フォルマシオン ミュジカルという言葉をご存知でしょうか。
フランスで勉強された方には馴染みの言葉かと思います。
しかし、私がこの言葉を知ったのは半年ほど前です。
<Formation Musical>と書きます。
直訳すると<音楽のトレーニング>です。
<音楽の教育>、<音楽の養成>と訳されてもいます。
これは、音楽理論、音楽史、ソルフェージュを統合したもので、実際の音楽作品から抜粋して聴音や視唱等の教材として使用し幅広い音楽的基礎力の習得を目指すというものです。
実際の音楽作品を使用することが特徴です。
グレゴリオ聖歌から現代曲、民謡、ジャズまで課題になります。
テキストによっては作成者のオリジナル曲が課題になることもあります。
音楽作品として作られたものを課題にしますので多くの場合CDを使用します。
アゴーギグがありますし様々な楽器で演奏されます。
聴音では必要な音だけが聞こえるのではありません。
全て音楽本来の姿で登場します。
音楽教育のガイドラインを国が決めているフランスでは、1978年頃からフォルマシオン・ミュジカルは導入されているそうです。
そのフランスで作られた教材「La dictée en musique Vol.1(Editions Henry Lemoine)」を生徒のレッスンで使い始めました。
第1巻~第7巻まで発刊されています。
第1巻~第3巻は第1課程でDebut Milieu Finと分かれています。(日本式に言うと上中下でしょうか。徐々に難しくなります。)
第4巻~第6巻は第2課程で同じように分かれています。
第7巻は第3課程でこれは1冊だけです。
各巻はリズム、メロディー、ハーモニー、音色、ミックス、間違い探しから構成されています。
(但し、第1巻にはハーモニーと音色はありません)
「リズム」は、音は書かれているもののリズムは書かれていないのでそれを聴き取ります。
「メロディー」はその逆です。リズムは書かれているので何の音かを聴き取ります。
「ハーモニー」は、終止形、調性、和音度数を答えるものです。
「音色」は、何の楽器で演奏されているかを答えます。オーケストラ作品を聴き、何段にも分かれたスコア譜を見ます。
「ミックス」はこれらが合わさったものです。ある部分はリズム、ある部分はメロディー、ある部分は楽器を当てるなどです。
最後の「間違い探し」は、譜面とCDの演奏の異なるところを見つけ出すものです。間違いは音やリズムにとどまりません。楽譜に書かれているもの全てを見る必要があります。
さて、収録されている作品はルネサンスから現代曲、民謡、ジャズまで本当に幅広い作品がピックアップされています。
CDが付いていてそれを聴きながら問題に答えます。
私には初めて聴く曲も少なくありません。
結構、すてきな曲が入っていて音源が目次に記載されていますので1曲通して聴いてみたい方にも対応しています。(ほとんどの課題は曲のごく1部しか使われていません。)
対象年齢は6~7歳から大人まで。
1年程度は普通に行われているソルフェージュの訓練が必要かと思われますので、全く初めて楽器を習う生徒さんにいきなり使うことは難しいと思います。
これから教材の内容を少しばかりご紹介していきたいと思います。
教材を入手したい方はこちらEditions Henry Lemoinehttp://www.henry-lemoine.com/en/catalogue
をご覧下さい。(左上にla dictee en musiqueと入力してください。)
normalで1週間程で届きます。
(Amazonでのご購入はこちら)
「La dictée en musique Vol.1」Editions Henry Lemoine
聴音のためのテキスト。
ルネサンス期から現代までの作品が集められています。
声楽曲やピアノ以外の器楽曲が多いことが特徴です。
*********************************************
フォルマシオン・ミュジカルの記事を書き続けております。
他の記事もご参考にして頂けますと幸いです。
是非、生徒さんに実際にレッスンで使ってみて下さい。
子供の生徒さんだけではなく大人の生徒さんにも楽しんでいただけることと思います。
2017年1月
「カテゴリー フォルマシオン・ミュジカル」は こちら
フランスで勉強された方には馴染みの言葉かと思います。
しかし、私がこの言葉を知ったのは半年ほど前です。
<Formation Musical>と書きます。
直訳すると<音楽のトレーニング>です。
<音楽の教育>、<音楽の養成>と訳されてもいます。
これは、音楽理論、音楽史、ソルフェージュを統合したもので、実際の音楽作品から抜粋して聴音や視唱等の教材として使用し幅広い音楽的基礎力の習得を目指すというものです。
実際の音楽作品を使用することが特徴です。
グレゴリオ聖歌から現代曲、民謡、ジャズまで課題になります。
テキストによっては作成者のオリジナル曲が課題になることもあります。
音楽作品として作られたものを課題にしますので多くの場合CDを使用します。
アゴーギグがありますし様々な楽器で演奏されます。
聴音では必要な音だけが聞こえるのではありません。
全て音楽本来の姿で登場します。
音楽教育のガイドラインを国が決めているフランスでは、1978年頃からフォルマシオン・ミュジカルは導入されているそうです。
そのフランスで作られた教材「La dictée en musique Vol.1(Editions Henry Lemoine)」を生徒のレッスンで使い始めました。
第1巻~第7巻まで発刊されています。
第1巻~第3巻は第1課程でDebut Milieu Finと分かれています。(日本式に言うと上中下でしょうか。徐々に難しくなります。)
第4巻~第6巻は第2課程で同じように分かれています。
第7巻は第3課程でこれは1冊だけです。
各巻はリズム、メロディー、ハーモニー、音色、ミックス、間違い探しから構成されています。
(但し、第1巻にはハーモニーと音色はありません)
「リズム」は、音は書かれているもののリズムは書かれていないのでそれを聴き取ります。
「メロディー」はその逆です。リズムは書かれているので何の音かを聴き取ります。
「ハーモニー」は、終止形、調性、和音度数を答えるものです。
「音色」は、何の楽器で演奏されているかを答えます。オーケストラ作品を聴き、何段にも分かれたスコア譜を見ます。
「ミックス」はこれらが合わさったものです。ある部分はリズム、ある部分はメロディー、ある部分は楽器を当てるなどです。
最後の「間違い探し」は、譜面とCDの演奏の異なるところを見つけ出すものです。間違いは音やリズムにとどまりません。楽譜に書かれているもの全てを見る必要があります。
さて、収録されている作品はルネサンスから現代曲、民謡、ジャズまで本当に幅広い作品がピックアップされています。
CDが付いていてそれを聴きながら問題に答えます。
私には初めて聴く曲も少なくありません。
結構、すてきな曲が入っていて音源が目次に記載されていますので1曲通して聴いてみたい方にも対応しています。(ほとんどの課題は曲のごく1部しか使われていません。)
対象年齢は6~7歳から大人まで。
1年程度は普通に行われているソルフェージュの訓練が必要かと思われますので、全く初めて楽器を習う生徒さんにいきなり使うことは難しいと思います。
これから教材の内容を少しばかりご紹介していきたいと思います。
教材を入手したい方はこちらEditions Henry Lemoinehttp://www.henry-lemoine.com/en/catalogue
をご覧下さい。(左上にla dictee en musiqueと入力してください。)
normalで1週間程で届きます。
(Amazonでのご購入はこちら)
「La dictée en musique Vol.1」Editions Henry Lemoine
聴音のためのテキスト。
ルネサンス期から現代までの作品が集められています。
声楽曲やピアノ以外の器楽曲が多いことが特徴です。
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他の記事もご参考にして頂けますと幸いです。
是非、生徒さんに実際にレッスンで使ってみて下さい。
子供の生徒さんだけではなく大人の生徒さんにも楽しんでいただけることと思います。
2017年1月
「カテゴリー フォルマシオン・ミュジカル」は こちら