后と考えざるを得ない。なぜならば花の方はともかく、七曜の筆頭の「日」に当ててあることといい、絵柄の輝かしい描き方といい、皇后としてまずさしつかえなかろう。浮世絵の形で女官を描いたどころか、皇后陛下までもとなれば、物議を醸したのもさもありなんということになる。

      

 
コメント (2)
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