風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

6年前のわだかまり

2008-11-03 16:09:44 | 長男のこと
次男の文化祭に長男もついていったのはご存知の通り。

この公立中学は長男が卒業した学校でもある。でも実質通学したのは半年だけだ。

嫌な思い出ばかりの半年間。

日本の学校に慣れていないばかりか、変わっているとか薬を飲んでいる事への偏見。障害があるとカミングアウトすれば、中には協力的な生徒もいたが、「違う学校へ行ったほうがいいんじゃない?」とか先生との連絡用ノートが敗れていたり、彼の机が端っこにおいてある、馬鹿にするなどのあからさまないじめにあった。

だからこの学校からフリースクールへ変わらせたのだ。彼自身も中学の生徒が変える時間やイベントのあるときなど絶対に中学の生徒達に会いたくないといっていたのだ。


そんな彼が今回は自分から行きたいといっていた。OO先生とOO先生に会いたいと。そして、在校生の発表を楽しみ、「この頃ってこうなんだよな」、突っ張っている生徒の姿を見れば「やってみたいんだよ。」と理解を示すのである。

そして「OO君着ていないかな」とその頃よくしゃべった同級生のことをさがしてみたり・・・。

弟の友達が「アレ?OO君のお兄さんですか?なんか変わっちゃった。」と声をかけられると「ぼくみたいになっちゃだめだよ。」なんて話している。


ずいぶんと変わったなぁ。


帰りがけに先生に挨拶する事になった。はじめ先生は覚えてなかったけど名前を言ったらすぐ思い出してくれて、「ずいぶん大きくなったなぁ」と微笑んでくださった。

もう一人の会いたがった先生は弟の部活美術部の顧問である。

長男が公立中学にいかなくなってもときどきその先生は美術の個人授業をしに我が家へやってきてくださった。

「どうだった?弟の劇は?」
「よかったです。」

「なんだかずいぶんかわったなぁ」
「すみません、こんなこんな髪の毛で。。。」照れて金髪の頭を書きながら長男が言う。

そんなやり取りを見ていてすっかりあの頃の事で悩んでいないんだと思ったらほっとした。


6年のあいだに確実に長男は成長し、きずは癒されていたのだ。

そして、6年の間いろんな事があったけど無駄な事なんかなかったんだな。この頃では誰かにプレゼントしたいという気もちがあったり、世界飢餓対策機構にお小遣いから献金する気持が起こってきている。なんともうれしいかぎりだ。

良かった。。。良かった。。。神様、感謝します。