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発電コストは原発が安いという資源エネルギー庁の試算

2011-07-31 | 震災・原発

 

資源エネルギー庁が発表した電源別の発電コストは、2004年で次のようになっている。

 一般水力   11.9/kWh

 石油火力   10.7/kWh

 石炭火力   6.2/kWh

 LNG火力   5.7/kWh

 原子力    5.3/kWh

 

 

電気事業連合会の2004年版コンセンサスでは、次のグラフ。

 

原発コストのこの試算には、使用済燃料の処理費用や、放射性廃棄物の処分費用が含まれていません。さらに、原発立地の費用は、開発費用も含まれていません、今回の福島事故のような被害補償は全く考えていません。

 

これらを加えたら、どう考えても、電源コストは原子力が一番高価なのは目に見えています。

『経済』7月号で、大島堅一立命大学教授が試算しているので、紹介します。

 

①②のコスト

③のコスト

合計

原子力

8.64

2.04

10.68

火力

9.80

0.10

9.90

水力

7.08

0.18

7.26

一般水力

3.88

0.10

3.98

   単位:円/kWh

   ① 発電に直接要する費用(燃料費、減価償却費、補修費用等)

   ② バックエンド費用(原子力に固有の費用)で、使用済燃料の処理費用、

         放射性廃棄物の処分費用、廃炉費用など

   ③ 国家からの資金投入費用(財政支出:開発費用、立地費用)

 

これにさらに少なくとも数兆円と言われる害補償を加えたら、原発コストはどのくらいになるか。



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