フツーのお母さんが講師なんです。
先日ヒッポの講演会がありました。
ことばがどんなプロセスで話せるようになるのか。
一言で言えばテーマはそんな感じですが、題材は赤ちゃんのプロセスから取っています。
なんたって、赤ちゃんは学校や、幼稚園にもいかないうちから、
しかも、日本語学校に通わなくたって、ちゃんと日本語話してますよね。
日本だけでなく、アメリカでもフランスでも・・・・・つまりどこの国でも
当たり前に子供たちは周りで話されていることばを、習得していくのです。
このプロセスを大人もたどってみたらどうか?
しかも 日本語でないことばを
獲得するために!
では、どうしたら それが可能なのか、
もちろん 幼児に
あんた、どうやって はなせるようになったの??
ってきいてみればいいけど、それを分析して、表現することばを
持ち合わせていない、子供たち。
そこで、今回講師となったのは、一見 イケイケのお母さん
プリン・・・・もちろんニックネームですが、
プリンが2歳、3歳と成長していく 息子のことばの獲得を
観察しながら、分析、報告してはなしてくれました。
彼女は普通のお母さんだけど、その話はとっても、興味深く、
その辺の高名な??先生方よりよっぽど身近で、具体的な話しで
あっという間の1時間でした。
たとえば、彼女の面白い実験報告。
ある日、いたずらが益々激しくなる息子にむかって
「もうこれは没収だよ!」と思わず怒鳴ってしまたとのこと。
言ったあとで、あれ、この子に没収ということばは、わかるのだろうか。
レベル的はかなりむずかしいけど・・・・・
と考えつつ反応を見ていると
「ボッシュウはいやだーー」とちゃんと答えが返って来たとのこと。
子供って、その意味を辞書で引くこともなく、また、辞書で引いてでてきた
日本語でさえも、わからない。
でも、おかあさんの様子、今の状況から想像力をいっぱい働かせて
ボッシュウとは何か怖いことなんではないかと瞬時に判断する。
意味ってそんな風に自然にがわかっていくのでは!と講演の中で話していました。
なるほどーー。普段の生活の中でことばをゲットしてく子供たち。
決して辞書を引くこともなく、状況、環境の中から自分で見つけていく
これが自然なんでしょうね。
ヒッポでの多言語の活動もこんな風にして大人も日本語以外で
赤ちゃんのようにことばを身につけることを実践しています。
まだまだ解明されていたない、ことばの習得プロセスです。
赤ちゃんのことばの不思議をもっともっと見つけていきたいです。
それにしてもプリンの話はおもしろく、聞きやすく、わかりやすかったーー。
でも普通のお母さんなんです。恐るべしヒッポパワー