おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ギルトブルグ、聴いてきました!

2017年04月15日 | コンサート情報
この日をどんなに待っていたことか。

「東京・春・音楽祭」の24の前奏曲シリーズで来日したギルトブルグを聴いてきました。
(ラフマニノフの24の前奏曲。。Op.3-2「鐘」を加えた24曲です。)

動画では何度も彼の演奏は聴いていましたが、生で聴くのは初めてです。

もう!生の方が断然良いです。

あの神秘的な弱音、ずっと聴いていると意識が遠のいて行きそうになります。

ディナーミクの幅はたいへん広く、強音がそそり立つようでゴシック建築のようでした。

初めてウィーンを訪れた時に感じた、シュテファン寺院を思い出しました。
あの時、寺院の大きさにも驚きましたが寺院からゴォォと音がして圧倒されました。

ギルトブルグの強音はどこまでも高くそそり立つように鳴り響いておりました。

ラフマニノフの誕生日にギルトブルグのfacebookに投稿されたop.32-5は瑞々しく香り立つような演奏でした。
聴いているだけで森林浴した気分でした。

どの曲も本当に素晴らしかった。
op.32の方がより充実していたかもしれません。

アンコールは3曲でした。

その内の1曲はお得意の「音の絵op.39-6 赤ずきんと狼」
こんな狼に追いかけられたら恐怖で足がすくんで逃げられない。
赤ずきんも恐怖で打ち震えているようでした。
ギルトブルグは童話のイメージを遥かに超えたものを表現していたと思います。
襲い来る恐怖。逃げることのできない恐怖。

そして最後はシューマン「ダヴィッド同盟」第14番。
私はシューマンのピアノ曲の中でこの曲が一番好きです。

ギルトブルグの演奏は動画で聴いておりました。
もう少し温もりのある音だと良いのに・・と思っていたのですが、生で聴くと想像以上の透明感のある音で、それがシューマンの純粋さを感じさせこれも良いものだなと思いました。


最後になりますが、ピアノはギルトブルグお気に入りのFAZIOLIでした。
録画されていたのでどこかで放送されるかもしれません。

しっかりサインをいただいてきました!


ずっと楽しみに待っていたショスタコ―ヴィチのCDです。

サインをする度に、このペンをカチカチ振って丁寧に力強くサインされていました。


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