おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

作曲家シリーズ効果?

2024年02月25日 | 作曲家を知ろうシリーズ

2021年10月から始めた作曲家シリーズ。

1カ月ごとに一人の作曲家を紹介していきます。

ピアノを教え始めた時からこれはやりたいと思い、当時は数人の生徒を1時間レッスンで教えていただけでしたので、毎月聴いてもらっていました。

これをする時だけは時間がかかるので、30分延長して実施しておりました。


しかし、楽器店で教えるようになり、何度かこれを実施したいと策を練り試みましたが、時間的に無理だとの結論に達し全く行わなくなりました。

それが、2年半前にイリーナ先生の講座で、アメリカのサイトで作曲家一人ずつの曲を何曲かまとめたものがあると知り、この方法が今はあったか!と思い自分で作ることにしました。

曲を聴くだけでしたら英語で書かれたサイトでも良いかもしれませんが、子どもたちが日本語で作曲家の生涯や曲についても読めるようにと思い作っています。


出来れば全員に聴いてほしいと思っておりますが、実際は半年くらいで脱落した人もいます。

1年続けられればその後も続けられます。


今、発表会の曲を練習していますが、ふと違うものだと感じました。
このシリーズを通して月に1曲でもクラシック音楽を聴き続けていると、もう2年以上色々と知らない曲を聴いているので、変化が見られるようになっています。

昨年の今頃は感じませんでしたが、今年は感じます。

こんな感じ、と情景や気持ちを話すとそれを掴み表現することが以前よりできるようになっているのです。

ピンとこない時は少し弾いて聞いてもらうと、そういうことかとわかります。


以前はこれが伝わらなくて、とてもたいへんでした。

このシリーズはクラシック音楽を聴いてもらうことが一番の目的です。
ついでに作曲家の名前だけでも覚えてもらえたらさらに良いですし、好きな曲ができたら最高です。

感想を毎回書いてもらっておりますが、最初の頃は皆よくわからなかったようでした。今は曲からなにか感じ取ったものを書いてくれたり、もっと細かく聴く中学生がいたり、自分で新たに調べたことを書く生徒さんもいます。

ほぼ毎回、似顔絵しか描かない生徒さんもおりますが、それでもレッスンでの話が想像以上に伝わっています。


実は「不思議な音の国 上下巻」2冊に3年半かかった生徒さんが2人います。偶然にも同学年で同じ頃にピアノを始めました。

2人ともこのシリーズを同時期に始めましたが、一人は途中で聞かなくなりもう一人は今も続けています。

不思議の教本を終えた頃は同じような進み具合でしたが、それから1年半近く経ち大きな差がついてしまいました。

音楽を感じ取る力や、その前に音楽は何かを伝えるものだという根底の有無に差が出てしまっていると感じます。


音符を読んで鍵盤を押さえるのが音楽ではなく、その音符が生きて自分の中に入って来るのが音楽で、演奏はそれをアウトプットすること。

自分の中にないものは外に出せないので、まずは受け入れて継続することが成長の第一歩かと思います。


石の上にも3年と言いますが、2年半続けていれば変化します。
子どもたちは吸収が速いので、きっと様々なことが大人より少し短くて済む気がします。


私は石の上に何年だろう・・

5年・・

20年・・


石が大きい?
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作曲家を知ろう! フォーレ

2024年02月01日 | 作曲家を知ろうシリーズ

あっという間に1月が終わり、2月になりました。

今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家はフォーレ。
今年はフォーレ没後100年です。


フォーレの話で思い出すのは、以前読んだバヴゼ(フランスのピアニスト)の奥様のこと。彼女もピアニストですが、フォーレが嫌いなのだそう。

ご主人のバヴゼがフォーレのピアノ三重奏を演奏した時にリハーサルで譜めくりをしたそうで、その時にバヴゼは横から時々気持ちが悪くなっている声が聞こえてきて演奏できなくなってしまったと。

彼女は、「フォーレの転調が私には耐えられないの。あっちに行ったりこっちに来たり。主和音に戻る気はないのかしらって思うのよ。」と。

後期のフォーレは迷宮のようで、真剣に聴きながら和声分析していた彼女は、めまいがして気持ち悪くなったのだそうです。

結局、本番はバヴゼが自分で譜めくりしたそうです。

ホロヴィッツもアンコールでフォーレを演奏した後に、もう二度とフォーレは弾かないと。転調が覚えられないと言ったそうです。


フォーレの転調、恐るべし。

フォーレ | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 


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作曲家を知ろう! 久石譲

2024年01月01日 | 作曲家を知ろうシリーズ

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は当ブログをお読みくださり誠にありがとうございました。
本年も皆様がご多幸な年でありますようますよう、お祈り申し上げます。



さて、新年の話題でもなんでもなく始まりますが、生徒さんに毎月、聴いてもらっている作曲家シリーズから始めます。

今月は久石譲さん。

冬休みが入るので、お楽しみ企画で久石さんにしました。
昨年の夏休みはジョン·ウィリアムズ。

この企画のみ参加の生徒さんもいます。

どんな感想を書いてくれるか楽しみです。


久石さんの曲は心にじわりとくるものがあるので、生徒さんに弾いてもらうこともよくあります。
久石さんご自身がピアノを演奏されながらオーケストラと共演されていることもあってか、アレンジされた楽譜でも、わりと良いものが他のポピュラー系の曲よりは多いように思います。

久石さんご自身がピアノソロにアレンジした楽譜もあるので、安心して使えます。

ピアノを弾く人が作った曲かは、ピアノで演奏する時はけっこう大事です。

久石譲 | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 


新しい年はやはりバッハだと、ミサ曲を聴いたりヴァイオリン·ソナタを聴いて過ごしております。
昨年放送されたアンスネスさんの皇帝もオンデマンドでまた聴きました。
あれは良い演奏でした。アンスネス、進化しています。
どのフレーズも音楽がはっきり伝わり、格調高く、ホレボレします。

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作曲家を知ろう!ストラヴィンスキー

2023年12月01日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家は、ストラヴィンスキー。

この音楽にどんな感想を持つか楽しみです。


春の祭典の第2部の生贄の場面は、作曲者本人もリズムの複雑さに指揮できなかったとか。

現代音楽を得意にしていた岩城宏之さんに、カラヤンが春の祭典の変拍子をどのように振れば良いか相談しに来たとか、その岩城さんがオーストラリアのテレビ生中継で暗譜で挑戦し、失敗し中断したとか、山田一雄さんが日本初演時に、進行を見失いもう少しで終わらなくなりそうだったとか、この曲の変拍子には色々とエピソードがあるようです。


こちらの動画、面白いです。打楽器奏者ってスゴイものです・・
指揮者が振れなくなっても、打楽器奏者ができていれば行けそう・・



ストラヴィンスキー | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 




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作曲家を知ろう!ヴェルディ

2023年11月01日 | 作曲家を知ろうシリーズ

気温が高いので、今日から11月とは思えません。

まだコートを着ることなく外出できます。


さて、今月生徒さんに聴いてもらう作曲家はヴェルディ。

ビゼーでさえ誰も名前を知らなかったので、ヴェルディを知っている生徒さんは皆無。


ヴェルディは私財を投じ音楽家のための憩いの家、カーサ・ヴェルディを作りました。

年金の8割を払えば貧富の差なく住むことが出来る音楽家のための家です。

音楽家の老後を考えた施設を作る発想を持っていたとは驚きです。

あなたにとっての最高傑作は?の質問に、「このカーサ・ヴェルディ」と答えているそうです。

ヴェルディ | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 


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作曲家を知ろう!ビゼー

2023年10月10日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家はビゼーです。

紙を渡した時に、誰一人この作曲家を知りませんでした。


私にとっては、クラシック音楽との出合いの作曲家です。

年長の時に、自宅にたまたまあったクラシックのレコードにビゼーの作品がありました。

メヌエットとファランドールです。


その時に曲名まで覚えたわけではありませんでした。

だいぶ経った頃に、あの曲は誰のなんという曲だったんだろう、と思うようになりました。

メヌエットの方は他でも耳にする機会があったり、購入した楽譜に偶然載っていたりで知ることが出来ました。

しかし、ファランドールはなかなか知ることが出来ず、あの2つのメロディーが最後に一緒になって加速する所や、バスが半音で下行するところが大好きだったので、長いこと知りたい曲ナンバー1でした。


とまぁ、私にとってはビゼーは最初に好きになった作曲家の一人でしたので、生徒さんたちが誰も知らないことに逆に驚きました。

世間ではそうなんだ、と初めて知りました。

みんな、ビゼーの曲を気に入ってくれるかな。

ビゼー | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 

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作曲家を知ろう!ドヴォルザーク

2023年09月01日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月生徒さんに聴いてもらう作曲家は、ドヴォルザークです。

国民楽派の作曲家です。

これまで生徒さんには国民楽派の作曲家では、シベリウス、グリーグ、ロシア五人組を聴いてもらいました。
これらの作曲家の名前をすぐには覚えられないと思いますが、音楽の歴史には時代により変化がある、ということを何となくでも知ってもらえれば良いと思います。


ドヴォルザークは音楽の道に進むことを運命付けられていたいたかのような作曲家です。

父の後を継ぎ肉屋さんになっていてもおかしくなかったのに、小学校の校長がヴァイオリンを教えてくれたり、肉屋の修行のため転校したら、そこの校長先生が音楽の専門家で楽器や理論を教えてくれたり。

家業がうまく行かなくなり、もう学校には通わせられないとなったら、叔父が学費を出してくれ音楽学校に通えることになったり。

上手いこと人に恵まれていました。
ブラームスに認められたことも大きかったと思います。そして、それに見事に応え「スラヴ舞曲集」を書き上げた実力。


このシリーズは私も楽しみながら作っております。
知らなかったことも案外多く、自分のためにもなっています。


ドヴォルザーク | Composer Sakkyokuka

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ジュラシックパークが好きらしい

2023年08月31日 | 作曲家を知ろうシリーズ

作曲家シリーズ、今月は夏休みということもあり、気楽に楽しめそうなジョン・ウィリアムズにしました。

ジュラシックパークはだいぶ前の映画なので小学生は知らないだろうと思い、この映画の曲は選びませんでした。


ところが、見たことのある映画、好きな音楽にジュラシックパークの名前が結構登場していました。

あら・・

恐竜、子供たちに人気です。

今は、Netflixで映画を家族と一緒に見る時代のようで、古いものでも案外観ているようです。


中学生の生徒さんが、ボストンポップスオーケストラっていいんですか?と質問してきて、よくわかりませんでしたがウィリアムズが指揮しているのでページに載せました。

久石譲さんの曲を新日本フィルがワールド・ドリーム・オーケストラとして演奏するように、ボストン交響楽団がポップスを演奏する時の名前かも、と答えました。

そうしましたら、来日するそうで、是非聴きに行った方がいいと勧められているとのこと。学生は3000円というので、ボストン交響楽団がポップスを演奏する時の名前だとしたら絶対行った方がいい!と、私も突然お勧めする人になりました。


調べましたら、やはりボストン交響楽団のことでした。

ジョン・ウィリアムズがサイトウキネンオーケストラを振りに来日する記事を見かけたな、と思い出し調べましたら9月。

中学生の生徒さんはボストンポップスオケが来ると言ってたな、とさらに調べましたら10月来日。

指揮は別の方のようです。
偶然ながらタイムリーでした。

ボストン・ポップス on the Tour 2023 ジョン・ウィリアムズ・ トリビュート日本公演

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作曲家を知ろう!ジョン・ウィリアムズ

2023年08月03日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月生徒さんに聴いてもらう作曲家は、ジョン・ウィリアムズ。

夏休みなのでいつもと違う趣向にしました。


ジョン・ウィリアムズの名前は知らないと思いますが、音楽は聴いたことがあるのではないかと思います。

ハリー・ポッターは小学生でも知っているのではと思ったのですが、考えてみましたら、この映画が最初に公開されたのは2001年。

もう20年以上前です。

知らない子供の方が多そう・・


この作曲家シリーズを早々と離脱した小5の生徒さんがいるのですが、彼はハリーポッターの本を読むのが大好きで、レッスンを待っている間よく読んでいました。とても厚い本です。

豊島園にできたハリー・ポッターのスタジオツアーに行きたいようですが、まだその夢は叶っていないようです。


改めてウィリアムズの音楽を聴いてみましたら、どれも面白く聴けました。
ETが特に良いなと思ったのでした。

今の小学生はジョーズの映画を絶対に知らないと思うのですが、音楽は興味を持ってくれるかなと思ったのと、来月紹介する作曲家のある曲に少し似ているのでそれもあって選びました。

昔は夏になるとよくテレビで「ジョーズ」を放送していた気がします。
何度か見ましたが、何度見ても怖かったです。

あの音楽のせいもある、きっと・・

ジョン・ウィリアムズ | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 



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作曲家を知ろう!エルガー

2023年07月01日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月生徒さんに聴いてもらう作曲家はエルガー。

エルガーと言えば何と言っても威風堂々。

エルガーの紙を渡した時に、「あっ、威風堂々作った人」と言った生徒さんが一人いました。


ニムロットも是非知ってほしい曲です。


先月のグリーグは、圧倒的に「朝」「山の魔王の宮殿にて」が人気でした。
ピアノ協奏曲イ短調もまぁまぁ人気でした。

ホルベア組曲の前奏曲は誰も興味を持たなかったのですが、とてもいい曲だと思うのに残念・・
メロディーが断片的で分かりにくかったのかもしれません。


エルガーはチッコリーニ演奏の「愛のあいさつ」を入れました。
これまで誰も演奏者についての感想を書いた生徒がいないのですが、チッコリーニの演奏でピアノの音の美しさを感じてもらえたらと思います。


チッコリーニは人前に出すまでにどんな曲でも2年間勉強し、必ず暗譜で演奏していました。以前に弾いた曲でも勉強し直していたそうです。

また、年齢に合った演奏にする必要があるとも仰っています。若い頃と年老いてからでは同じテンポでは弾けないわけです。

これは決してマイナスの意味ではありません。
比べるにも値しない自分のことを考えても、心当たりが大いにあり、むしろ、なぜこの味わいを見つけられずにいたのだろうと日々思います。


エルガー | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 


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作曲家を知ろう!グリーグ

2023年06月01日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家はグリーグ。

このところ作曲家の名前を聞いても「知らない」という反応の生徒さんが多いのですが、曲を聴くと「あ~、知ってる」「聴いたことある」という作曲家が続いております。

グリーグも皆「知らん」、という反応。


でも曲を聴くと絶対に知っているハズ!

聴いたことがなくとも「おもしろい!」と思う曲があるはずです。


北欧の作曲家はシベリウスに続き二人目です。
地図の勉強も今回は少ししてもらいます。

紙を渡した時に地図を見て、「フィヨルド?岩手のリアス式みたいな?」と言っていた小5の生徒さんがいました。

フィヨルドは氷河に削られてできたものなので別物ですが、パッとリアス式海岸が出てくるなんて偉いものです。


「北欧ってどこにあるの?日本の上?」と言った生徒さんもいました。
「斜め上」と左上の方に手を向けて説明しましたら、「北西?」と言った生徒さんもいました。


具体的に考えたり、想像したり。
みんな成長してます

グリーグ | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 




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ラヴェル似顔絵

2023年05月31日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月は生徒さんにラヴェルを聴いてもらっています。

ボレロが人気かなぁ、と思っておりましたら予想外に「水の戯れ」が気に入った生徒さんが多かったです。

それと「亡き王女のためのパヴァ―ヌ」

パヴァ―ヌはわかりますが、水の戯れはピンとこないかもしれないと思っておりましたら、そのようなことはありませんでした。

水の動きが見事に表現されていると。

辻井さんの演奏を聴いてもらいました。


こちらは生徒さんが書いたラヴェルの似顔絵。イラストっぽく描くのが上手だなと思います。




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作曲家を知ろう!ラヴェル

2023年05月05日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家はラヴェルです。

ラヴェルなんて知らないだろうと思いましたら、確かに知らない生徒さんの方が多かったのですが、「学校の音楽の先生が一番好きな作曲家」という生徒さんが出現。

おー、学校の先生ありがとう、です。

何がきっかけであれ、作曲家の名前が耳に入ってきていると、このシリーズでその作曲家に出会った時に記憶に残ります。

他には、吹奏楽をしている中学生がボレロを知っていて、しかもトロンボーンが出てくる時にいきなり高い音で出てくる。トロンボーンが高い音でいきなり吹くことは珍しい、と話していました。

流石、吹奏楽部!


学生の頃、私はトロンボーンの伴奏をしておりました。
声楽、ヴァイオリンと掛け持ちで、時々伴奏者がいないなんて人の伴奏もしておりました。2台ピアノや連弾も常に弾いておりましたので、あの頃一体何曲練習していたのだろうと思います。

アンサンブルは楽しいです。

卒業して10年くらい経った頃にあったコンサートの伴奏で、ビックリしたことがありました。

急に頼まれた声楽の伴奏で、20曲くらいありました。
その中に、最後に会場のお客様と歌う合唱曲がありました。

初見でも弾けるだろうという伴奏だったのと、本当にその曲をやるかわからないという話でしたので、リピートのチェックをしてサラッと何度か弾いて本番を迎えておりました。

本番でその曲を皆で歌うことになり、前奏を弾きました。
ピアノでメロディーを弾くのはこの部分だけで、あとは和音を弾くだけでした。

が、そのあと伴奏を弾き始めたものの、歌と伴奏の音が合わない・・
え?なに?

小節がずれてるのかな?
別の曲なのかな?
いや、皆さんが歌っている旋律は楽譜にあるものと同じ。


え?どーゆーこと??

私が違う小節を見ているのか?

どうであれ、このまま楽譜通りには弾き続けられません。


皆さん合唱部かと思うようなお上手さ。
これは旋律を弾きながら伴奏を付けるしかない。
幸いコードネームが付いていたような気がしますが、適当に創作して弾きました。

今でしたら狼狽して終わる可能性大ですが、若かりし頃は怖いもの知らずです。

この事実を誰も知らないので、自分で自分を褒めました。
よくやった、私。


と言うか、1回位歌いながら弾いておけよ私、でした。


ラヴェルから話がだいぶ逸れました。

トロンボーンの曲でとても好きな曲があります。トロンボーンの最高音を出さなければいけないらしいので、この曲の伴奏をしたいとリクエストをすると拒否される曲です。

サンサーンスの「カヴァティーナ」


今、聴いてもイイ曲です。カッコイイ


忘れるところでした。ラヴェル。

ラヴェル | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 
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作曲家を知ろう! ラフマニノフ

2023年04月02日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家はラフマニノフ。

スタンプラリーの紙を渡しているのですが、4月~3月の1年間で1枚の紙に毎月シールを貼って行きます。

ラフマニノフから新たな1年が始まります。

今年はラフマニノフ生誕150年、没後80年の記念の年です。
記念の年ということで、ラフマニノフのピアノコンチェルトを1人で全曲演奏するピアニストを国内外で見かけます。

阪田知樹さんは1番~4番とパガニーニを一晩で演奏します。
チケットは購入済みですが、家でゴロゴロしながらでも、一気にこの5曲を聴いたことはないので、楽しみにしています。


私とラフマニノフの出合いは、「この曲、誰のなんていう曲?」から始まりました。

最初はパガニーニの第18変奏でした。
メロディーは聞いたことがありましたが、誰の曲かわからず、ラジオのFMでそれらしき題名を見かけると、タイマーで録音セットし、学校から帰って録音したものを聴いて確かめるという、いつ正解に運良くたどり着けるかわからない方法で答えを探していました。高校生の時です。

「音楽の友」の付録に、ピアノの名曲辞典&ピアニストを紹介する冊子が付いていたことがあり、それが大いに曲を知る手助けになりました。国内外のピアニストを知ったのもその冊子のおかげです。

解説を読んで、「この曲の様な気がする・・」というものが新聞の番組表にあると録音していました。

家にはクラシック音楽の音源が僅かしかなく、家族や友人もクラシック音楽に詳しくはなかったので、当てずっぽうで録音するしか曲を知る方法がありませんでした。

2番のコンチェルトも誰の曲?でしたが、偶然録音した中に入っていたので、ラフマニノフの2番と知ることが出来たと記憶しています。

パガニーニも2番もアシュケナージの演奏でした。
そんなご縁で、最初に買ったクラシックのレコードはアシュケナージでした。

アシュケナージは毎年来日して、数多くのコンサートをされていましたので、学生の頃はよく聴きに行きました。

あの頃は花束を渡すファンがステージの下にズラリと並んでいました。
今ではそのような光景は見なくなりました。


当てずっぽう録音は、お目当ての曲ではないことの方が多かったですが、知らない曲を録音でき、そのおかげで色々と曲を知ることが出来ました。

知りたいことが手間なく、効率よく調べられる世の中になりましたが、遠回りや寄り道ができたことは自分にとっては良かったと思います。


ラフマニノフ | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 


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作曲家を知ろう! ヴィヴァルディ

2023年03月06日 | 作曲家を知ろうシリーズ

今月、生徒さんに聴いてもらう作曲家はヴィヴァルディ。

おそらく「四季」は聞いたことがあると思います。


ヴィヴァルディは長く忘れられていた作曲家です。

J.S.バッハが復活し、ヴィヴァルディの曲を編曲し勉強していたことがわかり、それでヴィヴァルディが発見されました。

オペラ上演のために楽譜を売り、資金繰りをしウィーンへ行ったものの、当てにしていたヴィヴァルディファンの皇帝カール6世が崩御し国が1年間の喪に服すことに。

演奏会の上演は禁止され、借金を抱えイタリアへ帰ることも出来ず、ウィーンの地で病に倒れ亡くなります。

カール6世はマリア・テレジアの父君。
女性が王位につくことは許されないとオーストリア継承戦争が起きます。


世界史で習ったオーストリア継承戦争の裏に音楽家のこんな不運があったのかと。

このシリーズを始めて、音楽家を通して国政や近隣国との関係を知り、歴史がリアルなものに感じられるようになりました。

音楽を通して、歴史や政治を学ぶことができる方法もあり、その中で一人の人間がどう生きたかを知り考えることができる。音楽は文学と結びついたものも少なくはないので、そのようなことを学ぶこともできる。

学校の音楽の授業を、歌ったり、音楽鑑賞に留まらせず、もっと広げていけたら良いのにと思います。


ヴィヴァルディ | Composer Sakkyokuka

Composer Sakkyokuka

 



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