風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

山田洋次監督の学校シリーズ

2008-09-26 15:27:09 | 発達障害・アスペルガー症候群
NHKのBS2で山田洋次監督の学校シリーズ1~4が放映していた。

4話全部見ようと思ったのに、忘れていたり、録画し忘れたりで2話と3話しか見られなかった。

1話、夜間学校
2話、養護学校
3話、職業訓練学校
4話、不登校の子どもが旅をしながら自分を見つめなおし、自立していく話。

3話はリストラや様々な事情により職業訓練校に集まった人々の友情の話。大竹忍が自閉症(カナータイプ)の息子を女で一つで育てながら勉強するんだけど、親としての気持が痛いほどわかる。新聞配達で迷惑をかけた家を1軒、1軒、謝って歩くんだけど自閉症を理解しない人から「独り言を辞められないのか、施設に入れれば」といわれ悔しくて大竹忍が雨の中泣くんだよね。一緒になって泣いちゃったよ。後半で乳がんだとわかるんだけど、すごく切なかった。


2話は養護学校の教師と生徒の話。生徒を取り巻く中での差別や偏見が良く出ていた。特に就労実習場所で吉岡秀隆ふんする高志に仕事を教える人々。
障碍を理解していないとこうなるっていういい例だ。

高志は見た目には障碍が在るようには見えない。不器用さ、ストレートなものの言い方、自分の気持をうまくいえない、パニックになるところからアスペルガーか高機能自閉症なのかなという印象を受ける。

職場の人間は親切にゆっくりという話し方ではない。
絶えずせっつくような「何やってんだよ。」「これじゃだめだよ」「こうだよ、こう」だから高志はあせってしまうのだ。

薬を飲んでいれば「その薬飲めば頭が良くなるのかな。」

また、その職場の社長は、「先生がこの子についてよい事ばかり書かれてるんでそう思っていたけど、実際には・・・反抗したり、トラブルばかりだよ。」

見ていて、長男は大丈夫かなぁと心配になってしまった。

特に高志の言葉とホテルの調理場で働く先輩の言葉はは胸につきささる。

高志:「俺、もっとバカだった方がよかったな。だってわかるんだ、自分でも。バカだからなかなか仕事が覚えられなくて、計算も間違ってばかりいて、みんなが俺のことバカにするのがわかるんだよ。先生、祐矢の方がいいよ。自分がバカだってわからないんだから」

(この後、先生にその言い方は祐矢を侮辱してる言い方だぞって怒られるんだけど・・・。)


先輩:「面白いか、面白くないかなんて、考えたことないよ。僕はここに就職できて恵まれているんだから、そんな風に考えちゃいけないじゃないのかな。嫌なこともあるけれど、我慢しなくちゃいけないんだ。ただ、高志も俺と同じ障害があるからよくわかると思うけど、時々我慢できなくてパニック状態になるだろう、あれが嫌だな。辛いことをじっと我慢できないって本当情けないと思う。」

こういうのあったな、長男も。
自分の感情をコントロールできなくてパニック状態になった後、それを許せなくて自分の頭を壁にぶつけたりこぶしで叩いたり、両腕を引っかいた。
本人が一番辛い。


養護学校の先生方は暖かい。こんな風に接する事ができればいいのにと思うけど母親はだめだな。いや、私だけかな。

西田敏行扮する先生が、日本の障碍児教育を嘆いて言う言葉。

「あの子たちを普通の子供たちから切り放して特別扱いすることに問題があるんだよ。何故なんだよ。あの子たちが普通高校にいちゃ邪魔なのか?あんな天使みたいな子供たちから学ぶことは沢山あるはずなんだよ」

泣かせる・・・・・。
こういう先生や大人たちがもっとたくさんいていいはずなんだよ・・・・。

でも現実はきびしいよね。

障害者就労の講演会で障害者雇用している会社の社長がこういっていた。「こちらも慈善事業やっているわけではないんです。だから利益につながらなければ困る。あなた方も(親たちに向って)人ばかり当てにしないで何とかしようと考えてみたらどうですか?」

言いたい事は解るけど。。。親たちがそんなホイホイ会社を立ち上げられますか?なんとも上から目線の高慢な態度だなと思った。だから映画の社長とダブって見えた。

もちろん障害者雇用に積極的に取り込んでいる会社もあれば、支援する団体もあるけど。。。

2話は特に心に残ったし、考えさせられた。
この話は特に見てもらいたいな。




自閉症を描く映画「ぼくうみ」を応援してね!

2008-08-04 13:16:56 | 発達障害・アスペルガー症候群
ぼくはうみがみたくなりました」(内容はこのタイトルをクリック*以前にこの小説のレビューをかいています。)の映画撮影が無事終わったそうです。

詳しい撮影状況は作者のブログ「おさんぽいってもいいよぉ」の
ページをごらんください。

お母さん役に石井めぐみさん。
淳一の幼稚園の時の園長先生に秋野大作さん。
園長先生の奥さん役に大森暁美さん。

あ~、イメージぴったり。特に秋野さん。私の大好きな俳優さんなんだよね。


最近、「光とともに」や「僕の歩く道」などで自閉症を描くドラマが多いけど、まだまだ理解されないことが多い。

自閉症もいろいろで、この映画の主人公や前出のドラマの主人公の用にカナータイプといわれるものもいればうちの長男のようにアスペルガー症候群といわれるようなものもいる。これは一つの帯上にある考えられていて自閉症スペクトラムといわれる。

自閉症をもっと周りの人に理解してもらうためにもこの映画が広くいろいろなところで用いられたらいいな。

このブログを訪れた皆さん、ぼくうみの応援お願いします。

宣伝が出来る方はお願いします。

制作費もまだまだ足りません。

このために「何か私も出来る事はないか」って考えている方、詳しくは「ぼくうみ製作実行委員会」のサイトをごらんください。

宜しくお願いします。




ちょっと心が痛んだ。

2008-07-07 15:44:57 | 発達障害・アスペルガー症候群
先週だったかな。某チャンネルのいろんなジャンルのベストスリー紹介する番組で天才のベストスリーを紹介していた。

天才達はサヴァン症候群、自閉症、発達障碍ということであったが、見ているうちに長男との共通点をみつけて、特に幼い頃を思い出していた。長男は彼らのような天才ではないけれどやっぱり似たところはあるものだ。

記憶力、一度しか見ていない映画なのに鮮明にその場面を思い出すことが出来たり、道も一度通ったところは間違えない。私のナビがわり。それにある特定の分野についてはものすごい量の知識がある。


コミュニケーション、昔は会話になっていなかった、唐突に好きなことを熱心に話しだし、それについてこちらが話しかけるともう違う話題になっていたり。だから私の父が生前、「おい、こいつ人の話しきいてないぞ。」なんていっていたこともあった。今はちゃんと会話になるけどね。

本が大好きで、好きな分野の本を読みまくっているところとか、「似てる、似てる、こういうところおまえにそっくりだよ。」テレビをみてわらいころげていた。

そうしたら「それで苦しむ事だってあるんだよ」。とぽつっと言った。


記憶力などは写真に取るように記憶しているとは聞いたことがあるが、いいことばかりではない。嫌な思い出があった場合、それに似た状況に陥るとそのときのことがフラッシュバックされ、2重、3重に苦しむ事になる。

前にも、長男がこんな事をいってびっくりしたことがある。

「僕は結婚はしないよ。アスペの子が生れると嫌だから。」

ショックだった。そんな風に思っていたなんて!そんな風に思い苦しんでいたのだとしたらそれは私の接し方が悪かったからだ。

私はあわてて「お母さん、怒っちゃうと時々ひどい事あなたに言ってしまうけど、それは本当じゃないよ。お母さん、あなたが生れた時、本当にうれしくて泣いちゃったんだから。今だってかわいいと思ってるよ。」

私は自分の存在を否定するような生き方はしてほしくない。多少人と変わっていたって肩で風切って自信に満ち溢れてあるいていってほしい。

私も小さい頃、ボーっとしていて、変わってるといわれ続けた。物知りで通っていた。けれども変わっているといわれることについては別に嫌ではなかった。

「お母さんもあなたと似たところがあったけど、変わり者って言われても別に嫌じゃなかったよ。反対にみんなと違う事が嬉しかったりしたし。だからあなたがおなかにいるってわかった時、神様に行お願いしたの。(このときはクリスチャンじゃなかったけど)私にどうか変わった子どもをさずけてくださいって。」

「まったく、なんて祈りをするんだよ。」と長男は笑っていた。

「みんなと変わっていることがいやなの?」
「嫌じゃないよ。変わっているほうがいい。でも時々つらいんだ。」

「うん。」

辛いんだろうな。私が考えているよりもずっと。
昔はわけのわからない恐怖で身体が動かなくなった事だってあったんだもの。

もっと彼のセルフエスティームを高める育て方が他にあったのではないだろうか。私は感情的になってしまうとひどい事もいってしまう。もちろんその後誤って抱きしめて終わりということにしていたけど。

もう一度やり直せたら・・・・。そんなこと、もちろんできないけど。

心が痛んだ。







今日の発達障碍のニュース見た?

2008-06-19 22:07:33 | 発達障害・アスペルガー症候群
フジテレビで6:15くらいから放映してたと思う。

湘南ライナス学園と発達障碍の子供たちの特集。

湘南ライナスは名前だけは聞いていた。以前親の会で知り合ったお子さんがその学校に入るために引越しされたことがあった。

人懐っこくてかわいい子で私の膝枕をしたこともあった。どうしてこんなにいい子が学校でやっていけないんだろうと思った。

TVに出ていた子どもも笑顔がかわいい人懐っこい感じのする子供さん。
でも、思いがけない事が起こると感情をコントロールできなくてパニックになってしまう。彼は高機能自閉症ということだった。

また、18歳の青年、長男と同じくらい彼は衝動性を止められないADHD(注意欠陥多動性障害)であった。勉強するのは好きだがやったことのない問題が出るとイライラがつのり教室を出て行ってしまう。あちこちのものに自分のやり場のない怒りをぶつけていた。また、「薬飲んでるだけで変な目で見られる。」前の学校での陰湿ないじめを語っている彼の言葉には心が痛む。

2人の言動をみていると長男と重ね合わせてしまう。長男も同じ、薬から始まっていじめが始まって居場所がなくなって・・・・。

長男はこの2人の行動を併せ持つ。

今日のライナス学園の特集を見て子どもにとって安心して勉強できるところこそ、その子にとっての学校なのだと思った。
湘南ライナス学園は言われもない中傷をネットに書き込まれひどいダメージを受け、名誉毀損で訴えた。そしてやっと勝訴したとき、その18歳の青年は泣きながら彼を受け入れてくれた学校への感謝の思いをマスコミを前に立派に語っていた。

さて、ここからは長男の話だが、彼は初めいじめに耐えていた。
でもよくよく彼と話をして彼が受けていた陰湿ないじめを知り、先生が彼の障碍について理解がないとわかった時、私は彼にこういった。

「もうあんな学校いかなくていい!あんたにあった学校みつけよう。」

こうして私はわが子を不登校にさせたのである。



友人達は、後から来る発達障碍の子のためにも学校と戦うべきだといった。確かにそういう姿勢も大事かもしれない。でもまず初めに自分の子どもの居場所を作ってやらなければもうこのままではつぶされてしまうと思った。

そうしてフリースクールにいくことになった。フリースクールではどんな時でも彼を受け入れてくれた。居場所を与えてくれた。フリースクールで星槎国際高校の事を聞き、その学校に行くことができた。私もダンナもフリースクールとこの高校の先生にはほれ込んでいる。それだけ生徒のために労苦を惜しまない先生方ばかりなのだ。

先日高校の3年間、担任をしてくれた先生から、電話があった。「どうですか?彼は元気ですか?」そのとき、知ったのだが、長男は不安があると、この先生やフリースクールの先生に連絡を取っているという。親ではない第3者に相談できる事は大事なことだと思う。あまり遅い時間にかけてはいけないといっておいたが、先生のほうはいつでもどうぞ、という感じである。「僕はOOO君がかわいくて仕方ないんです。それにフリースクールの先生とも連絡とってますし、今の専門学校にも知り合いがいるのでいろんなところからOOO君の情報ははいってきますよ。」とのことであった。

なんてありがたいことだろう!
高校もフリースクールも卒業したというのに、まだバックアップしてくださるとは!

いろいろな意見があるかもしれない。
でも長男はこれらの学校でいろんなことで悩んでいるクラスメイト達を見て、先生方の熱心な指導のおかげで確実に成長できたのだ。

もちろんこの先生方に出会わせてくださり、成長させてくださった神様に感謝している。


長男の卒業アルバムの家族への感謝の欄にこう書いてあった。
「(この)学校へいかせてくれた事」

彼らには理解してくれる人が必要なのだ。
わざとわがままに振舞っているのではない。コントロールできないだけ。
でも彼らのスペシャルニーズを理解し、支えてくれる環境さえあれば確実に成長できるのである。



長男のピアス論争、マインドマップ(心の連想地図)で終わる

2008-01-20 16:12:34 | 発達障害・アスペルガー症候群
年末からずっと長男とはピアス論争がつづいていた。

もうケンカが耐えなかった。
自分を変えたいという気持ちはわかるが。。。。
共感を示せば少しは自分の気持ちを汲み取ってくれたと思うのかその場は収まる。

が、ダンナは共感しないどころか、どんどんストレスをたまるような責め方をするので長男は俄然反発するのだ。それを聞いていると私も辛くなってくる。

ある日、もうこの言い合いがいやになって「勝手にしろ!うじうじ言ってないで行動に移したら!でも私は絶対反対だからね!」と言い放った。自分でもすごい矛盾している言葉だと思ったけどこの時の言い合いは耐えられなかった。その言葉はピアス、ゴーサインになってしまった。それでも、しおらしく、「もう少し考えてからにするよ。それに学校ではつけないから」といっていたのだが。。。。

それから耳鼻咽喉科にピアスの穴をあけにいった長男がすぐに帰ってきた。「同意書が必要なんだって。お母さんかいてくれる。」

「私は反対だっていったんだよ。反対してる親が同意するはずないだろ!」

「お願いだから。ここまできたのに。」

「私が反対なのはあんただって知ってるじゃないよ!」

「わぁ~!」といってこたつのテーブルをひっくりかえす。

「お父さんなんか18歳でタバコ吸ってたんだよ。そっちのほうが悪いじゃない。それにピアスは法律に触れてない!高校でもやってる人いるよ。授業中は取ればいいんだよ。ねえ、お願い!」

「僕だって18歳なんだから、自分の事は自分で責任とるよ。それにお母さんだって赤毛にしてるじゃないか!」

「だったら黒に戻すわよ!」

「そんなのひどいよ!僕はお母さんが整形手術したいっていったとしてもゆるすよ!」

「どうしてあたしが整形しなくちゃいけないのよ!」

ここまできたらなんか話がめちゃくちゃである。

「ひどいよ!ここまできたのに。ここまできたのに。。。」長男泣く。

「あんたのおかげであたしが今までどんな思いをしたと思ってるの!」私も泣く。

「お母さんに今まで迷惑かけて悪かったと思ってるよ。でも本当にお願い。」

「うるさい!もうあんたなんか。あんたなんか。。。。でていけ!」


その後長男は外へ行って自分の感情を抑えるために落ち着かせていた。私はというと矛盾したことを言った自分が馬鹿だと思いながらもここでゆるしたら親としてだめなんじゃないかと心が揺れていた。

その後長男は家に帰ってきたと思ったらなにやら熱心に書いている。高校で自分の考えをまとめる訓練にいつもしている「マインド・マップ」というものを一心に書いていた。

長男がちょっといなくなった間にそれを見てみた。

ピアスという文字が真ん中に書いてあってその文字から線でくもの巣のようにそこから思い起こされること、連想される事がぎっしりとかいてあった。

ピアスー身体を傷つけるーもらった身体ー愛せないー苦しむ。また「もらった身体から」ー神様ー宗教的ー保守的ー教会ープロテスタント。

ピアスー目立ちたいー苦しいーストレスを発散させたい。

ピアスー自分を変えたいー自分が憎いー友達が少ないー緊張ー苦しむー悔しいー親を苦しめた。また「自分が憎い」から親に迷惑をかけるー何のために生れてきたのかわからないー自分を責める。

ピアスー馬鹿にされたくないー障害ーいじめられたーガイジ(障害児を意味して馬鹿にする言葉)ーアメリカに帰れーうざいー死ねー弟を侮辱された。

ピアスー親の反対ー罪悪感ーケンカ、家出ー母が病気になるー家庭崩壊ー耐えられない。

そのほかに親の意見を押し付けるものではない。ファッションは個人、個人等。

それを見たら長男が何を考え、何に苦しんでいたのか、一目瞭然だった。そのうえ親を苦しめた、母が病気になる、と罪悪感まで抱いて。自分は何のために生まれたのかという言葉には参った。

親として一貫とした態度をなんてどうでもよくなってしまった。
はちきれそうになっている心をどうにかしてやりたくなった。

自分が何のためにいるのかー母親として妻としてまったく自信がなかった、アメリカにいた頃。自分が憎いー生きているのか死んでいるのかーそんなことを思っていると嫌でしょうがなくなって思わずカッターで左腕を何十箇所か傷つけた。もちろん死ぬつもりなんかないから傷は今ではよく見なければわからないほど消えたけど。

長男には頭を壁にたたきつけたり、かきむしったりする自傷行為があったからそのマインドマップを見たとき、ピアスくらいで心が楽になるならと同意書をかいた。

よく考えればこれは成長でもある。

部屋にこもっている長男に同意書を「ほらよ。」とぶっきらぼうに渡した。

「ありがとうございます・・・・。」


次の日、ファーストピアスをして長男は嬉々としている。

丸刈り、うす眉毛。ピアス。まるで「特急田中3号」にでていたKat-tunの子みたい。

少しは楽になったのかね。。。。。










長男からの電話

2007-11-20 00:28:57 | 発達障害・アスペルガー症候群
今朝から、長男は張り切って2泊3日のフリースクールの合宿にでかけた。

のだが、夕方になって、突然パニック状態の彼から電話がきた。
泣き喚きながら話すので何を言っているのかわからない。

嗚咽しながら「お母さん、あのね、明日かえらなくちゃならないんだ。もう、どうしてこんな悪い事ばかり僕におこるんだろう。もうやだよ。」

この状態の彼から考えられる状況は体調がわるくなる、友人とのトラブル、最悪の場合人にケガをさせてしまう、が頭をよぎった。

でも聞いてみると参加者全員が帰ることになったという。
国民宿舎の責任者の方が大怪我をして病院にはこばれたということだった。
こういうとき、彼を説得しようとするとだんだんとパニック状態がエスカレートするの。とにかく共感しなくてはと「OOはすごく楽しみにしていたのに急にこういう状態になったからでしょ。わかるよ。」

お前の気持ちはわかるというと少しずつ泣きながらだけど落ち着きを取り戻してきた。

「でもその人は大怪我をしてしまったのよ。その人のためにも祈ってね。」
「うん。自分でもよくわかってるんだけど、どうしようも出来ないんだ。」とめちゃくちゃ小さい子が泣くように大泣きしている。
そう、彼の場合頭でわかっていても、心はコントロールできない。

そして、どうもそのことだけが問題じゃないらしい。なんだか進路の事、家の事で心配事やらストレスがたまりにたまってこの時一瞬にはじけてしまったみたいな感じ。

以前の騒音トラブルの事で私が思い出し、ちょっと落ち込んで言った言葉「あ~あ、あんなこと言わなきゃよかったのかな~。結局わたしが悪いのかな~。」

これがその時のこと(2階のおやじが逆切れしてベランダでどなりまくったこと)をフラッシュバックさせ、不安をあおり、そのうえ私の鬱状態がひどくなったのではないかと心配になってしまったらしい。

あと主人と私のケンカの会話から家の経済状況が非常に悪いと思い込んでしまっている。

反抗期なのか金曜日の祝日にダンナと一緒に長い間過ごすのがいやなのだという。

ううううう~~~~~~~~~~~~んん。もうあの子の前では何も愚痴る事も出来ないなぁ。
本当にちょっとしたことでも大事になってしまうんだよね。それがあの子の弱いところ。
そして今回のように思いもよらない出来事、目の前で高い所から人が落ちてしまったのを見てしまったこと。他の子もショックだろうけど彼の場合ショックも何倍になる。

その後先生と話したりして徐々に落ち着いたということだったが、ものすごく落ち込んでいた。

大怪我をおったその方は命に別状はないということだ。ひとまず安心。しかし、足、腕、肋骨を複雑骨折したということだった。
その方に主の慰めと励まし、癒しの御手がありますように祈る。

そしてわが子の心の平安のためにもただひたすら祈る、祈る。

どうか、この状況を乗り越えてほしい。
長男はこれから樹木に携わる仕事に関して学んでゆく。今回の事がその妨げにならないように切に願う。

長男のフラッシュバック

2007-08-03 23:41:44 | 発達障害・アスペルガー症候群
長男、この頃、すごく精神的に不安定。

すごく音に敏感になっている。
多弁なのは昔からだが、それは自己調整しているらしい。
ひっきりなしというくらいにしゃべりっぱなし。


そして急に泣き出したり、私のいないところで学校の先生に電話したりしている。
そして、私には「ママ、今日は気分はどう? 大丈夫?」ときづかってくる。

多分、受験の事やこれからの将来のことに不安をこぼしていたのでそのせいだろうと思っていた。

彼の不安は先の先まで限りがないので、どこかでとめなければならない。

「受験のことだけかんがえればいいから。大学の他にも環境の専門学校があるんだから。今のことだけ考えなさいよ。」といって納得してもらった。

でもこの頃、長男は「今の何の音!上の音じゃない?いやがらせじゃない?」という。

「大丈夫。多分お母さんがよろけて壁に当たった時の音だよ。もしそうだったとしてもお母さんがお前を守ってやるから!大丈夫、嫌がらせなんかじゃないよ」

「うん、僕も頭ではわかっているんだけど・・・・・」といって泣き出してしまう。


私はきっと受験のプレッシャーがすり替わって音に過敏になっているのだろうと思っていた。


何日かたってからフリースクールでお世話になっているカウンセラーの先生から電話があった。

聞けば学校に来るなり、ないているという。話を聞いていると音に過敏になって自分でもいやなのだという。そしてそれが以前の隣人トラブルと関係があるということだった。長男はフラッシュバックをおこして苦しんでいたのだった。だから1人で苦しんでいないでお母さんの助けを借りようといって電話してきたのだった。

自閉症圏の人は写真を撮るように記憶する事ができるという。いいことならいいが、以前に嫌な事件があって、それと似たようなことが起こるとフラッシュバックして2重、3重にくるしむことになるのだ。

そして長男は私が傷つき悩む事すら自分の苦しみにしてしまう。
私が具合が悪くて嫌な顔をして悪態ついたりしているのも嫌なのだ。私を苦しめるものイコール悪人の図式になってしまう。

それに鬱になって不安定だった私を心配して何回も「ママは大丈夫?今日は具合いい?」と聞いていたのだった。

そして、私も、長男も隣人を愛せと聖書でいっているのに実践できていない事。
これも悩みの原因であった。

私は自分の弱さも全部長男に見せてきた。それが逆効果だったのか!?
カウンセラーから話を聞いた時はあの時、少しばかり我慢すれば・・・と自分の浅はかさを悔いた。

今日聖書を呼んでいたらこんな言葉が載っていた。今の私にぴたっと当てはまっていた。

しかし今は、あなたがたも、すべてこれらのこと、すなわち、怒り、憤り、悪意、そしり、あなた方の口から出る恥ずべき言葉を捨ててしまいなさい。(コロサイ3:8)

互いにしのびあい、誰かが他の人に不満を抱く事があっても、互いに赦しあいなさい。主があなた方を赦してくださったように、あなた方もそうしなさい。そして、これら全ての上に、愛をつけなさい。愛は結びの帯として完全なものです。(コロサイ3:13-14)

どうしたら長男の心に平安がもどってくるんだろう。

何とか私が今は何も気にしていないし、その人とも笑顔で挨拶できるよといっているんだけれど。

その時、先日親戚の叔父さんにたくさんジャガイモをいただいたのを思い出して早速その方のところにおすそ分けしてきた。

だから「お母さん全然気にしてないよ。喜んでもらってもらったよ。」といったら少し安心したようだ。

親の責任を痛感。。。。
それにしても今日の御言葉は。。。本当に身につまされたなぁ。

だけどそれと同時に、心の優しいまっすぐな子になってくれたと神様に感謝した。
長男は出会いにおいて本当に祝福されている。

教会の方々、スペシャルエデュケイションの先生、エイド、セラピストのC先生、フリースクールの先生やスタッフの方々、カウンセラー、主治医、そのやさしさは私からではなく彼らから学んだ事だと思う。

少しでも不安が取り除かれ落ち着きを取り戻せますように祈る。


長男、受験を決意する

2007-06-13 18:51:40 | 発達障害・アスペルガー症候群
「もっと勉強したい」

進学を希望していたのはわかっていたが・・・・・。
専門学校かなと思っていた。

が、彼は大学受験を決意してしまった。

事の始まりは私が高校時代の友人に電話をしたこと。
彼は自然の好きな人で自然系の大学を卒業し、その関係のお仕事に携わっている。私としては他にどんな学校があるのかどんな職業があるのか教えてほしいために連絡を取ったのだった。もちろん長男の抱える障碍のことも話した。

しばらくメールのやり取りをしたら、彼の仕事でお世話になっているという某大学の准教授を紹介された。

そして幸運な事にその方に会うことができた。友人も同席してくださり20年ぶりに会うことができた。

長男は物怖じをしない。だから失礼な事を言わないだろうかとひやひやだったのだが、自然について大好きな森について語りあったり、長男の多大な質問も答えてくださり、最後の方ではなぜか鉄道の話になってしまい鉄オタの長男は喋り捲るし、横で見ている私はひやひやものだった。お2人ともお忙しい方だったのに本当に感謝にたえない。

でもこの2人との出会いを通して彼は将来の夢が決まったようだ。

「僕は森を守る人になりたい」

そしてこの大学にすっかり魅せられてしまったのだ。
「第一志望はこの大学にする。」

「え~!!!」ダンナも私もびっくり!
想定外である。しかも私達には縁のない理系大学!
ま、まじですか?
でも長男にはしっかりと受験スイッチがONになってしまったのだ。

一般入試で受験するには彼の得意な地理があるが、英語に関しては帰国子女とはいえ、耳から入っているので会話がなりたっても文法なんてめちゃくちゃ。目的語とか補語の意味がわからない勉強していても「あ~、わかんない」と頭をかきむしりパニック寸前。

そして国語、苦手、著者の心をよみとることが困難。書字障碍があるので書くことついてはほんとに苦手。国語の変わりに数学が選択できるが、もっとだめ。関数とかグラフはもうXXXXX。

この頃プレッシャーでいらいらしている。
高3、いろいろな事が同時進行しなくてはいけない時。瞬時に考えて行動に移す事が困難な彼の頭の中はいろんなジレンマでいっぱいなんだろう。


「何でこんな障碍があるんだ。この馬鹿頭!」

と怒鳴り散らしながら机に向う長男。そして頭を何回もポカポカたたく。
そう、勉強しても何度書いて覚えようとしても櫛の歯がかけるように覚えたはずのものが抜け落ちていく。

でも乗り越えなきゃならないんだよね・・・。

はっきりいって、大学受験は彼にはとても高いハードルだ。
でもあの時受ければよかったなんて後悔だけはさせたくない。
親の私は応援するだけ。

人生はチャレンジ!
がんばれよ、長男!

発達障碍、誤解しないでよ!

2007-03-27 20:18:12 | 発達障害・アスペルガー症候群
この頃、以前の嫌な事をよく思い出す。自分の中ではもう決着がついたと思っていたことも突然思い出す。やりきれない気持ちになる。

最近のニュース、高1女子殺人事件に懲役15年求刑。
加害者男児は広汎性発達障害があった。加害者の弁護側によると被害者女子に灰皿で殴られそうになったことへの過剰防衛で殺意は否認しているという。
検察側の言い分なんてここに書く気にもならない。
殺された子どもの親は極刑を求めたという。当たり前だよね。子どもを殺されたんだから。
でも私は複雑な気持ちだ。わが子も同じ診断名だから。

それにでもニュースでこの診断名が流れるたびに誤解をして何もわからないくせに掲示板などでボロクソ書く輩がいる。畜生!畜生!畜生!

長男はアスペルガー症候群が主訴だが、注意欠陥多動障碍、学習障害も併発している。
大まかな診断名としては広汎性発達障碍(自閉症スペクトラム)だ。
良く人の気持ちが理解できないとかコミュニケーションが不得意なんてかかれるけど人間なのよ。ロボットじゃないの。発達の仕方が多数の人と違うだけ、感じかたが多数の人と違うだけ。表現の仕方が多数の人と違うだけ。恐怖、不安が他の人より強いだけ。
凶暴性があるわけじゃない。残虐性があるわけじゃない。

このニュースを見るたびに、胸がえぐられる思いがする。
というのもアメリカにいたときのある事件を思い出すのだ。
次男は当時日本人学校にいっていた。次男と同学年の友達の家に遊びに行った時の事、長男も一緒に連れて行った。たいてい日本人駐在員の友だちどうし、集まって遊んだりしている。母親は手芸をしたり、お茶を飲んだり、子どもは子供同士で遊んでいるのだ。そんな時、事件は起きた。

「わ~」と急に泣き声がきこえた。行ってみると女の子が目を押さえて激しく泣いていた。長男がパニック状態でごめんなさい、ごめんなさいといっている。聞けば子供用のプラスチックのいすをその子に投げつけたという。

私もパニックになった。「なんでそんなことしたの!」そういって泣きながら長男をたたいた。何度も何度も誤ってそのお宅を後にした。長男も後悔していた。長男には衝動性がある。でも相手に怪我押させてしまったのだから家に帰っても息子がしたことの重大さをとことん話した。我慢しなければいけないこと、怪我させて取り返しがつかなくなる事だってあるんだと何回も言った。

他のお母さんから詳しい事を聞いたら、こんな経緯があったらしい。(その頃地震に興味のあったので)長男はドールハウスで地震遊びを始めた。それを持ち主の女の子は嫌がった。遊びに行った先は女の子の家だったので他にも女の子が2人遊びに来ていた。そんなことは辞めてくれといったが、長男は辞めなかったので「お母さん達に言ってやる」といって女の子達が私達のいる部屋へ移動しようとした時だった。「辞めて!」と長男。彼女らは行こうとする。それをやめさせようと近くににあったものを投げた。それが子供用のプラスチックのいすだった。誰かを狙ったわけではなかったが、1人の女の子の目にあたってしまったのだった。

後で電話をかけてその怪我の状態を聞き、何度も誤った。その子のお母さんもある程度息子の事は知っていたので、「息子さんのことはきいているし、大丈夫だから、このことが元でつきあいをやめようなんておもわないでね。」と優しい言葉をかけてくださった。

その言葉で私は愚かにも安心してしまったのだ。
休みを挟んで次の週の登校時、日本人学校のバス停でのこと、その女の子の目の周りがあざになっていたのにきづいた。
「こんなになっていたなんて・・・。」私は配慮が完全にかけていた。自分と息子の気持ちを立て直す事にせいいっぱいだったのは言い訳にすぎない。

彼女の母親は長男のことを気にしていた。なぜなら長男は帰国の事を考えて現地校から日本人学校に編入させようとしていた時だったのだ。次の週に日本人学校に1週間のトライアルがきまっていた。「いつもあんなふうになるんじゃないんでしょ?・・・身体も大きいし、力もあるしね・・・。」

次の日登校時には主人と一緒なって誤った。でもそれではすまない気持ちだったので土曜日の休日、相手方のご主人にもきちんと謝ろうと菓子折りをもって家族で誤りに言った。

最初、相手のご主人がでた。
「お気持ちはわかりましたから。」と何回もいうだけだった。
「こんな菓子折りひとつでゆるしてもらおうなんて思っていません。本当にOOちゃんには悪い事をしたと思って。すみませんでした。」
何回もそんなやり取りがあってから、そこで母親がでてきた。

「あの時私はあなたにああいったけど・・・あの子の目のあざ、もっとひどかったのよ。あなたはその時の事、知らないでしょ。もっとOOの事気にしてほしかったし、来るんだったらもっと早くきてほしかった。もうその間に私の気持ちは変わってしまった。あなたのような人とはもうつきあえない。」菓子折りももらってもらえなかった。

あとはどんな風に家に帰ったか良く覚えてない。
相手の言っている事は当然だ。自分の愛するわが子が怪我をさせられたのだから。私に配慮がかけていたのだから。

でも誤解してほしくなかった。乱暴な子だと。
長男は本当は優しい子だ。何かがあったときの判断が他のこのようにできないのだ。

次の週の日本人学校のトライアルが始まった。同じバス停。その子と同じバスにのる。バス停で彼女の姿を見るたびに心臓がぎゅっとつかまれる思いがした。彼女は長男をどんな目で見ているんだろう。他の人にどんな風に伝えているんだろう。ぞっとした。

なぜか長男の日本人学校の編入は日本人学校側から断られた。
この事件が絡んでいたのか、以前トラブルがあった日本人学校のセラピストが関わっているからなのかわからないが・・・。日本人学校側の言い分は「何かあったときの対応に責任がもてないから」であった。

長男は自然の大好きな虫も殺さないで逃がすようなやさしい子だ。そのときは衝動性があったが理由がなければパニックは起こさない子なのだ。パニックを起こして後悔する時長男は自傷行為に走る。頭を殴る、壁に頭をたたきつける、ものすごい引っかき傷をつける。現地校のサイコロジストが自殺を心配するほどだったのだ。

発達障碍の子どもは社会的な行動のトレーニングなどで成長できる。こんな時どうするかちゃんと考える力もつけられるのだ。コントロールすることだってできるようになる。どうか決め付けないでほしい。感じ方が他の子より違うだけ。繊細なだけ。すぐにキレる子ときめつけなでほしい!。


長男の成長

2007-03-18 16:24:28 | 発達障害・アスペルガー症候群
今日はちょっと不安。。やっぱり気分に波がある。礼拝もやすんでしまった。


アルバは無事に戻ってきましたよ。
また私においていかれるとでも思っているのかどこでも私の後をついてくる。寝るときも私の横でねむっている。去勢箇所が痛々しいけど、もう追いかけっこをして遊べといってくる。かわいい。やっぱり癒される。

さて、久しぶりに最近の長男の話。

アルバを病院へ送った日はもう気分はめちゃくちゃだった。
しかも、次男は風邪で休んでいる。中学生といえども、彼が小さな頃から障碍のある長男を中心に回っているようなところがあるのでいまでも彼は精神的には幼い。

病気のときはなおのこと私を独り占めしたいらしい。「ママ、あのねぇ・・・」にはじまって、わがままというわけではないがここが痛いだの、いろいろな話で私をひきつけようとする。しばらく良い母親のふりをしていたが、心の中では「おねがい、いいかげんにして」といっていた。母親失格だな。

そのうち耐え切れなくなって、買い物に行くねといって外へ出た。

ダンナがいつでも電話をかけていいからといってくれているので携帯に電話をかけた。声を聞いたら少し安心するかも・・・と思ったのだが電話は通じず・・・・会議中かもしれない・・・そのうちかかってくるだろうと思ってたけど、まってもまっても来ず・・・。

4時間後、家に帰ってからダンナから電話。
その声を聞いたとたん、泣きだしてしまった。
「なんで、電話くれなかったのよ~」
「ごめん、ごめん、携帯マナーモードにしてたんだ。」

ゲーム中の子ども達がびっくりして私を見てる。
そのまま泣きながら夕飯をつくる。
そんな時ダンナからまた電話が来た。今度は長男が電話をとる。

「うん、大丈夫。ママちょっとupsetしてるだけだから。僕もちゃんと手伝うよ。」そういうと電話を切ってお風呂を掃除してお湯を入れてくれた。次男もかたづけをてつだってくれる。

upsetとは(気が動転している)という意味でつかわれる。私は何度この言葉をアメリカで使っただろう。学校で、精神科で長男がパニック状態になるたびに。

以前の長男だったら、こんな受け答えは想像ができない。もし私が泣いたり、平静を失って外へいったりすると、パニック状態になったり物を投げてガラスをこわしたりするほど自分がupsetしてしまうのが長男のなのだ。

でも今彼は、冷静に私の状態を受け止めて、大丈夫だよと安心させ家事を手伝ってまでくれる。私は泣きながら彼の応答にすっかりびっくりしてしまった。


そして昨日の土曜日、長男はかねてから興味のあった専門学校の体験入学へ自ら行ってきた。知らないところ、新しいところ、予測がつかないことが苦手なのが長男だ。環境に左右される。

「どのくらいの人が来るんだろう。」
「グループ行動はいやだな」
「駅からどのくらいは慣れているのかな。」
「どのくらい時間がかかるんだろう。」

多分彼はものすごい不安と戦っているはずだった。だから私は彼と一緒に行くつもりでいたのだ。でも彼は独りで行くという。
そしてインターネットで行き方を調べ本当に一人で出かけていった。

中学2年の時から地元の中学へ行かず電車で1時間半かかるフリースクールに行っていた。最初の1週間は私が同行した。彼が1人で通いだしてから変な人に電車賃300円お金をせびられた事もあった。そのつど先生たちと対策を考えた。

そんな頃もあったのに今、自分の将来を考えて自分自身で行動しようとしている彼がまぶしく見える。

彼の成長を神様に感謝し、行きかえりの安全と体験入学の祝福を家族で祈った。