おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

総復習しようとしたら

2023年07月12日 | レッスン

オリジナルの連弾曲集「おとのくにへ」

昨年夏頃から使い始めました。

毎回きちんと練習してきてもらえれば、1回で終わらない曲があったとしても3カ月くらいで1冊終えられます。

曲は10曲。多くはありません。


この曲集を1年かけて終えた生徒さんがいます。

先週全曲終えて、「頑張ったね」などと褒めていたのですが、今週のレッスンで不思議な音の国の教本を忘れ、家に置いてきても良いこちらの連弾曲集を持って来ていました。

レッスン時間がたっぷりありましたので、「じゃ、全部順番に弾いて行こう」と総復習を始めました。


と・ところが、弾けない・・

音の読みがあやふや、というかCD伴奏のテンポについていけていません。

手も、指先でちょんちょん弾いている程度で、不思議上巻とこの曲集で腕を全部使ってピアノの音を鳴らすことを散々したにもかかわらず、尚且つ下巻でもそれをしているのに、全く活きていない・・

なぜ1年もかかったかは想像が付くと思いますが、それにしても何を学んできたのかとガックリきました。


結局、音楽は美しいと思う感性がないと何をやっても始まらないのだろうと思います。


この連弾曲集は、自分で編曲をしておいて自分で言うのも大変おこがましいのですが、しかし、子供たちの作ったメロディーはどの曲も私は本当に好きです。

通して聴くと、「あ~、いい曲だな」としみじみ思います。


不思議の上巻をイリーナ先生が総復習で全曲通して弾いてもらっている動画がありますが、30分レッスンではとても全曲は出来ません。

しかし、この10曲の連弾曲集でしたら可能です。
CDをかけて全曲通すことは自宅でもできます。自宅でのちょっとしたリサイタルです。


こんな使い方があったと、実は今日初めて気付いたのでした。

これからの生徒さんたちにやってみよう、っと。

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美しい音

2023年07月10日 | レッスン

音を美しくするためには、どうしたら良いでしょう?


運に任せる!
違います


とにかく練習する!
間違いではありませんが、正解とも言えません


音符が読めてスラスラ弾けたら、その内綺麗になる!
そのような人もいるかもしれませんが、そうではない人もたくさんいます


ピアノは指だけで弾く楽器ではないことをはっきりと認識することです。

そして、曲の音符だけわかれば弾けるというものではないので、どう身体を使って音を鳴らすかを、出来るだけ親御さんもレッスン室に入ってご覧になることです。

音符が読めないからレッスン室に入ってもわからない、と思っていらっしゃる親御さんが少なくないのですが、そんなことは関係ありません。

腕の動きや姿勢は見れば誰でもわかります。
そして、それをご自宅の練習で修正するのは親御さんの役目です。


講師にすっかりお任せでどうにかしてくれるなどということは、不可能です。

ピアノのレッスンは多くの場合、週1回のレッスンです。
水泳やバレエは週3回あることが珍しくありません。

レッスンが少ないことで、ピアノは週1回のレッスンでも弾けるようになるものだと勘違いされているかもしれませんが、そのような意味ではありません。1週間というのは、次のレッスンまでに出来るようにして行く、その猶予の期間です。

1週間で出来るようにして来る前提で、レッスンは行われるのが通常です。

2~3日で課題を全てこなして来れれば、週2回でも3回でもレッスンを受けられるということです。


最初の話から逸れましたが、人を頼りにするだけではどんなことも身に付きはしません。

週1回、もしくは2週に1回しかないレッスンで学ぼうと思ったら、自分でやらなくてはいけないのです。


鉄腕ダッシュという番組が昔から好きなのですが、農地を耕したり、無人島を開拓したり、蜂蜜を作るために蜂を集めたり、海をきれいにして魚が住めるようにしたり、時間のかかることをする番組です。

TOKIOのメンバーは20年以上もそのような作業をする中で、たくさんの知識と知恵を身に付けました。

自分で経験して、失敗して学んで行くのは時間がかかります。
しかし、それは誰にも奪うことのできないもので、新しい人たちに分け与えていくことまで出来ます。

時短こそ人間の英知のような世になってきていますが、時間のかかることは人間を豊かにします。

人間が必要なくなる世界を人間は拒まなければいけない、と世の流れを見ていて思います。
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ふすまや障子

2023年07月09日 | レッスン

先日、大人の生徒さんのレッスンで、

ふすまや障子を両手でバッと開けると肩甲骨を使っているのがわかると言ったあと、「でも、日本人はそれはお行儀が悪い、マナー違反ということでやりませんね」と自分で言ってそうかと思いました。

障子やふすまは、両手を添えて静かに少しずつ開けます。

体を大きく使えないのは、日本人の生活習慣や気質が関係しているからか、と気付きました。


ピアノは西洋で作られた楽器です。
体の使い方が日本人のままでは、やはり上手く行きません。

先月、上原彩子さんと松田華音さんのDuoを聴きましたが、ステージの横の席でしたので、演奏者の背中がよく見えました。

上原さんがベアトップドレスを着ていらしたので、肩甲骨の少し上から肩が見えていました。その時に、筋肉質だなと思いました。だからあのような音になるのかと思いました。使っている筋肉が違うのだなと思います。


今の学校では鉛筆は2Bを使うそうです。

文房具屋に鉛筆を買いに行くと、キャラクターものではなくとも2Bが多く、何だろうと思っておりましたらそういうことのようです。

子供たちが指先しか使わなくて済む生活になり、筆圧が弱くなっているからだそうです。

塗り絵が好きな生徒さんは結構筆圧が強いです。
レッスンの後、お迎えを待っている生徒さんに塗り絵をして待ってもらっている所があります。

スタッフの方が色々な塗り絵を用意して渡して下さっています。

楽器店の良い所は、複数の人で生徒さんに関われることです。
いつも助けていただいています。
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気付きませんでした

2023年07月05日 | レッスン

40代の大人の生徒さん。

毎回よく練習され、最近はレッスンの時に小さなノートに注意することをメモもされています。

できないと悔しいと仰り、一週間でよくここまで弾けるようにされてきたなと毎回驚きます。こんなに毎回頑張られていては続かないのではと心配になるほどです。

ピアノを始めて3年目になります。
ただ、頑張られている成果が音になかなか表われません。

音はきちんと読まれてきますし、止まらずに弾いてこられますが、音が鳴らない。

男性の生徒さんですが、ずっと音がスカスカで腕の重みが鍵盤に乗りません。
指が力んでいる様子はなく、手首は下がり気味ですが固まってはいません。

どうしてだろう··


肩甲骨から弾けていないのかな、鎖骨もユルユルで腕の支えが甘いのかな。
それもありますが、何かピンとこないものがありました。


色々している内にご本人が「腕は締めないのですか?」と。

「いえ、肘を張りはしませんが胴につけることはしません」と答えると、
「ずっとここが胴から離れちゃいけないと思っていました」と上腕を指し仰いました。


そういえば、腕と胴の間が狭めだなと、やっと違和感に気付きました。

胴にピッタリとくっついているわけではないので、そこまで意識的に腕が開かないようにしているとは思っていませんでした。

もちろん、音域により上腕が胴体に付くようにはなります。
中音域や、右手が低音域にある時、左手が高音域にある時はそうです。

習い始めに真ん中のドから始めていつまでもその辺の音域を弾くデメリットはここにあります。
腕を使って弾くことを知らずに進んでしまうからです。

だから、ロシアンメソッドは黒鍵だけを使ったり、広い音域を大きく腕を拡げて弾くことから始めるのです。



私は楽器店で教えていますが、レッスン室が狭く、いつもすぐ真横でしか見れず、後ろに回るにもスペースがない部屋でドアを開ける時も毎度椅子を動かし、子供の場合は足台をピアノの奥に入れないとドアを開けられないという部屋でレッスンをしています。

楽器店の部屋はどこも似たり寄ったりですが、この生徒さんの教室は特に横も後ろもスペースがない所です。後ろからも生徒さんの演奏する姿を見なければいけないことを忘れていました。


部屋が狭いと、生徒さんも講師の指しか見ないようになってきます。あと何度言っても、ドアを開け閉めするのに椅子をピアノの方に寄せるので、自分が座るときにピアノと自分の間が狭くならないように椅子を後ろに動かさなければいけないのですが、置いてある椅子の間にお行儀よく挟まるように座る子供が多くなります。

自宅での練習でも物が後ろに置いてありスペースがなくそのように座って弾いている場合があります。
(この話とは異なりますが、練習できなかったという理由に、電子ピアノの上にお父さんが仕事のものを置いてあって使えなかった、という話を聞くことがあります。お母さんが洗濯物を置いてあったという話も聞くことがあります。親が楽器を物を置く場所という扱いにしては楽器も音楽も子供が大事にするわけがありません。)


ピアノの横と後ろにはスペースがしかっりほしいものです。
それから、講師は後ろからも生徒さんの演奏する姿を見ることを忘れずに。

反省、反省

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スポーツしてくれた方が

2023年06月30日 | レッスン

以前から思っておりましたが、スポーツをする子の方がピアノの弾き方を覚えられる、ということ。

これはメソッドを変えてから以前にも増して思うようになりました。

スポーツは腕を大きく使うものが多く、スポーツの経験がある人は「肩甲骨から音を出す」と言うと案外できるのです。


小学校5年生以上でしたら自分の体の認識がはっきりしているはずですので、水泳、野球、バスケットボール、テニス、バドミントンの経験者は感覚が掴めると思います。

バレエを習っている小学生が多いのですが、これはなんとも言えなく、普通でしたらピアノを弾くのにこれ以上有益なものはないと思われるのですが、必ずしも活かされていない気がします。

ん~

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肩甲骨から弾く

2023年06月28日 | レッスン

ピアノは肩甲骨から音を出すと、伸びがあって、澄んでいて、広がりのある音が出せます。
特に手が小さい人は、肩甲骨から指を開くと広がります。

こちらの先生の動画、背中から弾くことを熱く訴えていらっしゃいます。




それからもうひとつ、別の先生の動画で、なるほどそういうことだったのか、と思うことがありました。

子供たちに3の指からノンレガートで教えて6年目を迎えましたが、そのメリットを非常に多く実感しております。

今日も引き継ぎの生徒さんで、よく弾けるのですが、どうしても指だけで弾いてしまい音が伸びない生徒さんのレッスンがありました。

指で音が押さえられれば良いというレッスンを受けてきたのだと思います。
引き継いで1年経ちます。
もっと良い音で歌うように弾ける方法があります。しかし、本人は自分の音で満足しているので、弾き方をやってもすぐに元に戻ってしまいます。

手に癖もなく音楽も好きな様子なので、音楽的な演奏ができる生徒さんだと思うのですが、最初に習ったものを変えるのは本人が気付かなければ難しいと感じます。


こちらの先生の動画は今月初めて出合い、3つほど拝見しました。
日本人は逆から教えているというお話。なるほどです。だからメソッドを変えたら生徒さんの音が習い始めでも良くなったのだ、とわかりました。

ピアノは体の使い方を最初のレッスンから教えなければ弾けない楽器だと改めて思いました。




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音を出すタイミング

2023年06月26日 | レッスン

こちらの先生の動画、コロナ禍でレッスンが休講になっていた頃によく拝見しておりました。

久し振りにこちらの動画が出てきましたので、どんなお話だったかなと見てみました。


いつもながら良いお話をされています。


良い音を出すタイミングがあるという内容で、この瞬間に出すと音が飛んでいくということを話されています。

こちらの先生、スパスパ話されるので聞いていてスッキリします。

「この音だったらお猿さんでも猫ちゃんでも、誰でも弾ける。何も考えずに弾くだけなら触っているだけだから、音楽しているわけでも、演奏しているわけでもない」と。


あー、スッキリ


「だからピアノを演奏する皆さんには音を選んで弾いてほしい」と。


まさに


この事を知ってほしくて日々悪戦苦闘してレッスンをしているわけです。
音が良くならないとなにも始まらない。



ただ、子供の場合は親御さんの力が大きく影響します。

練習する楽器が音楽の場合には必要になります。これは必須です。

アコースティックが理想ですが、都心ではそうもいかない例の方が多いです。
今は電子ピアノでも持ってもらえると有難い状況になってきています。

親の自己満足だけで子供にピアノを習わせている例があるからです。
それは今に始まったことではありませんが、楽器は買えなくともレッスン代なら払えるという考えでレッスンを始めてしまうご家庭が以前より増えていると感じます。

子供のレッスンに顔を出すこともなく、音楽に興味を持つでもなくただ通わせている。
だから子供の困惑にも気付かない。
もし、レッスンに毎回付き添って聞いているにも関わらず楽器なしを継続しているとしたら、感性の問題か本当に子供のことを考えていないかです。

仕事があるからレッスンに顔なんて出せない、と言う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、何年もレッスンのある日に仕事があるとは限らず、1~2年に1度でも「今日は仕事が休みだったので、どんな様子か見に来ました」とか、1年に1度は講師にレッスンの状況を直接確かめたいと有給を取って来られる親御さんもいらっしゃいます。

きっとそのようなご家庭は、他の習い事や勉強もお子さんのことをきちんと見ていらっしゃるので、子供が安心して暮らせると思います。


体験レッスンを受けてこれは楽器が必要だと感じられ、しかしすぐに買えない場合にそれを理由に断ることはなかなかできないものです。

そのような時は、「主人に相談して決めます」「子供の気持ちを確かめて決めます」と言ってレッスン開始を見送って良いと思います。

何かを始める、特に音楽のように習得に時間がかかるものは、続けられる環境を作れるか考えて始めた方が良いです。
レッスンに通わせるだけでしたら、何も身に付かずできないことが増えていくばかりです。

そのレッスン代を2年間貯金したら、木製鍵盤の電子ピアノが買えます。
それから始めて良いのではないでしょうか。

趣味でしたらいつから始めても遅くないです。


どんな音で弾くかを知ってもらう以前の段階で頭を悩ませることは、できれば無い方が有難いです。

楽器店はレッスンを始めてもらえれば楽器を購入して頂けるという図式だったかもしれませんが、これからは続けて頂くために楽器の準備ができるかを確認することが必要かもしれません。

もしくは、楽器レンタルのシステムをしっかり作り、楽器購入までの間はレンタルしてもらうとか。


なにが大事か。
それは初めて楽器の演奏を始める人たちに、音楽は人の心を表現するものだと知ってもらうこと。
そしてそれを表現する力を身に付けて行くのがレッスンで、その中で感性を磨き知識を付け、楽しいことも辛いことも経験して行くのです。

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本人とご家族が諦めなければ

2023年06月05日 | レッスン

発表会から2カ月が経ち、その時に弾いた曲を今も時々弾いているという生徒さんの演奏を録画してみました。

偉いものです。
弾いたらお終いではなく、忘れないように弾き続けてくれているとは。


こちらの生徒さんは、小学1年生になる頃に他の先生から引き継ぎました。
引き継いだ時には既に手がガチガチで、手を持って一緒に弾いても全く力が抜けませんでした。

「不思議な音の国 下巻」が終わっても変わらず、無理かもしれないと思うようになりました。

本人もできないので時々泣いていましたし、気の毒に思い私も力みのことはあまり言わなくなりました。指で押し付けて弾く音が気になって仕方ありませんでしたが・・

ただ、お母様が「この子はピアノに向いていないようだけど、好きなようなので続けさせる」と仰いました。


小学5年生になりました。
ここまで力みが取れるとは想像しておりませんでした。身体の余計な動きが気になる時はありますが、指も腕も固まっていた頃と比べたら別人です。

習う本人がピアノが弾けるようになりたいと思い、ご家族がそれを静かに応援する気持ちがあれば、困難に思えたことでも乗り越えていけると、こちらの生徒さんを見ていると思います。

2曲のダイジェストです。


こちらの生徒さんはご両親とも中国の方です。
つい昨日も、他の楽器店をやめて移られてきた新しい生徒さんのお母様が中国の方なのですが、辞めた理由をお話して下さいました。

弾き方に関して何も教えてくれない。本を使わずアニメの曲をコピーの楽譜で弾いているだけだ。綺麗な音でピアノが弾けるように本をちゃんと使ってほしい、と頼んだけれどそうしてくれなかった。趣味でも美しい音でピアノが弾けるようになってほしい。音楽のことも勉強させてほしい、と。

生徒さんの演奏を聴かせて頂きましたが、弾けないのでそうしているという演奏ではありませんでした。

アニメの曲は年に2曲くらいしか弾けないかもしれないけれど、それでも良いか本人に確かめましたら、それで良いということでした。

私は中国の親御さんの方が常識が通じると感じることがよくあります。
以前は、結構勝手に会則を無視される方が多かったのですが、現在はそのようなことは全くと言って良いほどありません。

そして、趣味の習い事でも学ぼうとされています。
お飾りでピアノを習ったことがあります、で終わらせるつもりで習っていらっしゃらないと感じます。残るものがほしいと。

それが本来の姿だろうと思います。

講師としては望むものには応えたいと思います。
中国の方とは逆パターンの場合は、どこまで合わせられるかですが、それは私が考えている最低ラインがあるので、そこを越えるものは受け入れられなくなります。

芸術は習った本人だけではなく、次の世代に必ず受け継がれます。
どんなに汚い音だろうが鳴らない音だろうが、両手で知っている曲が弾ければピアノが弾ける、ではないと思います。

間違った認識が常識になることを続けていてはいけないのです。
守るべきものは守る責任がある、と思います。
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ボツあみだが

2023年05月26日 | レッスン

目の体操をしてもらおうと、ある生徒さんに逆あみだをしました。

そうしましたら、「これ、線が少ないね」と言われました。
確かにあっという間に出来てしまい、物足りなさそうでした。

それではと、裏に線がたくさんあるものを見てもらうと、

おー、とワクワクな声。


誰にも使えず、10年以上日の目を見ずにいました。
線が多すぎると不評をかい、使えずにいたあみだです。


一緒にやってみましたら、私も目の良い運動になりました。


逆あみだは下から行います。指を使わず目だけで線を追っていきます。


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週2回

2023年05月21日 | レッスン

4~5年前に、ロシアはピアノのレッスンが週2回と聞きました。
何歳までそうなのかは知りませんが、子供の生徒さんに関してはそうだと。

実は私自身は、最初の教本が終わるまではそうでした。

最初の本は半年で終わりましたので、その間は週2回でした。
そのあとは週2回来ても来なくても良い、と言われた気がします。結局、次の本の途中までは週2回通っていました。

1回のレッスンは15分か20分だったと思います。
水・土でした。


水曜日は1学年下の子が私より1カ月早く初めていたと記憶していますが、その子が上手でいつもお手本にしていました。

その子が弾いた曲をいつも私が後から弾いていましたので、弾く前から曲を知っているという状態でした。


家での練習は大してしていませんでした。
全くしないということはありませんでしたが、飽きるまで弾くようなことはしていませんでした。

たくさんしなくとも、3日後には土曜日のレッスンが来て思い出すことができ、水曜日にはお手本が聴ける。だんだん追いついてきましたので、当日は自分が練習したものが合っているか自分が弾く前に確かめられる。


そんな幸運なスタートを切っておりました。


習い始めの週1回レッスンは、実は難しい事だと思います。
家族にピアノを教えられる人がいれば別ですが、そうでなければ子供が一人で話を聞いて全部覚えて帰ることなどできません。

私のように短いレッスン時間でも、忘れたり記憶が曖昧になった頃にレッスンがあって軌道修正できると、大して優等生ではなかった私のような者でも1年半もあればソナチネまで進めます。


進度が同じ生徒の時間を続くようにして、30~40分レッスンを週2回に分ける方法は効率よく学習できると思います。

少なくとも私はこれのおかげでピアノを続けられたと思います。

この1学年下の生徒さんは交流は全くありませんが、今でも名前はフルネームで覚えています。

感謝、感謝
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中田喜直さんの言葉

2023年05月12日 | レッスン

美しい音は静寂を知ってこそ生まれる。

これは中田喜直さんの言葉です。
また、こうもおっしゃっています。

時代は変わるから 変わったものばかり追いかけると 本当のものを見失ってしまう
子どものために作った いい歌は日本にたくさんある
そういう歌も やっぱり子どもに聴かせないといけない


にほんの歌。

中田さんの歌だけでも、めだかのがっこう、かわいいかくれんぼ、ちいさい秋みつけた、夏の思い出、雪の降るまちを、などがあります。

どの曲もゆったりとしたテンポ。
歌詞の情景を想像して歌うのにちょうど良いです。

子供が歌う歌のテンポが現代は速すぎるような・・
テンポが速く、音量が大きいとカッコよくは聞こえますがどうなのでしょう・・


ゆったりしたものは、考えたり気付いたりする時間が生まれます。

人の心はハイスピードに付いて行くのはたいへんなことです。


静寂も思考する時間を作ってくれます。

手間なくハイスピードで物事が進んで行き、余った時間を人間はどう過ごすのでしょう・・


芸術に携われていることの幸運を思います。
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くすぐったいものです (* ´艸`)

2023年05月06日 | レッスン

今日、お隣のレッスン室から私が作った曲が聞こえてきました。

ある教本に頼まれて作った連弾曲が載っているのですが、それが思いがけなく聞こえてきました。


くすぐったい感じがしました。

先生がレッスンをしながら生徒さんと弾いて下さっている。
何だか照れくさいような、申し訳ないような感覚でした。


この曲を作った時に、進度が丁度合っていた生徒さんが3人いました。
その3人に弾いてもらい、ちょっと難しかったところがあり、手直しした所があります。

今日聴きながら、やっぱり最初の方が良かったなと思ったり、でも生徒さんはここをスンナリ弾いてくれてるな、とホッとしたり・・


最後の音の跳躍は腕を大きく使ってほしくてそうしました。

でも、生徒さん音外してるな・・
2回連続外しちゃったな・・

難しかったかな・・


などど思いながら聴いてしまいました。
聴きながらニヤニヤしてしまって、自分でウワッ気持ちわるっ、とドアの外をちょっと確認してしまいました。(ドアが透明なので、レッスン室が外から見えるのです)

私はこの曲を、教本ではまだ1人の生徒さんとしか弾いていません。

早く他の生徒さんの演奏も聴きたいなと思っておりましたが、思いがけず他の先生の生徒さんの演奏が聴けて、なんだか嬉しかったです。


弾いて下さって、ありがとうございます。
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ブレス

2023年05月03日 | レッスン

自分の息で音を鳴らさない楽器の人はこうなりやすいです。

ピアノも同じです。

息を吸う所はスラーで書かれていることが多いです。
書かれていない時は自分でフレーズを探しましょう。
どのくらい吸うかは、リズムやその部分の音楽でわかります。

呼吸を忘れずに

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瞬発力

2023年05月01日 | レッスン

ピアノを演奏するのに必要な筋力があるとしたら、瞬発力だと思います。

素早く力を出す筋力です。


小さな動きで一瞬で音を鳴らす。
これはピアノ演奏では必要不可欠と思われます。

この筋力が弱いと、ボンヤリした音しか出せず、何を弾いても同じ曲にしか聞こえなくなってしまいます。


ピアノは椅子に座ったまま、いかにうまく身体を使うかにかかっているような楽器です。

お行儀よく足を揃えて、指だけで鍵盤を押していればよい楽器ではありません。


さて、この瞬発力。初めからあるに越したことはありませんが、かなり弱い人もいます。

そのような人は、この力の出し方がわからない場合が多い気がします。
鍛えようにも、まず感覚として分からない。

これは難問題です。


4月に中学3年生になった生徒さんで、この問題を抱えた生徒さんがいます。
趣味でしたらそこそこ上手です。気軽に楽しめる曲でしたら一人で弾けます。

しかし、彼女は音楽の道に進む夢を持っています。
このままでは通用しません。


どうしたものか、と私は頭を悩ませておりました。
今年の発表会は全く不満だらけでした。これではどこにも受からない・・

発表会の演奏を聴いて、曲からその力をつけることは無理だとの結論に達しました。

しかも、ハノンもエチュードも弾いています。



そこで、だいぶ前に自分のために買ったこちらのテキストを試すことにしました。

Fundamentals of Piano Technique: The Russian Method ペーパーバック – 2016/12/1英語版 Leon Conus (著), Olga Conus (著) amazon


この後ろの方に、一音を伸ばしたまま4音の和音を弾くものがあります。
押し付けて弾いては手を痛めてしまいます。

なので、生徒さんにこのテキストを使うことは避けていたのですが、方法を間違えなければと思い使ってみました。


最初は、和音を押して弾こうとしていました。手を広げるだけでもきついので、余計にそこに指を置こうとしていました。それでは音も鳴りませんし、手を痛めます。

見えないもを伝えるのは難しく、伝え方もわかりませんでしたが説明しながら弾いて見せました。

初めは本人の頭の中は「???」しかありませんでした。
大きな動きで何かを起こしているわけではないので、どこをどうしているのかわからなかったようですが、ある一言で解ってきたようでした。


今週3週目に入りました。
今の所、効果が出ています。

スケールのカデンツも音が変わりました。


荒療治も必要なのだ、と思ったのでした。
これはアコースティックピアノで練習できているから出来たことでもあります。

電気の方は、音色のコントロールができない他に、無駄な力の使い方が身に付いてしまったり、力の使い方がわからないままになってしまうこともある、と理解して使うべき楽器だと思います。

初めから恵まれた力を持っている人が電気の方で上手になっているのを見て、そちらで練習してもこうなれると多くの人が勘違いをされていますが、それはその人だからです。

ついでに言ってしまうと、国際コンクールで優勝したり入賞した若手のピアニストが、子供の頃に難しくても弾きたい曲を弾かせてくれたとか、すごく褒めてくれたからやる気が出たと仰っていますが、それは出来る人たちだったからです。

誰にでも当てはまることではないのが現実。


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大先輩たちの曜日

2023年04月30日 | レッスン

楽器店はスタッフの方たちのご協力のもとレッスンができています。

金曜日に、生徒さんの様子をスタッフさんと時間を設けてお話しするミーティングというものがありました。

大げさなものではなく、年に1度教室のスタッフさんお一人と落ち着いてお話しできる機会があるのです。


金曜日の生徒さんは年齢層が高く、70代の方が3人。今年その仲間入りをする方が1人、60代の方1人。

ほとんど意識してなかったのですが、そのようなことになっていました。


私も皆様と共に歳を取りました。

スタッフさんと話したのは、皆さん健康でいてくれればという願いだけでした。ご家族も健康でなければ習い事は続けられないので、ご家族の健康もお祈りして。


多くの方に共通しているのが、レッスンを休まないこと。
20年近く通われて、過去2回しか休んでいない方もいらっしゃいます。

好奇心を失わず新しいことに挑戦することを楽しんでいらっしゃる方は生き生きされています。もちろん無理をしては続かないので、ご自分の力とペースを考えていらっしゃるのも流石。

中には、この曲はいつでもすぐに弾けるようにしておきたい、と間をおいてはまた練習を再開してを何年も繰り返している方もいらっしゃいます。そのようなレパートリーを5曲は持っていらして、音大出身者でも見習ってほしいといつも思います。


無理はしないけれど好奇心を失わない。
年齢に応じた選曲。
昔の状態を維持する努力。

お一人、介護をしながらレッスンを続けられています。
その方はレッスンを休みがちなのですが、ずっと通い続けられています。練習はほぼできないのですが、ご自分のための時間を保っていらっしゃるのだろうと思います。

自分のための時間を持つこと。
老後はこれが必要だと皆さんを見ていて思います。


皆さん本当に素敵に歳を取られていて、こんな風に歳を取りたいと憧れます。

あと、どなたも愚痴を言わない。
素晴らしすぎです。


小さい文字が見えづらくなったスタッフさんと、こんな風になりたい、という話に花が咲きミーティングを終えました。

他の曜日とは全く違う特別な曜日です。

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