おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

楽譜を読む要領

2023年04月29日 | 楽譜の話題

毎日熱心に練習をしているのに、なかなかスムーズにピアノが弾けない。

不思議な話かもしれませんが、珍しいことではありません。


原因はいくつかありますが、その中のひとつに、音符を一つ一つ読みすぎていることが考えられます。

両手の音を全て読みながら弾こうとすると、覚えなければ弾けないとか、止まりそうになりながらしか弾けないとなってしまいます。


コツは、音型を見抜く。
ここはこのパターンだな、とわかったらその中で動いている音だけを見る。

ソファソ-ソファソ-ソファソとあったら、見るのは下線で記した音だけ。

「ミ、レ、シ、が大事な音です」と言うとそれを復唱して終わってしまう人がいますが、この3音をつないだ時の形を頭の中に描く必要があります。

几帳面な人ほど読み飛ばせないので、上の例の「ソファソ」までいちいち読んでしまいますが、同じパターンであることはわかっているので、それはもう読まなくて良いのです。


パターンを見つけることは譜読みを楽にするだけではなく、作品の分析力にも役立ちます。

作曲者がパターンを変えていたらそこには意味があるのです。


「みみをすます3」に音符の動きを要約することを説明しているページがあります。「さくせんかいぎ」との呼び方も

立ち読みで閲覧できます。
このテキストは本当に良く作られていると思います。

みみをすます 3 - 音楽之友社

音楽をはじめる子供たちのための、ピアノとソルフェージュの教本。第3巻は、ピアノを弾く技術の要素が増える。「わおんをひこう」で長三和音や短三和音に耳をすませ、簡単...

音楽之友社

 


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みみをすます ピアノとソルフェージュの本

2023年04月27日 | 楽譜の話題

「みみをすます」というピアノとソルフェージュのためのテキストがあります。

私が見つけた楽譜ではありませんが、昨年この楽譜を知ったおかげで、たいへん助けられています。


単に音が読めれば良いという内容ではなく、頭を使って楽譜を読む感じです。

不思議な音の国 下巻と「みみをすます2」が無理なく併用できます。
下巻を終えた生徒さんでも実力に合わせて2か3が使えます。


私は「不思議な音の国」からレッスンを始めておりますので、上巻の内は腕を使って力まず弾くこと、音の読み方を覚えること、1~4拍のリズムを覚えること。この3つができれば良いと思って進めています。

教本を補足する意味で、昨年作ったオリジナル連弾曲集「おとのくにへ」を上巻と併用しています。
この曲集ではできるだけ自力で音を読んで弾いてもらっています。一人でどこまで出来るかの確認にもなります。


下巻に入ったら「みみをすます2」と併用し、拍を常に感じること、両手のリズム打ち、音の動きを捉える、移調から調性を知る、といったことを強化していきます。



「不思議な音の国」は著者のイリーナさんは1年で2冊終えると仰っていますが、実際はかなり高いハードルです。

2年近くかかるのがノーマルペースのように思います。
ただ、その期間にこの本だけでは弾き方は学べますが他の力が不足します。

そりゃそうです。本来1年で終えるつもりで作られた本ですから。


ノーマルペースでも「みみをすます」と併用することで不足分が補えるのでは、と思います。

みみをすます 2 - 音楽之友社

音楽をはじめる子供たちのための、ピアノとソルフェージュの教本。第2巻は、もっこり、へこみ、かいだん(順次進行)、1だんぬかし(3度)などの音型の把握からはじまる。...

音楽之友社

 
立ち読みから中身を閲覧できます。



もしご興味がございましたら、オリジナル連弾曲集「おとのくにへ」もご活用いただけますと嬉しいです。
連弾曲集「おとのくにへ」 | piano/russianmethod

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譜読みの頭

2023年01月23日 | 楽譜の話題

昨年暮れに知った「みみをすます」という教本。

内容がとても素晴らしいです。

ピアノとソルフェージュの本「みみをすます」 あそびながら基礎ができる音楽性にあふれた教本 - 音楽之友社


音の読み方やリズムといったソルフェージュができる上に、ピアノの奏法を丁寧に覚えていける教本です。

不思議な音の国と併用するのにとても合っていると思います。


ソルフェージュと書きましたが、単に歌ったりパチパチ叩けばよいのではなく、譜読みをする頭の働かせ方を学ぶことが出来る内容です。


第3巻の講師に向けたコメントに、
『譜読みの段階でよく観察し、動きを要約するという頭の使い方を身につけさせましょう』とあります。



音がどうのような動きをしているか、どのようなリズムパターンがあるか。

レッスンで生徒たちにこれに気付かせるよう進めていますが、このような教本があると生徒たちもわかりやすいと思います。

しかもやさしい言葉で書かれています。




ピアノを弾く頭、というのはあると思います。
それは元々あるのではなく、作るのです。

演奏をするには色々と下地が必要です。
音符の読み方がわかったら、その先の譜読みのコツを知る。
そうするとそれがアナリーゼへと繋がって行き、より楽曲を深く知ることが出来、表現の楽しみが増します。そこに作曲家や時代背景が加わると、さらに具体化します。

そうすると、どんな音で表現すべきか考えることが出来ます。
そして、どのように音を作り出すかを知りたくなります。自分で試行錯誤してその音を見つけることが大切ですが、基本的なことはあります。それをレッスンで教えてもらい、様々な曲で習得して行き、いずれ一人でそれができるようになってほしい。


音楽を楽しいと思えるのは様々な下地ができてこそ。

練習をおろそかにして、ただレッスンに行くだけでは身に付くものが少なく、出来ないことが増えていきます。それでは長く続けることは出来ません。


日本語では音を楽しむという字を当ててしまっているので、それが商業的にうまく利用されていると感じますが、何もせず楽しみたい人は音楽鑑賞という方法があります。

アウトプットするには、ちゃんと鍛錬や努力は要るのです。

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表現に耳をすます

2022年12月27日 | 楽譜の話題

「みみをすます」の教則本を紹介した音楽之友社のサイトに、このテキストのことが結構詳しく紹介されています。


かわいい猫ちゃんたちがいる階段の絵の下に、3つの枠があり、その中央に「表現にみみをすます」という枠があります。

そこをクリックすると、ちょっと感動する言葉が書かれています。
教則本にあるものの抜粋ですが、ここを読むとどのような教本かがとてもよく分かります。


「不思議な音の国を」使っていらっしゃる先生でしたら、共感されると思います。


その中に、教則本を評価する基準が、「これを終えたら何が弾けるようになるか」だとして、という話があります。


私たちは、つい保護者の方のご希望に沿えるようにや、わかりやすく、という想いで「大体、このような曲が弾けるようになります」と言ってしまいます。

特に楽器店ではそれを求められる傾向があると感じます。

心の中では、何を弾くかではなくどう弾くかが大事、と思っていても「どう」ということが保護者の方には通じないという頭があり、皆が知っている曲を伝えてしまいます。


「みみをすます」の著者、町田育弥さんの言葉に目が醒めた気がしました。


子どもの能力や意欲が、第三者によって安易に与えられる類のものではない、という話もあります。

これは大人が読むためのものとして書かれているのだと思います。
講師だけではなく、保護者の方にも読んでほしいのだと思います。



音楽を演奏するということは「1秒先の夢」を見ること、とあります。
なんて良い言葉。


ピアノとソルフェージュの本「みみをすます」 あそびながら基礎ができる音楽性にあふれた教本 - 音楽之友社
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自信をつけてほしい

2022年12月26日 | 楽譜の話題

レッスンの進みに時間がかかる生徒さんは、自信をなくし不安に思っていることがあります。


「この弾き方で合っているのかな」とか
「このリズムで合っているのかな」とか
「この音の読み方で合っているのかな」とか


私は「不思議な音の国」という導入教本を使っていますが、進むのに時間がかかる生徒さんは、上の3つを持っていることが少なからずあります。

一緒に予習をして宿題にするようにしていますが、それでもこのようなことは起きます。



長い時間をかけて不思議上下巻を終えたものの、自力ではできない、わからない、と思い込んでいる生徒さんにメインのテキスト以外に新しいテキストを加えることにしました。

ちょうど発表会の曲の練習に入り、メインテキストの方を休まなければいけなくなる生徒さんには、むしろちょうど良いタイミングだとも考えました。


そのテキストというのは、同じく「不思議な音の国」を使っていらっしゃる先生が紹介されていた「みみをすます」というテキストです。
拝見するとなかなか良い内容で、「不思議な音の国」下巻と併用もできると思いました。


初めに使おうと思った生徒さんは不思議下巻を終えた生徒さんです。
3年半かけて不思議上下巻を終えたものの、まだ下巻の内容でレッスンを進めて行く必要性を感じていた生徒さんたちです。


ト音記号の「ソ」、ヘ音記号の「ファ」から音を読んだり、8分音符までのリズム打ちがあったりと、不思議下巻の内容に合っています。


下巻使用中でも時間がかかることが想像できる生徒さんも、下巻と併用することにしました。

不思議下巻と「みみをすます2」を併用すると良さそうです。
3、4巻は不思議下巻修了後という感じです。不思議の教本に不足しているものを補えます。



2巻に、”ぴあのをさわるまえに”というページがあります。
そこに「これよ、これこれ!」と思う良いことが書かれています。

多くの生徒さんは弾き始めの最初の音だけ見て弾き始めてしまいます。
しかし、それでは弾き続けられません。

楽譜はこう読む、ということを口で言っても皆忘れます。
それに私だけがそんなこと言ってるんだろう、くらいにしか受け取らないので実行しません。
しかし、テキストにしっかりと書いて下さっていると「ほ~」とやっと信じてくれます。


活字の威力は講師である私を簡単に上回る。

これはこれで問題・・


ピアノとソルフェージュの本「みみをすます」 あそびながら基礎ができる音楽性にあふれた教本 - 音楽之友社


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クリスマスの曲集

2022年12月15日 | 楽譜の話題

初級の初めの生徒さんに、連弾ではないソロのクリスマスの曲を弾いてほしい時に使えそうな楽譜です。アレンジはキャサリン・ロリンさん。

Christmas Treats & Treasures, Book 2

11 Piano Arrangements of Holiday Favorites. Arranged by Catherine Rollin. Piano Book. Catherine Rollin's Christmas Treats & Treasures, Book 2, is a colle...

 


「不思議な音の国」を終えた生徒さんで、三和音を弾いたことがあれば大丈夫だと思います。

連弾曲も2曲あります。

いかにもクリスマス、という曲だけではないところが良いと思います。

ダイジェストですが、このような曲が入っています。


なんと、アマゾンで新品にもかかわらず、なぜか203円で売っておりまして速攻で買いました。送料もかからず、謎過ぎる価格。

現在は、通常の価格になっております。
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もうクリスマスの曲をやるぞ!

2022年10月28日 | 楽譜の話題

毎年クリスマスの歌を生徒さんたちに弾いてもらおうと思いつつ、発表会の曲の練習と重なり、思うように曲を渡せずにおりました。

渡してもササッとやって、とりあえずやった、ヨシとしようという具合でした。


なので、今年はもう始めることにしました。
ハロウィンもまだだというのに、発表会の曲で手一杯になる前に渡し始めました。



今日は、少し前に不思議な音の国下巻を終え、ピアノアドヴェンチャー2Aに進んだ生徒さんに「Carol of the Bells」を渡しました。

ペダルをまだきちんと使ったことがないので、ちょうどアドヴェンチャーでペダルのページになったこともあり、Carol of the Bellsを弾くことにしました。

この曲は高い加線の音を読む必要があるので、「おとのくにへ」の曲を1オクターブ、2オクターブ高く書き直すことをして、音は自力で読んでもらいます。

この曲はウクライナ民謡です。
年末年始に歌われるようで、新しい年が良い年になるとツバメが教えてくれる歌です。



生徒さんに渡した楽譜はこちら。以前他の生徒さんが演奏したものです。
彼女もこの曲で初めてペダルを使いました。

楽譜はこちら
Piano Adventures: Level 3A : Christmas Book
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連弾曲集「おとのくにへ」再生リストご紹介

2022年08月30日 | 楽譜の話題

生徒さんが作曲した4小節のメロディーを連弾にアレンジした曲集、「おとのくにへ」

以前録画したものですが、作った本人が演奏した動画で再生リストを作りました。


出版した楽譜とアレンジが多少、異なる曲があります。
また、実は改訂した版を皆様にお届けしておりまして、最初に作った版と現在のもので異なる曲があります。


私は最初の版を使っておりますが、使いながら、終止していない曲が2曲あるので、他の先生方には違和感があるかもしれないと思い、悩みながら1曲差し替えました。



こういう時に、アドヴァイザーが必要なのだと、あとから思いました。

一人で作っていると、何が本当に良いのか分からなくなります。
アレンジの音についてもそうです。何度も聞いていると耳が慣れてきて、どちらが自然か分からなくなります。
その日はこれで良いと思っても、数日経つと違和感を感じてまた直したりして···

作曲家ってこういうことの連続なのだなと、どこかでこれで行こうと決心する必要があるのだなと知りました。


演奏家は解釈が変わっていく事が成長の一つでもありますが、曲を作ったり編曲をする人たちは発表したものが完成なので、演奏家とは異なる世界の音楽家だと今になって思いました。


ブラームスが最初の交響曲に21年かけた。 
ドビュッシーが和声法を逸脱して、見事な音世界を作り出した。
ショパンが生前出版されなかった曲は破棄してほしいと言った。


作曲家の自己との闘いと勇気、信念。

ハァ~、凄い人たち。
尊敬の方向が別の方にも向いてきました。



話が逸れましたが、この曲集を作って一番良かったと思うのは、生徒さんと同じ子供が作った曲なので親近感があるようで、どんな曲だろう、どう弾こう、と生徒さんが自分で考えて弾こうとすることです。

最初の1、2曲は、私が曲名や挿絵から何が表現されているか話していましたが、3曲目ともなると生徒さんが自分で考え始めます。

この経験が、他の教本や曲集でも活かされることを願います。


実際に使って下さった先生方が、生徒さんが「もう1回、もう1回」と弾きたがった、子供さんたちにとって大切な1冊になりそう、と仰って下さったこと、もう感無量 です。

ハーモニーを気に入って下さった先生が多く、難しい曲を弾かせがちだったけれど、ハーモニーを感じることの楽しさを生徒さんが感じたようだと。
ハーモニーに関しては、私が編曲で出来ることはこれしかないので、考えた甲斐がありました

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おほしさま、ありがとう

2022年08月27日 | 楽譜の話題

連弾曲集「おとのくにへ」より、”おほしさま、ありがとう”です。

作った生徒さんが弾いています。Saayaちゃんです。

夜に星を見ていたら、「ありがとう」という気持ちになったのだそうです。


Saayaちゃんは、”にゃんにゃんこねこ”も作っています。

この曲は終止していないのですが、子猫がお母さん猫にかまってほしがっているのに、かまってくれず「あ~ぁ」と思っているそうで、その宙ぶらりんな気持ちが終止していない所に表れています。

実はこの曲を作った頃に、彼女に妹ができました。
もしかしたら、子猫は彼女かなと思いました。




連弾曲集おとのくにへ | piano/russianmethod

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夏影・鳥の詩

2022年08月13日 | 楽譜の話題

前回、高校生の生徒さんに教えてもらったニーア オートマタをご紹介しました。

私には他にも生徒さんに教えてもらったお気に入りの曲があります。
15年位前に当時高校生だった生徒さんが弾きたいと持ってきた曲です。


夏影、鳥の詩の2曲です。

これも男子は好きです。



私は子供と大人の生徒さんが半々です。
大人の生徒さんの半分はピアノ男子です。

このような曲を知っていると結構使えます。

楽譜はスペリオンの空さんから入手できます。
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ニーアオートマタ

2022年08月12日 | 楽譜の話題

今年お気に入りになった楽譜があります。

高校生の生徒さんに何か弾きたい曲はあるかききましたら、

ニアオー・・マ・・


ん?なんだって?
よく聞き取れません・・


ニアオートマタン

と、今度は聞こえました。

何語だ?
Near? auto ? matin ?

英語なのか、フランス語なのか・・
朝(matin)が自動で近い?

なんだ?


よく分かりませんでしたが、ネットで調べると、
ニーア オートマタ(NieR:Automata)

ゲームのようですが、きちんとしたホームページが作られており、曲が聴けるようになっていました。

聴くと、どの曲も雰囲気があって綺麗。

これなら弾いてもらおう。
私も聴きたい!


この手の楽譜は、10年も経つと絶版になるので、楽譜を購入してもらいました。曲もたくさん入っています。

これは男子が弾くだろうと思い、大学生や社会人の生徒さんにこのゲームを知っているかききましたら、知っていると。

ゲームはしていないけれど、曲は知っている曲はあると。
東京オリンピックでも流れていたと思う、とのこと。


じゃあ、ということで今、他に2人の生徒さんもこの曲集を弾いています。
これからもう一人薦めようと考えているところです。

生徒さんの演奏を録画させてもらいました。
1曲7分位かかるのですが、ほんのちょっとだけ切り取らせてもらいました。
曲の雰囲気はこのような感じです。




楽譜はこちら。中上級程度です。
ピアノ曲集 ニーア オートマタ (NieR:Automata) オフィシャル・スコア・ブック


サウンドトラックはこちらで聴けます。BGMをONにして下さい。
下に曲が現れます。
NieR:Automata Original Soundtrack | SQUARE ENIX
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アンキロサウルス

2022年08月08日 | 楽譜の話題

オリジナルの連弾曲集「おとのくにへ」

この中に「アンキロサウルス」という曲があります。

当時小学3年生だった生徒さんが作った曲です。
小学3年生からピアノを始めた男の子です。

恐竜が好きと言って、この名前を付けました。

3番目に好きな恐竜だそうで、なぜ1番好きな恐竜の名前にしなかったかききましたら、曲の感じに合っているから、と。

草食の恐竜なのだそうです。


さてこの曲集、他の生徒さんも弾いておりますが、音は既に習った音だけなので選曲は本人に任せています。


このアンキロサウルス。

他の男子も知っておりました。
背中に甲羅があって、尻尾がハンマーのようになっていると。
そして、お腹は甲羅がないから弱いと。

やはり男子は恐竜に詳しいのか、と感心しておりましたら、女子でも知っている子が登場。

子供の世界ってあるんだな、と思いました。
その世界を訪ねさせてもらっているのは私の方。



ベテラン教師が子供のことをおもって作った教本が多いと思いますが、この「おとのくにへ」は元は子供たちが作った曲です。

曲名は私が変更したものもありますが、半分は子供たちがつけた曲名のままです。

この曲集を使っていて、子供たちの世界を訪れる新鮮な体験をしています。


連弾曲集おとのくにへ | piano/russianmethod
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連弾曲集 おとのくにへ

2022年07月24日 | 楽譜の話題

ノンレガートのための連弾曲集を自費出版いたしました。



まさか楽譜を自分で出版するとは、考えてもおりませんでした。

曲は、ピアノ導入教本「不思議な音の国」で子供たちが作ったメロディーを連弾に編曲したものです。

「不思議な音の国」を使い始めた頃、ノンレガートで弾ける教本以外の曲を探すのに困りました。
そのような曲集があったら、と思っておりました。


    


それから4年が経ち、教本で子供たちが作った驚くべき名作に出合い、それを連弾と他の楽器のアンサンブルにその都度編曲し、結構な作品が手元に作り出されました。

もしかしたら、この作品たちを他の先生や生徒さんにも役立てて頂けるのでは、と考えるようになりました。


そうしてまとめたのが今回の「おとのくにへ」という連弾曲集です。

これまでの作品の中から10曲を選びました。
生徒さん、保護者の方にもご了承いただけました。


    

音域は不思議な音の国上巻の作曲のページに準じています。



音はすぐに読めてしまうものですが、独学用ではございません。
奏法をきちんと学んでいる方のための曲集です。

連弾の他、伴奏音源も付けました。
連弾は生徒さんに1オクターブ高く弾いていただきますが、
音源と演奏する時は書かれている高さで演奏できます。
一部、聞き覚えで弾く曲もあります。


    


イラストは知人に頼みました。
音楽のことは全く分からないという人物で、曲名のイメージでイラストを描いてくれました。


不思議な音の国はもちろん、こちらの「おとのくに」も訪ねて下さると嬉しいです。


    


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夏なので

2021年08月01日 | 楽譜の話題
新しい楽譜ではありませんが、キャサリン・ロリンの「Summer Vacation」という楽譜がステキです。



中級の初め(Early Intermediate)とあります。

Die Russische Klavier Schule Band1の後ろの方の曲を弾いている生徒さんでしたら、演奏できると思います。

夏なので、涼しげだったり、夏休みのワクワクが感じられる曲だったり、そんな曲を生徒さんに弾いて楽しんでもらえたらと思います。

By a Quiet Stream /Catherine Rollin


楽譜はこちらで取り寄せられます。
https://www.alfred.com/summer-vacation/p/00-16609/


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なんと、このタイミング?

2021年07月26日 | 楽譜の話題
ここ数日、何とはなしにマントヴァニ(Buruno Mantovani)の作品がレッスンで使っているテキストに載っている話を書いていました。

先程、Editions Henry Lemoineがエリザベートコンクールの課題曲になっていたMantovaniの“D’un jardin féérique” の楽譜を出版した投稿がfacebookに・・

おぉっ、

全く関係ないのに、私には旬の話題と化したのでした。

ご興味のある方はこちらで楽譜が購入できます。
https://urlz.fr/g8Ol?fbclid=IwAR3MPij4PzHOWkZF84vtnXcGmODc24GjZtaHbZat0xR9m1IEBWgGeD4pFK8

コンクールの課題曲がこんなに早く出版されるとは、これが普通なのか、特別なことなのかもわかりません・・

非常に複雑で難しい”妖精の庭から”は15分の現代作品で、ラヴェルから着想を得てピアノとオーケストラのために作られた、とあります。



阪田さんの演奏ばかりご紹介してしまいますが、オケとの調和具合がとても良いと思います。おっとりとした優しい女の子の妖精という感じがします。務川さんの妖精は好奇心のあるちょっと勝気な妖精という感じ、でしょうか。
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