戦場カメラマン渡部さんの講演会に行ってきました。
この講演会目当てのひとが本当にたくさんで、立ち見の方もずいぶんいました。
内容としては、
1)戦場のカメラマンになった理由
大学の講義で話していたピグミー族に興味があってアフリカに行き、そこで子ども兵士に襲われながらもなんとか命だけは奪われずに済んだ経験から、子どもたちの“SOS”をどうしたら届けれるのか?ということを考え、趣味でもあったカメラが言葉より説得力を持って伝えることができるのではないかと思い戦場カメラマンになった。(簡単にいうとですが)
2)戦争が起こるわけ
民族、宗教、領土、環境など様々な要因があるけれども、イラクの場合は石油という資源があったために戦争が起こった。
そして第2の戦争は
戦争は終結することなく、2010年今でも放射能兵器(たぶん劣化ウラン弾のこと)によって、汚染された食糧、水を口にした親から母子感染が起こり病気になった子どもたちが亡くなっている。
そして、生き残った子どもたちは日々の生活のために働かなくてはならない環境に置かれている。
戦争をやめさせるには当事国でない第3国(国連でも、アメリカでも、日本でも…)によって、相手の国のことを知ること。…と言っていた気がしますが、正直あまりわかりませんでした
そして、最近ではロボットなどが活躍し、映画のようなハイテク兵器による戦争がアフガニスタンで展開されているということでした。
最後は質疑応答でプライベートなことからなんでもOKということだったので、たくさん質問がでていて面白く話を聞くことができました。
ただ、
戦争の現状を語るには、あまりにも渡部さんのキャラが面白くてリアリティに欠けているため、重い問題とは思えないのです。
以前イラクで人質にされたという高遠さんの講演会の方が緊張感が非常にあったというか…。
子どもたちの“SOS"を伝えたい。。。その気持ちを大事にしたい。
だからこそ、テレビのようなしゃべり方よりも、普通のしゃべりで緊張感をもって講演をしてもよかったのではないか、と正直そう思いました。
そして質疑応答も、重い質問をするよりも、軽い質問の方が場に合う感じがしてしまい、わたしは躊躇してしまいました。
明日のことさえもわからない“命”のことを考えると、写真展示のみで語らない方が伝わることは多かったかもしれません。
とはいえ、戦場カメラマンとして、常に現場に足を運び、声を聞くというその行動には本当に頭が下がります。
今後も声なき子どもたちの“SOS"を伝え、悲しい想いをしなければならない子どもたちが少なくなること、逆にいえば、渡部さんが戦場に行かなくてもいい世界が来ることをを願いつつ、自分にできることをしていきたいと思います