風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

ディスコ・キッド

2009-05-24 21:56:10 | 音楽
今日の「題名のない音楽会」、吹奏楽曲のベストテンでした。

聞いていたら懐かしいなと思う曲がたくさん出てきました。実際私が演奏したことのある曲は数曲しかないのですが、その中の一番の思い出深い曲が「ディスコ・キッド」。

初めて曲に取り組んだのもこの曲ですし、なんたってこの曲でコンクールデビュー出したんですから。

中1の頃、念願かなって競争率の高いフルートパートにはいり、まったくの初心者だった私、やっと音階がふけるようになったときでした。急にピッコロ吹きを1年生の中からというので私がピッコロに。そして3年のピッコロの先輩が受験を理由に急遽引退。当然エレベーター式に私が夏のコンクールにもでることに・・・。

ええええ~!!!冗談でしょう!
そう思いましたよ。
でも冗談じゃなかったんです。大変な事になったんです。

この曲はしょっぱなからピッコロのソロがあるんです。その上最後の伸ばす音は結構高い音です。ビギナーの私にはやっと出るような音。
ひえぇぇぇ~!!!!ですよ。

ドラムが入るとすぐにピッコロの16部音符でのソロ
なかなかうまく入れず、それもいきなり16部音符の早いメロディーなんかうまくふけません。こんな日々がしばらく続き、先輩の中にはやっぱり苦々しく思っていた方も。。。。。(あのピッコロのソロなくなればいいのに・・・)そんな声も聞かれました。みんなコンクールでの上位受賞が目標ですからね。

それに中1でコンクールに出るのは私1人。他の同級生達との間にも溝が。。。。
とにかくピッコロのソロを間違えずに!と練習練習の日々。ちょっと辛かった中1の夏でした。

コンクール当日、舞台の袖でがたがた震えていました。
さあ、私達の中学の出番!
M先生の指揮が振り下ろされる!ドラムの音!ピッコロの出番!

指が自然と動いて・・・演奏できてる~!

みんな部員が一体となったいい演奏ができていたのです。
結果は銀賞。
みんないい顔をしていました。

このときのことは今でも忘れられません。銀賞とったってことより曲を満足がいくまで演奏できたことのほうがうれしかったんです。


テレビからウインドアンサンブルの方々が演奏するのを聞いて、もういてもたってもいられず楽器を組み立てて一緒に吹いてしまいました。

不思議ですね。あの頃の楽譜はまだ頭の中にちゃんとあるんですよ。今暗譜なんてなかなか出来ないけど中1の頃覚えた事は今楽譜がなくてもふけるものなんですよね。

なかなか良い曲でした。