ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Spy in Chancery : 4

2008-11-07 23:04:57 | Athelstan・Doherty
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,209(税込)
発売日:1991-07-04

シモン・フォーヴェルは,エドワード王の,え~と,agentっていかなる風にも訳せますけど(笑),スパイ? 外交官? 代理人? で,主にガスコーニュの事についてフランス側と交渉するのが,現在のお仕事。フランスはガスコーニュをぶん取っていて,返還する気がないんですね。え,ガスコーニュってフランスじゃんって思います(^^;)けど,イングランドにとっては,やっぱり,まあ,現在の,北方領土問題のような物ですね。

で,フォーヴェルという人は,信心深くはないけれど,パリの自宅近くの小さな教会の,世間のギラギラも陰謀も関係ない,清らかな雰囲気が好き。本日は亡妻の命日です。彼は仕事で妻の死に目に会えなかった事を非常に悔いて,毎年命日の,妻の亡くなった時間にお祈りしているそうです。

何か,コーベットによく似た人ですね。

。。。な~んて感心していたら,

ポエールと定期ミーティングしてた? それはやばいと思った瞬間,しつこい「乞食」がっ!!(泣)

コーベットは,パリに到着。食べ物等,結構楽しんでおります。一行は,やがてフィリップ4世に謁見。高価なオコジョ(って要はイタチね)の毛皮に縁取られた青いビロードのガウン,肩までの金髪のイケメン王様。。

がっ; コーベットは,王の隣に,と~んでもない人物を大発見!(笑)で,腰を抜かさんばかりにび~っくり。ドゥ・クラオンでございます~。

この外交団,表向きはガスコーニュの返還交渉に来たんですね。(今頃納得(笑))ですがもちろん,交渉は難航。シモン・フォーヴェルが殺されたと聞いて,騒然のイングランド交渉団。ですが,もちろんフランスのスパイを捜しに来たなんて言えませんので(笑),若造の王様に言いたい放題言わせざるを得ません。


Spy in Chancery : 3

2008-11-07 23:01:35 | Athelstan・Doherty
Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
価格:¥ 1,209(税込)
発売日:1991-07-04

コーベットの一行はイングランドの使節としてパリに向かうようで,結構たくさんの人が同行しているようです。皆ひどい船酔いから回復して,出発の日は結構な大騒ぎです。

ラナルフは,ニューゲート監獄でコーベットに救われてはや10年,現在はコーベットの忠実な執事です。..てことは,彼の年齢換算が正しい(笑)とすれば,2巻から8年の歳月が流れているという事ですね。ラナルフは,相変わらず,女性を追いかけ回しているらしいです。きっと魅力的なんだな。。。ラナルフは現在27才という事か。でコーベットは,1巻では28才,2巻で30才だったのね。(笑)

コーベットの目には,フランス北部の田園は,過去転戦したウェールズなどより,ずっと豊かに映ります。

しかし,交差点ごとに点在する,店の商品や絞首台を見るに,地主の取り立てや,法律が厳しい事もわかります。

イングランド外交官ご一行様のうち,エドワードの弟ランカスター伯は,むっつり意地悪,妹婿のブリタニー伯は,自意識過剰でラナルフに負けない女好き(笑)なのだそうです。また,ヘンリー・イーストリーというカンタベリーの修道士は,ウィンチェルシーの公証人で,王の内々の情報を扱う人物。しかし,ランカスター,ブリタニー,ウォータートン共々,そういう仕事をしているので,誰もが裏切りの容疑者になり得るのです。

そんな方々と一緒の旅は,コーベットにとって,とっても退屈。。(笑)

。。。と,ここで突然,一行は襲われます。コーベットは,実は自分を狙って来たんじゃないかと,慌てます。ラナルフが顔を負傷して大騒ぎ。

一段落ついて見てみると,結構大きな損傷を被っていました。馬2頭,もう1頭も大怪我(もう連れて行けないね(泣)),味方3人敵1人が,犠牲になりました。
ランカスター伯,思わず「我々の中に裏切り者がおるな。」
でもコーベット,「このように賑やかに行進したら,我々の行動は,ノルマンディの半分に知れております。」

その頃,とある教会。この事件の黒幕は,ドゥ・クラオンでした。珍しいねぇ,悪役を複数の本に出すの。お気に入りなんだな。(笑)彼は,よっぽどコーベットがお嫌いのようです。


Run!Run!Run!