教会ではクリスマスを待ち望む時期、アドヴェントに入り、私も教会でクリスマスまでのアドヴェントの期間特別にフルートで賛美をさせていただいています。
さて先日「三軒茶屋deデート)の記事にも記しましたが、ユーオーディアの讃美歌講座でクリスマスの賛美歌を学んできましたので皆さんにシェアしますね。(まりころんぶすさん、お待たせしました。)
エピソード・原文などは賛美歌講座の講師・大塚野百合先生のテキストと先生の書かれた本・賛美歌・聖歌物語(創元社)からの抜粋です。
「諸人こぞりて」この曲は皆さんよくご存知ですよね。主はきませり~
っていうあの讃美歌です。
作曲はアメリカのキリスト教音楽の父といわれるローエル・メーソン。あの有名はヘンデルのメサイヤ(救い主)のある個所に暗示を受けて作曲したといわれています。
作詞には2人の人がいます。「諸人こぞりて」はフィリップ・ドットリッジ。「たみみなよろこべ」(聖歌122番)はアイザック・ウオッツです。どちらの歌詞もとても喜びとまた絶望や暗闇の中にある人の癒しと希望を歌っています。
ドットリッジの歌詞の中にのような歌詞があります。それは第5節です。
5.He comes the broken heart to bind, the bleeding soul to cure;
And with the treasures of His grace to enrich the humble poor.
(訳)主はブロークンハートに包帯をし、血が滴る魂をいやされます。
そのみ恵みの宝をもって、へりくだっている貧しい人々を富ませたいます。
この作詞をしたフィリップ・ドットリッジが生まれた時、とても悲劇的な状況にあったそうです。
彼はロンドンの油商人の20番目の息子として生まれました。彼が生まれる前にすでに18人の子供が死に、たった1人の子供しかいなかったのです。そして、フィリップが生まれた時も彼が産声を出さなかったので、母親は死産かと思ったそうです。ところが、大きな産声を上げたので彼の母親は「この子は助かりました。どうぞ神様に奉仕する人間になるようにあなたにこの子をささげます。」と祈ったということでした。
その後彼が8歳の時、母親はなくなり、その4年後に父親が亡くなり、若くして孤児になってしまいました。しかし、その信仰はしっかりと受け継がれていて、彼は27歳で非国教徒の牧師になり、22年間牧会に励みました。
その間、神学校を開き、一人で、聖書、神学、哲学、へブル語、ギリシャ語や数学を教えたそうです。いかに優秀な知性に恵まれていたかがわかります。40ほどの讃美歌の歌詞を書き、説教の要約を歌にし、礼拝後既存の曲に乗せて会衆と歌ったとのことです。こんなに献身的に奉仕に生きてきた彼はもともと病弱で結核に苦しんでおり、49歳で天に召されました。
ウオッツの歌詞をみてみましょう。原文を読むと主イエスの降誕によって、人間のみならず自然も喜び、救い主が世界を支配する時、全地にはびこっている罪と悲惨が消滅し、呪いが恵みに変えられる。と歌っています。
英語の原文。
1.Joy to the world, the Lord is come
Let earth receive her king;
Let every heart prepare Him room,
And heaven and nature sing,
And heaven and nature sing
And heaven, and heaven, and nature sing.
1.世界よ、喜べ!主は来られた。大地よ、王をあがめ、
すべての人よ、主を迎え入れよ。
天と自然よ、歌え、天と自然よ、歌え、天と自然よ、歌え。
3番の歌詞はもっと励まされます。
3.No more let sins and sorrows grow,
Nor thorns in fest the ground;
He comes to make his blessings flow
Far as the curse is found, Far as the curse is found
Far as, far as, the curse is found.
もはや罪と悲しみ消え、いばらは土地にはびこらない。
主の祝福は、呪いが満ちているところまで届くのだ。
呪いが満ちているところまで、呪いが満ちているところまで。
私はこの歌詞を見た時、私が洗礼を受けたばかりの頃私の心に起こったこと、牧師先生が話してくださったことばを思い出します。
「主は一番暗い部分をそのままにしておかず、光をあててくださる。」
それはかつて私の心の中にも奇跡をおこしてくださいました。主は私の心の一番暗い部分に光を当ててくださったんです。(詳しくは過去ログ・キリスト教(証)のカテゴリー「心の中のデス・ノート」をよんでね。)
この讃美歌を学んでいるとき先生がいいました。
「(イエスがいらしたことによって)主の祝福は呪いが満ちているところまで届く(呪いが消え去る)」というメッセージは東日本大地震によって恐るべき被害をこうむった現在の日本にとってなんと大きな慰めに満ちた言葉でしょうか」と。
本当にそう願わずにいられません。被災された多くの方々、大切な人々を失った方々、悲しみの中にいる方々の心をどうかそのままにせず、光を照らしてください。そして悲しみを喜びへ変えてください。
今、私の心に黙示録21章3~4節の言葉が励ましを与えてくれています。
その時私は、御座から出る大きな声がこういうのを聞いた。「見よ、神の幕屋が人とともにある。神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。また、神ご自身が彼らとともにおられて、彼らの目の涙をすっかりぬぐいとってくださる。もはや死もなく悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。」![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
この曲についてもっと詳しく知りたい方は大塚野百合著「賛美歌・聖歌ものがたり~疲れしこころをなぐさむる愛よ」(創元社)を見てくださいね。
さて先日「三軒茶屋deデート)の記事にも記しましたが、ユーオーディアの讃美歌講座でクリスマスの賛美歌を学んできましたので皆さんにシェアしますね。(まりころんぶすさん、お待たせしました。)
エピソード・原文などは賛美歌講座の講師・大塚野百合先生のテキストと先生の書かれた本・賛美歌・聖歌物語(創元社)からの抜粋です。
「諸人こぞりて」この曲は皆さんよくご存知ですよね。主はきませり~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
作曲はアメリカのキリスト教音楽の父といわれるローエル・メーソン。あの有名はヘンデルのメサイヤ(救い主)のある個所に暗示を受けて作曲したといわれています。
作詞には2人の人がいます。「諸人こぞりて」はフィリップ・ドットリッジ。「たみみなよろこべ」(聖歌122番)はアイザック・ウオッツです。どちらの歌詞もとても喜びとまた絶望や暗闇の中にある人の癒しと希望を歌っています。
ドットリッジの歌詞の中にのような歌詞があります。それは第5節です。
5.He comes the broken heart to bind, the bleeding soul to cure;
And with the treasures of His grace to enrich the humble poor.
(訳)主はブロークンハートに包帯をし、血が滴る魂をいやされます。
そのみ恵みの宝をもって、へりくだっている貧しい人々を富ませたいます。
この作詞をしたフィリップ・ドットリッジが生まれた時、とても悲劇的な状況にあったそうです。
彼はロンドンの油商人の20番目の息子として生まれました。彼が生まれる前にすでに18人の子供が死に、たった1人の子供しかいなかったのです。そして、フィリップが生まれた時も彼が産声を出さなかったので、母親は死産かと思ったそうです。ところが、大きな産声を上げたので彼の母親は「この子は助かりました。どうぞ神様に奉仕する人間になるようにあなたにこの子をささげます。」と祈ったということでした。
その後彼が8歳の時、母親はなくなり、その4年後に父親が亡くなり、若くして孤児になってしまいました。しかし、その信仰はしっかりと受け継がれていて、彼は27歳で非国教徒の牧師になり、22年間牧会に励みました。
その間、神学校を開き、一人で、聖書、神学、哲学、へブル語、ギリシャ語や数学を教えたそうです。いかに優秀な知性に恵まれていたかがわかります。40ほどの讃美歌の歌詞を書き、説教の要約を歌にし、礼拝後既存の曲に乗せて会衆と歌ったとのことです。こんなに献身的に奉仕に生きてきた彼はもともと病弱で結核に苦しんでおり、49歳で天に召されました。
ウオッツの歌詞をみてみましょう。原文を読むと主イエスの降誕によって、人間のみならず自然も喜び、救い主が世界を支配する時、全地にはびこっている罪と悲惨が消滅し、呪いが恵みに変えられる。と歌っています。
英語の原文。
1.Joy to the world, the Lord is come
Let earth receive her king;
Let every heart prepare Him room,
And heaven and nature sing,
And heaven and nature sing
And heaven, and heaven, and nature sing.
1.世界よ、喜べ!主は来られた。大地よ、王をあがめ、
すべての人よ、主を迎え入れよ。
天と自然よ、歌え、天と自然よ、歌え、天と自然よ、歌え。
3番の歌詞はもっと励まされます。
3.No more let sins and sorrows grow,
Nor thorns in fest the ground;
He comes to make his blessings flow
Far as the curse is found, Far as the curse is found
Far as, far as, the curse is found.
もはや罪と悲しみ消え、いばらは土地にはびこらない。
主の祝福は、呪いが満ちているところまで届くのだ。
呪いが満ちているところまで、呪いが満ちているところまで。
私はこの歌詞を見た時、私が洗礼を受けたばかりの頃私の心に起こったこと、牧師先生が話してくださったことばを思い出します。
「主は一番暗い部分をそのままにしておかず、光をあててくださる。」
それはかつて私の心の中にも奇跡をおこしてくださいました。主は私の心の一番暗い部分に光を当ててくださったんです。(詳しくは過去ログ・キリスト教(証)のカテゴリー「心の中のデス・ノート」をよんでね。)
この讃美歌を学んでいるとき先生がいいました。
「(イエスがいらしたことによって)主の祝福は呪いが満ちているところまで届く(呪いが消え去る)」というメッセージは東日本大地震によって恐るべき被害をこうむった現在の日本にとってなんと大きな慰めに満ちた言葉でしょうか」と。
本当にそう願わずにいられません。被災された多くの方々、大切な人々を失った方々、悲しみの中にいる方々の心をどうかそのままにせず、光を照らしてください。そして悲しみを喜びへ変えてください。
今、私の心に黙示録21章3~4節の言葉が励ましを与えてくれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
この曲についてもっと詳しく知りたい方は大塚野百合著「賛美歌・聖歌ものがたり~疲れしこころをなぐさむる愛よ」(創元社)を見てくださいね。