徒然なるままに 平和と音楽を求めて

平和憲法のもと日本は戦争しない国として、いろんな国の国民から賞賛されてきた。この日本が戦争する国に変質しようとしている。

楽しい解説「携帯で聴ける クラシックの名旋律」

2013-07-08 | 読書

面白い本を見つけた。著者はクラッシクコンサートの構成を行っている方。

クラッシク音楽のいくつかを選び、その中の特徴的な旋律を紹介するというもの。本の組み立ては、7つの章構成。「物語る旋律」「恋する旋律」から「死の旋律」「旋律のオキテ」まで。

東京芸大音楽学部学理科と作曲科卒。

最初に紹介しているのは、「お色直しする旋律」として、メンデルスゾーンの《真夏の夜の夢》より「結婚行進曲」。こんな風に紹介。「開始はまっさらなハ長調の主音「ド」の力強い連打。そこに「ミ」が重なり、「ソ」が重なって、ハ長調の主和音のファンファーレが鳴り響く。しかしすぐにホ短調の和音がはさまり、そしてもとのハ長調に戻ってドミソの分散和音で駆け上がる。この冒頭のほんの短い長調のフレーズに、短調の和音がはさまることによって、ハ長調が持っている清潔さ、荘厳な響き、晴れやかな喜びが一層引き立ちます。と同時に、わずかな短調の和音が、心の奥の感傷的な部分をくすぐるのです。」

こんな風に言われると、やはりじっくり聞いて見たくなる。

曲の紹介の初めには、携帯から試聴できるようにバーコードがついているが、有料でかつ、登録の必要もあるので、外で聞くときは「youtube」で十分。

シューベルトの《美しき水車小屋の娘》から「涙の雨」では、「男と女が並んで雨を見ている。男は恋の喜びと切なさで胸がいっぱいになり涙があふれるが、女は「雨が降ってきたわ」と、すっと立ち上がり行ってしまう。」「そう女性は男性ほどロマンチストではないのです。女性は最愛の男性から『今すぐ俺と旅立とう』と言われたら、天にも昇るほど嬉しい一方で。『あ、でも洗濯物を取り込んでこなかったからちょっと待って』などとおもってしまったりするものなのです。」

とにかく、読んでみることですね。

「携帯で聴ける クラシックの名旋律」 著:新井鷗子 実業の友社 762円+税

 

 



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