大人の生徒さんでショパンのOp.27-2のノクターンを
弾いているかたがいらっしゃいます。
上級の生徒さんには選曲は全てご本人に任せていますので、
ご本人の選曲。
こちらの曲です。
ショパンのノクターンではOp.9-2に次ぐ有名曲のようですが、
その事を気にして曲を聴いたり選んだりしたことがないので
初めて知りました。
ショパンのイメージ通りというか、
ノクターンのイメージ通りというか、
夢見るようで美しく感傷的。
しかし、うつろいやすい音の中で
抑えきれない感情が吹き出るところもあり、
ショパンの感情の激しさにボンヤリ弾いていては
付いていけない音楽と感じます。
そこで一体どんな時に作った曲なのだろうと
調べてみました。
作曲年はわかっていますが、月はわかりません。
この年にあったことを考えると
おそらくこの時期だろうと推測はできると思います。
それと合わせて同じ作品番号のOp.27-1も推理。
それをこちらに書いてみました。
趣味のかた向けですが、
機会がございましたら眺めてみてください。
作品の背景 - Haru S.の部屋
作品の背景を推理 - Haru S.の部屋
ショパンの音楽はノクターンやマズルカに
その音楽というか彼自身がギュッと詰まっている気がします。
これほどまでに自己の感情を
色濃く音楽に投影できた作曲家は思い当たらないです。
改めて特別な天才だと思います。
動画のアヴデーエワの演奏も素晴らしいです。