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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Field of Blood : Chapter 7

2007-01-09 23:46:33 | Athelstan・Doherty
中世ミステリーの特徴は,指紋や血液型などの科学捜査は全く使用不可。目撃情報や,物的証拠等で犯人を追い詰めなくてはならない,という事で,それ相当の話の組み立て方があるわけですね。

また,ミステリーである以上,科学はともかく,論理性は必要なので,中世によくありがちと思われる,黒魔術とか,幽霊とかもきっぱり否定しておりますね,この本。

いかにも「出そう」な地下室を探索中,Athelstanは院長様(Prior Anselm)のこんな言葉を思い出してます。
He'd always been warned by Prior Anselm never to look for any spiritual experiences. "Resist such occurrences." The Prior had urged. "God rarely moves through visions but the ordinary things of life."
幽霊等を期待しちゃいけないよ。命ある者以外は勝手に動くものではない。。って事か。中世の坊さんとは思えない現実的な考え方。

そう言えば,友達の家がお寺で,泊まりに行った事があるのですが,窓の外はお墓。でも,幽霊は絶対出ないよ,との事。一説には,成仏したら化けて出ない,という事もありますが,そもそも,神仏に従事する聖職者の前には,幽霊は出ないものなのかもしれませんね。

さらに院長様はこう付け加えております。
"There are more miracles on a tree in spring than in many of our so-called visionaries' dreames."
「春先の1本の木の方が,我々の空想よりよっぽど奇跡だ。」


ある宿屋兼酒場(こういう宿がホントに多いですね)で,ちょっと聞き込みをしようとするSir Johnを完全に無視するマスター。Athelstan,すかさずビールを頂こうかと銀貨を出し,Cranston卿の足を蹴飛ばし,「ここにおわす方を何様と心得るか」とマスターを脅す。(修道士のやる事かっ(^^;))

Athelstanの前任者は,黒魔術に凝っていたと度々出てきますが,そのWillian Fitzwolfe氏が残していった日記のような本には,気味の悪いガーゴイルや人間の姿をした?犬(a dog depicted as a human)の絵。それに続いて「これはgrimoireです。」と説明するAthelstan。

grimoireと聞いて,てっきりハリポタ3巻に出てきた「Grim(=それを見たら死ぬと言われる縁起の悪い大きな黒い犬)」という物を思い出してしまいましたが(汗),COD(Concise Oxford Dictionary)によれば,grimoireは魔法の呪文の本だそうです。


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