おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

フォルマシオン・ミュジカルを活かしてみましょう!

2016年03月10日 | フォルマシオン・ミュジカル
2013年からフォルマシオン・ミュジカルをレッスンに取り入れてもうすぐ4年目を迎えます。
その間4種類のテキストを生徒たちに使ってきました。

常に音楽と共にあるフォルマシオン・ミュジカルを生徒と共に新鮮な気持ちで楽しんでいます。(たぶん)

どのテキストも丁寧に作られており、目から鱗の連続です。

演奏の際に楽譜には書かれていないことと言うものがあると思いますが、そのような音楽的なセンスを自然に身に付けて行けるのも生きた音楽で学ぶからこそです。
とても私の音楽センスだけでは生徒に伝えきれません。

現に、習い始めからF.M.でレッスンを受けている生徒たちは(今のところ7名)明らかにこれまでの生徒とは違います。
ピアノを始めて半年くらいの生徒でも、アクセントが弱拍に付いたりフレーズの終わりを何も気にせず雑に弾くことはまずありません。
強さに対する感覚も他の生徒より敏感です。
そして、自分がどう弾いているか、私がどう弾いたかよく聴いています。

F.M.のテキストは課題を行う時に必ず「考える」ということをさせるので、私が思っている以上に生徒たちは自ら頭を使ってレッスンを受けているように感じます。

このF.M.のテキストはピアノ曲をレッスンする時にも大変参考になります。
私自身、レッスンのアプローチの仕方が広がりました。

F.M.のテキストを見ると、1つの課題の中に2~3個の要素を盛り込んでいるものがよくあります。
1曲通しただけである部分は音読み、ある部分はリズム打ち、ある部分は歌うなどです。
しかもメロディーとは全く異なるリズムを叩きながらバスの音だけ読むとか工夫がされています。
私の発想ではそこまでのものは思いつきません。

この発想の豊かさを拝借してピアノのレッスンで活かすことができます。

例えば、モーツァルト「メヌエット ヘ長調 k.2」



①右手の中心となるリズム「タタ タン タン」を叩きながら左の1拍目を読む。
 1~2回は生徒と一緒に練習してみます。

②今度は先生が曲を弾いて生徒が一人で①を実施。
 音は読めてもリズムが乱れること必至です。(音楽と一緒という緊張もあります)

③出来るようになったら左の音を全て読みながら先程のリズムを叩く。

④中間部は右を読みながら左のリズムを叩く、と変化を付けてみる。

⑤曲とは全く違うリズムを作りピアノに合わせながらバスの音を歌う。

という具合にF.M.の方法を活用することができます。
この時あくまでリズム感良く叩くことです。ベタベタ叩いてはいけません。

実はこれをやると講師の方がクタクタになります。
生徒がリズムが乱れてきていると指摘しつつ両手で弾きながら左の音を歌う作業は私にとってもF.M.です。

テキストのCDのありがた味をヒシヒシ感じます。
 
コメント
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