Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett) 価格:¥ 1,048(税込) 発売日:1991-07-04 |
10章読むのに,すっかり時間がかかってしまいましたが,実は,とても面白かったんですよ♪
コーベットとラナルフは,幾つかのイングランド領主の家に泊まりながら(おおこれが現代では英国でなくニュージーランドに残る,いわゆる「ロッジ」の習慣ね),旅を続けます。当時ウェールズ人の中にはキリスト教でない「怖い」宗教があったり,その辺りには何と狼もいたそうで,何だかビルボが旅した中つ国の世界そのものみたいですね。(実は2人はポニーに乗っているのでなおさら。。)
2人は,谷間の入り口からニースという地に入り,モーガン卿の城(砦)が見える平原までやってきました。すると,数人の馬に乗った騎士のお出迎え。何かここの雰囲気,アラゴルン,レゴラス,ギムリがエオメルに出会ったシーンを彷彿とさせるのですが。。。ついでにコーベットは自慢のナイフも没収です。
砦の入り口には首吊り場があり,内部は,これまた何となくエドラスの雰囲気なんですが。。。。
オーウェンという騎士のリーダーに案内され,いよいよ黄金館じゃなくて(笑),モーガン卿の砦に到着。コーベットとラナルフは2階のメインホールに来ました。建物は木造でタペストリーなどいろいろかかっていて,奥に台座が見える構造。で,かつては教会だったのかな,のような造りだそう。頭上の止まり木に,peregrine falcon(ハヤブサ)が停っている,という景色,好きだわ。(^^)
そして,チェスをしていた2人組の所に通されます。1人は,ギルバート・ミーダーという若い金髪色白の男,そしてもう1人は,焦茶の髪と髭,やや使い古しの青いラムウールのマントに,綿シャツ,アメジストのブレスレット(どっかのド派手君主に比べりゃまあ質素で,私は好感持てると思うなあ(笑)),ハヤブサのような鋭い眼を持つ,モーガン卿です。ボルドー産のワインを出しながら,お互いを観察。
で,「名目上は」エドワード1世の遣いであるコーベットは,エドワードは,もしモーガンがタルボット殺しの下手人を捕えたなら,いかなる嫌疑も解くと請け合うと,と,適当な口上(^^;)を伝えます。狸(笑)モーガンは,エドワードに感謝する,が,下手人はまだ捕えてない、と、答えます。
こいつらどうしてやろか~と考えてるコーベット。(笑)
と、その時,ええええ?! エオウィン?? 緑の服,腰に金のベルト,センター分けスレンダー金髪美女が,スカートを少したくしあげて登場。(そりゃ誰だってエオウィンだと思うな(笑))本にそう書いてあったわけではありませんが,おそらく(笑)お口ポッカ~ン,の。コーベット。
ミーヴという名のその女性,「私は牛革のブーツを履いてます。それと濃紺のタイツを履いてます。それでよろしいですか!」モーガン卿,ちょっと嬉しそうに「こやつはわしの姪だ。ちょっと口が悪いがの。」するとミーヴ「いいえ!違いますわ。このイングランド人が,女というものに会った事がないかのように,無礼でしたので!」(ラナルフがこっそり笑っていたのは言うまでもありませんっ(笑))
コーベットとラナルフは,その後しばらくモーガン卿の砦に滞在する事になりました。一応客なんだよね?ですが,牢屋のような部屋。(笑)でもコーベットは,屋上で,爽やかな海風に吹かれながら,モーガン卿の領地の景色を眺めるのが気に入りました。ただ,彼は峰火台のような物を発見。そういえばこの地に来る間にも峰火を目撃しており,何か怪しいと感じるコーベットです。
LOTRチックに見えたのは,気のせいではありませんでした。(笑)エオウィンから峰火まで,使いましたね。(爆)