インターネット普及のおかげで遠い国の情報も得ることができる世の中になりました。
しみじみ・・
さて、2015年のチャイコフスキーコンクールでマスレエフが優勝したおかげで私はロシアの音楽教育に興味を持つことになりました。
マスレエフのあの多彩な音色とそっと訴えかけてくる抒情性に魅力を感じ、コンクール以外の演奏ももっと聴きたいと検索している内にロシア語の動画が出てくるようになり、そこで聴いた子供たちの演奏がこれまた驚く世界だったのです。
とにかく音が子供の音ではなく、音楽にも幼さがない。
これはそうできる教育法があるとしか考えられない!と思い、かねてから気になっていたロシアンメソッドに足を突っ込むことになったのです。
テキストに秘密があるのではと思い、初めの内はそちらを探しました。確かに良いテキストはあります。
結局は奏法に秘密があったわけですが、奏法がわかってくるとやはり次はテキストになるわけです。
今、生徒たちのレッスンもロシアンメソッドに変え、習い始めの生徒さんにはロシアンメソッドのテキストを使うことで足りていますが、少し進んだ初級の終わりや中級の生徒たちに何をやらせるかです。
ただ、その位まで進んだ生徒さんに奏法としてロシアンメソッドを通常のテキストでレッスンしていくことに問題はありませんので悩むことはあまりありませんが、私がロシアの秘密を探索していた頃に見つけたテキストで良いものがありますので、それをご紹介します。
まずはこちらの2冊。
「Гаммы и Арпеджио для фортепиано」
以前チラリとご紹介をしたことのあるテキストです。
「ピアノのためのスケールとアルペジォ」といいます。
ハノンより実用的で集中力が必要なので面白いです。自分でもこの中から選んで毎日20~30分弾いています。これもやってみようとやっていると45分位あっという間に経ってしまいます。生徒には反進行スケールとアルペジォをコピーして渡しています。
プレスラーの本にもこのテキストを参考にしていると思われる話が載っています。
Гаммы и Арпеджио для фортепиано.
(скачатьをクリックするとダウンロードできます)
「хрестоматия мапенького пианиста」
「小さなピアニストの教本」という意味だと思います。
ロシアンメソッドの母ともいえるアンナ・アルタボレフスカヤのテキストです。エチュードのところが使えます。ツェルニー、シッテ、ゲディゲ,ベーレンス、ベルコヴィッチ等の短いエチュードが載っています。
まだ子供には試していませんが、これの代わりとしてツェルニー「第1課程練習曲op.599」が使えると思います。「125のパッセージop.261」も短い曲が多いので練習時間があまり取れない生徒さんに良いと思います。しかも色々な形のパッセージ練習を左右の手に等しく与えています。短いので数曲同時に練習もできますし復習するのも苦にならないと思います。
「125のパッセージ」最初にある曲です。
Piano Lesson in Progress. Czerny - Germer. Etude
ツェルニー 125のパッセージ練習曲 (ピアノライブラリー) 楽譜 – 2005/12/12
楽譜をクリックしていただくとAmazonのサイトをご覧いただけます。
しみじみ・・
さて、2015年のチャイコフスキーコンクールでマスレエフが優勝したおかげで私はロシアの音楽教育に興味を持つことになりました。
マスレエフのあの多彩な音色とそっと訴えかけてくる抒情性に魅力を感じ、コンクール以外の演奏ももっと聴きたいと検索している内にロシア語の動画が出てくるようになり、そこで聴いた子供たちの演奏がこれまた驚く世界だったのです。
とにかく音が子供の音ではなく、音楽にも幼さがない。
これはそうできる教育法があるとしか考えられない!と思い、かねてから気になっていたロシアンメソッドに足を突っ込むことになったのです。
テキストに秘密があるのではと思い、初めの内はそちらを探しました。確かに良いテキストはあります。
結局は奏法に秘密があったわけですが、奏法がわかってくるとやはり次はテキストになるわけです。
今、生徒たちのレッスンもロシアンメソッドに変え、習い始めの生徒さんにはロシアンメソッドのテキストを使うことで足りていますが、少し進んだ初級の終わりや中級の生徒たちに何をやらせるかです。
ただ、その位まで進んだ生徒さんに奏法としてロシアンメソッドを通常のテキストでレッスンしていくことに問題はありませんので悩むことはあまりありませんが、私がロシアの秘密を探索していた頃に見つけたテキストで良いものがありますので、それをご紹介します。
まずはこちらの2冊。
「Гаммы и Арпеджио для фортепиано」
以前チラリとご紹介をしたことのあるテキストです。
「ピアノのためのスケールとアルペジォ」といいます。
ハノンより実用的で集中力が必要なので面白いです。自分でもこの中から選んで毎日20~30分弾いています。これもやってみようとやっていると45分位あっという間に経ってしまいます。生徒には反進行スケールとアルペジォをコピーして渡しています。
プレスラーの本にもこのテキストを参考にしていると思われる話が載っています。
Гаммы и Арпеджио для фортепиано.
(скачатьをクリックするとダウンロードできます)
「хрестоматия мапенького пианиста」
「小さなピアニストの教本」という意味だと思います。
ロシアンメソッドの母ともいえるアンナ・アルタボレフスカヤのテキストです。エチュードのところが使えます。ツェルニー、シッテ、ゲディゲ,ベーレンス、ベルコヴィッチ等の短いエチュードが載っています。
まだ子供には試していませんが、これの代わりとしてツェルニー「第1課程練習曲op.599」が使えると思います。「125のパッセージop.261」も短い曲が多いので練習時間があまり取れない生徒さんに良いと思います。しかも色々な形のパッセージ練習を左右の手に等しく与えています。短いので数曲同時に練習もできますし復習するのも苦にならないと思います。
「125のパッセージ」最初にある曲です。
Piano Lesson in Progress. Czerny - Germer. Etude
ツェルニー 125のパッセージ練習曲 (ピアノライブラリー) 楽譜 – 2005/12/12
楽譜をクリックしていただくとAmazonのサイトをご覧いただけます。