徒然なるままに 平和と音楽を求めて

平和憲法のもと日本は戦争しない国として、いろんな国の国民から賞賛されてきた。この日本が戦争する国に変質しようとしている。

西村京太郎の「悲運の皇子と若き天才の死」と太平洋戦争の「大東亜政略指導大綱」

2009-11-03 | 読書
珍しい題名のサスペンス小説かと思い、西村京太郎氏の「悲運の皇子と若き天才の死」を読んだ。658年に謀反計画が発覚して処刑された有間皇子がなぜ殺されたか、主人公の父が足が不自由なのにもかかわらず太平洋戦争で徴兵されて戦地に赴く直前に書かれた有間皇子の絵を解体中の家から発見したことから始まる。
有間皇子と父の共通点。そして負けるとわかっていたアメリカとなぜ戦争を始めたのか。アジア諸国への侵略はアジア解放と主張する主人公の曽祖父が、アメリカかから帰国後、政治から遠ざかり、東条首相暗殺計画で逮捕。
このなかで、昭和18年の「大東亜政略指導大綱」を引用し、アジア解放のウソを明らかにしている。
この「大綱」アジア解放と言いながら、植民地として、手放さず、しかもこのことを公表しないとしている国々があることを指摘している。
「六 其他ノ占領地域ニ対スル方策ヲ左ノ通定ム  
但シ(ロ)(ニ)以外ハ当分発表セス  
(イ)「マライ」、「スマトラ」、「ジャワ」、「ボルネオ」、「セレベス」ハ帝国領土ト決定シ重要資源ノ供給源トシテ極力之ガ開発並ニ民心ノ把握ニ努ム」(「大綱」から)
昭和19年から20年にかけてのアメリカ軍の東京大空襲も日を追って記載。
サスペンスではあるが、実質は、きなくさい現在の日本の動きへの警告であろう。

吉祥寺のクラシック音楽鑑賞店「BAROQUE」

2009-11-03 | 音楽 クラシック
吉祥寺のクラシック音楽鑑賞店「BAROQUE」に、今日で2度目。
レコードのひと区切りのときに、オーナーから「今日初めてのかた、アド街をご覧になってかな」と。そういえば、先週、吉祥寺の特集で紹介していた。
 入ったとき、かかっていた曲は、ヴィバルディの「和声と創意への試み 四季」(イ・ムジチ合奏団)。2曲目は、J.S.バッハ「シャコンヌ」(ストコフスキー指揮、ロンドン響)。3曲目がブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第1番」(VI:アルテュール・グリュミオー、指揮:ハインツ・ワルベルグ、ニューヨーク・フィル)
 最初に聴いたときも驚いたが、音響のすごさ。この驚きを再び感じながら、シャコンヌは映画のシーンを思いながら、ブルッフは、ヴァイオリンの繊細さと力強さに惚れながら。
 帰りに、火曜は定休日だが、休日は店を開いているとマッチをいただいた。

自然豊かな野川

小金井市東町の南側を流れる野川。 国分寺崖線のはけの道に沿って。