毎日熱心に練習をしているのに、なかなかスムーズにピアノが弾けない。
不思議な話かもしれませんが、珍しいことではありません。
原因はいくつかありますが、その中のひとつに、音符を一つ一つ読みすぎていることが考えられます。
両手の音を全て読みながら弾こうとすると、覚えなければ弾けないとか、止まりそうになりながらしか弾けないとなってしまいます。
コツは、音型を見抜く。
ここはこのパターンだな、とわかったらその中で動いている音だけを見る。
ミソファソ-レソファソ-シソファソとあったら、見るのは下線で記した音だけ。
「ミ、レ、シ、が大事な音です」と言うとそれを復唱して終わってしまう人がいますが、この3音をつないだ時の形を頭の中に描く必要があります。
几帳面な人ほど読み飛ばせないので、上の例の「ソファソ」までいちいち読んでしまいますが、同じパターンであることはわかっているので、それはもう読まなくて良いのです。
パターンを見つけることは譜読みを楽にするだけではなく、作品の分析力にも役立ちます。
作曲者がパターンを変えていたらそこには意味があるのです。
「みみをすます3」に音符の動きを要約することを説明しているページがあります。「さくせんかいぎ」との呼び方も
立ち読みで閲覧できます。
このテキストは本当に良く作られていると思います。