こんな記事が、朝日新聞7月21日朝刊で報じられた。
原発復旧工事をおこなったビルドアップという建設会社。役員が作業員にAPDという線量計を覆う鉛の板を作らせ、そのうえ、その鉛板を線量計に装着するように指示をしたという。命じられた12人のうち、3人が拒否したため、仕事を外され、9人が鉛板を装着して作業したという。
命じた役員は、最初は否定し、作業員が録音したことなどにより、事実を認めたものの、反省した様子なし。
元請け会社の株式会社東京エネシスは、鉛板を装着していても、していない場合と比較して被爆線量は、別に一緒につけたガラスバッジと大差ないと前置きしてから、「あってはならないこと」と発表しています。が、APDとガラスバッジとは、大差ないとはどのような数値か、どう大差ないのかも発表していません。なぜ、元請けが管理できなかったの、線量計隠しが過去なかったとする根拠は、など疑問だらけです。
それ以上に問題なのは、東京電力がまったく原因究明をせず、無責任な態度であること。このようなことを管理できないのは、原発事故に対する原因究明も、責任を感じていないことと一体のものであると言えるでしょう。
朝日新聞、よく報道したと関心。でも、東電の管理体制、責任については一言もないのはどうしたことか。
朝日新聞より