導入法を変え、8年目を迎えました。
これまでは手の使い方や音の出し方を
まずは身に付けてもらおうとやって来ました。
生徒さんの進みが目に見えて速いとは
言えないかもしれませんが、
発表会の曲で普段より難しいものを選んでも
音数の多さには最初は驚くようですが、
弾き方自体は大きく崩れることはなく、
やはりこの導入法は間違いではなかったなと思います。
ただ、指先の支えや腕が落ちないようにすることを
その方が弾き易く、音も綺麗だからと実感できてはいないので、
注意され続けている生徒さんは少なくないです。
なので、テンポの速い曲を渡すことにしました。
スケールは調性をどんどん増やし、#系でしたら2~3週間で
Fis-durまで弾けるようにして、音と指使いが解ったら
速いテンポに上げて行きます。
これまで私はそこの所は遠慮していて、
初級の内はあまりテンポの速い曲は弾かせて来ませんでした。
結局、ゆっくりなままでは指先や腕の位置が良くなくとも
音質が悪くなるだけなので、注意されていることの意味が
実感できないのではないかと思います。
今の生徒さんはピアノの弾き方を習い始めから習っているので、
以前の生徒さんのように、速いテンポの曲を弾いたら
手がガチガチということは起きないのではないかと考え直しました。
テンポが速くなると、これまでしてこなかった練習法も
取り入れることができます。
導入法を変えたのに、私の方がいつまでも
シフトチェンジしていませんでした。
いつまでもギアをローにしていました。
エンジン掛けただけ・・
安全運転過ぎて、可能性を広げられていませんでした。