風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

次男の文化祭

2008-10-31 21:54:14 | 次男の事
今日は次男の中学の文化祭だった。

演劇はもうやりたくないなんていっていたクセに、結局3年生の劇「ガラスのうさぎ」でお父さん役になったのだった。

次男は肝心な事は何も知らさない。この文化祭の事だって本当に最近。だから職場に焦りながら休暇をたのんだのだった。

そして劇のことに関しても当日2日前に衣装が自前だとしらされた。

「え~!もっと早く言いなさいよ!」

話はご存知の通り、戦時中の話である。っていう事は国民服じゃない!
家にそんな服がありますか!

こういうときにはリサイクルショップをチェック。だって次男は気に入った服じゃなきゃ着ないんだもん。この1日のために服を買うのはちょっと・・・。とこの主婦はけちけち根性丸出しなのである。

リサイクルショップ、ドンピシャ!
まったく国民服っていえるような色あいのボトムがあった。これならいいや!と買って帰ったら、

「お母さん、あと肩にかけるカバンが必要なんだ。出来れば鶯色っぽいの。。」
「もう~あの時一緒に言ってよ!」

また、リサイクルショップにGo!
そしたら在るんですよ、そういうのがまた。はぁ~。。。

その後もこのシーンにこの靴は合わないだのいろんな子といってくれる子です。
まったくここまでこだわるんだったら自分で買いに行けばいいのに!

私、ちょっとしたマネージャー。


そして今日、文化祭当日。


おばあちゃんが次男の劇をたのしみにしていた。長男も今日は学校が休みなので一緒にいくことになった。

一年生、二年生、それぞれの発表の後いよいよ3年生の発表。
まったくこの学校は演出する先生に恵まれている。この先生は次男の部活の顧問だが、絵画、撮影、演じる事を総合的に「芸術」として生徒達に教えている。時々作る映像作品には親たちの評判も上々である。

だから、舞台美術、音楽もさることながら、舞台空間も映像をバックに見事な空間を演出しているのだ。きっと演技の指導も熱心なんだろう。生徒達の演技は本当に素晴らしい!どこの劇団?と思うくらいなのだ。

さて、今回の次男。いつもとちょっと違った。なんていうか「りきみ」みたいのがなかった。

お父さんという役というより自然にお父さんになっていた。子ども思いのお父さん、厳しく長男と次男をしかるお父さん、主人公の娘を気遣う優しいお父さん、本当にうちの子?って感じ。

東京大空襲の夜、妻と子どもとはぐれてしまって、もしやとおもい、二の宮に疎開している娘・敏子の元を訪れる父。ひどい空襲ではぐれてしまった事を話す父。絶望的な2人。やっとガラス工場を再建する希望を持った2人を空襲が引き裂く。銃撃に父は突然この世を去る。

この場面には本当に心を打たれたよ。私も泣いちゃったけど、おばあちゃんも泣いてたよ。次男、自分の息子ながら、なんだか(カッコイイ~)って思ってしまった。

娘の敏子役は本当に良かった。この子は次男の部活仲間でクラスメイトなんだ。夏休みの高校の説明会の時、現地で一緒になって「OO~(次男の名前)」って叫びながら次男に駆け寄ってきた子。いつもけらけら笑っている、ものすごく無邪気な子。もちろん、次男は照れちゃって逃げてたけどね。。。

今日の2人の息はぴったり!そんなこといったら次男に怒られそう。。。


演技が終わった次男に会ったので私と長男が声をかけた。
「良かったよ!」

照れくさかったのか知らん振りで言ってしまった。でもなんとなく嬉しそうなのが伝わる。長男には「来るな」なんていっていたんだけど。。。


しかし・・・・帰ってきたら。。。。

わがまま坊主!!!

「腹減った!」「疲れた!」「塾行かない!」「やだ!」・・・・・・・・
とマネージャーを困らせるのだった。。。。