Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett) 価格:¥ 1,048(税込) 発売日:1991-07-04 |
コーベットは,リッチモンド伯爵との面会待ちの間に,ラナルフと一緒に"The Creation"という舞台を楽しみます。話はまあアレ(笑)ですが,豚皮で作った水バッグで洪水を起こしたり,動く天井を使ったり,金属製の道具で神の声や稲妻を作り出したり,なかなか画期的な舞台だったそう。でもいつの間にか消えてるラナルフ。(笑)
市場には,クレオパトラを噛んだというコブラとか,モーゼの"foreskin"(おいっ,ど~してそんなモノ取れるんかいっ)とか,相変わらず怪しげなモノを売っていたそうで。。(^^;) 当時は十字軍時代ですね。何か,その手のおみやげは大流行していた,と,どっか他の本で読んだ事があります。
アパートに帰ると「叫び声」慌ててドアを開けたら,。。。ラナルフお楽しみの最中(爆)でございました。コーベット,酒場に退避。(笑) でも,罪の意識やら,羨ましい気持ちやら,何らや複雑でございます。(^^;)
翌日ようやく,リッチモンド伯との面会が叶いました。
リッチモンド伯は,金髪で贅沢な毛皮の縁取り付きのマントなどをまとい,潤んだ青い目,赤い鼻,釣り上げた魚のように下がった口?(mouth turned down like a landed fish)なヤツで(^^;),コーベットはあまり好きではないようです。リッチモンドによれば,ガスコーニュの敗戦は,イングランドのサポートがなかったせいで,テューバービルは停戦を乱したばか者なのだそう。コーベットは娘との仲を聞いてみましたが,怒られちゃいました。おまけに思いっきりバカにされてしまいます。
という事で,コーベットとラナルフは,ようやくウェールズへ向かいます。1巻でもちらっと触れられていましたが,コーベットはかつて戦争に参加して,ややトラウマ気味な土地です。道すがら,ラナルフに,その10年前の戦いの話や,ウェールズの偉大なリーダー,ルウェリン・アプ・グリフィズと弟ディビッドを襲った厳しい運命等を話しながら,ふと亡き妻メアリーや娘の事を思い出すコーベットです。