何気に見始めた浜松国際ピアノコンクールが終わりました。
結果はもうご存知だと思いますが、
日本人の女性の方が優勝。
彼女はずっと安定して
きめ細やかな音楽を深い洞察力と
澄んだ美しい音で聴かせてくれていました。
きっと、練習の時から
たいへんな集中力と妥協を許さない
練習をされているのだろうと感じました。
音楽への愛が伝わり、
特に音楽を読み込む力は別格でした。
これからの活躍が楽しみです。
応援していたピアニストさんは、
ファイナルの演奏が始まった途端、
あら・・、でした。
機嫌でも悪いのかと思うような演奏で、
ガッカリ・・
色々あるのかもしれませんが、
音楽への誠実さは失ってはいけないな、
と自分に対しても思います。
エリザベートコンクールでの
ギルトブルクの最後まで誠実だった演奏に、
何が起きたのか全く知らず偶然に聴いて、
その演奏で幸福な気持ちになった私の様な人間もいるので、
演奏家にとって演奏技術より大事なことはあると思います。