2004年の発行された「ピアニストの名盤」
次のような章建て、これだけでも面白そう。
第1章 伝説のピアニストたち
第2章 ショパン弾きの系譜
第3章 バッハを弾くピアニストたち
第4章 モーツァルトを弾くピアニストたち
第5章 ベートーヴェンを弾くピアニストたち
第6章 ブラ―ムスを弾くピアニストたち
第7章 ロシアン・ピアニズムの系譜
第8章 フレンチ・ピアニズムの伝承者
第9章 世界の個性派ピアニスト
第10章 日本人ピアニストたち
第11章 天才ピアニストの系譜
第12章 21世紀のヴィルトォーゾ
「ピアニストの梯剛之はコルトーの音色に魅せられピアノを弾き始めた。」と、第1章は、アルフレッド・コルトー。
第2章では、「『私たち審査員の中で、彼ほどうまく弾くことができるピアニストがいるだろうか』これはポリーニが60年のショパン・コンクールで審査委員の満場一致の優勝に輝いた際、審査委員長だったルービンシュタインが漏らした言葉である。」
第10章では、「日本でピアニストといえば、最初に中村紘子の名前が出てくる。」と、クラシックのコンサートで地方のホールを常時満員にできるのは中村しかいないと明言。
儚くも美しい音色で弾くモーツァルト、さらには作曲者の世界観を聴く者の前に提示してみせるシューベルトと、内田はひと握りのピアニストしか到達しえなかった境地にいる。」と内田光子について語る。
橋アキの「原点を知るにはやはり武満作品。」と。
50人のピアニストについて、初心者向けにわかりやすい言葉で語る。