ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

One Flew over the Cuckoo's Nest (31-40)

2006-01-20 00:58:28 | BookClub
一旦20ページ毎にまとめようと思いましたが,ちょっとポリシーを変えて,まあ進んだら書く事にします。

朝食後の一時,皆決まった行動をする。Peteは頭を振っている。Scanlonは空想の爆弾を作る。Sefeltは歯が抜ける事と毛がなくなる妄想に。Hardingは手で鳩を作り,わきの下に隠す。

8時は薬の時間。Taberはなかなか飲まず,Big Nurseに押さえ付けられる。

8時25分,2人の医者がやってくる。彼らはワインの臭いがした。2人の黒人がTaberを捕まえる。蹴られ,叫ぶ。黒人達は彼をうつ伏せにしてズボンを裂く。

9時,若い住人がAcutesに小さい時にした事を話す。この時間はBig Nurseにとって耐え難い時間だ。しかし彼らが去ると,また彼女の機械仕掛けの行動はスムーズに。TaberはGurney bedに運ばれる。医者は「彼が起きたのでまた注射が必要だった,電気ショックを与えたら何と言うかね。」「それはいい考えですわ。その後脳波計で彼の頭を調べて,それが必要だった証拠を見つけますわ。」

10時半,Public Relationが婦人クラブを引き連れてやってくる。彼のシャツの襟はキツ過ぎて,彼は笑う度に顔が目一杯膨らむ。彼の顔にも頭にも毛がない。きっと彼は僅かに残った毛を守る為にそんなキツい襟のシャツを着ているのだろう。彼はずっと手に汗を溜めたまま,ぐるぐる回りながら,笑いながら病棟を見学していた。

彼が何故そんなに可笑しいのか,患者達にはわからなかった。ただ1つ可笑しいのは,彼はあまりにぐるぐる回っているので,押してみたら,さらに回りそうな事だった。

病棟はブンブンと,高校の時フットボールで遠征したカリフォルニアの産業都市のような音を立てていた。ある冬の日,Bromdenさんは織物工場の,黒人の女工さんの1人と話をしていた。彼女はここから連れ出してとおねだりする。彼は一瞬その気になるが,工場の音が彼らを現実に引き戻す。

そうだ,病院は工場だ,と,Bromdenさんは思う。近所付き合いや,学校で犯した間違いを修正し,前よりよい製品にして戻すのが,Big Nurseの大きな楽しみだ。Taberさんも,ちょっと痩せて,目の周りにあざができたが,前と全然変わらず,近所の人と毎週月曜にボーリングに行き,何年もすればやがて皆に尊敬されるようになるだろう。

‥こんな退院が成功裏に終われば,それはBig Nurseにとってはとても喜ばしい事だ。しかし,新入りとなると話は別。1番できのよい新人でも,慣れる為にはちょっと頑張らなくてはならない。

昼前,黒人達はAcute達に,ミーティング用に床を掃除するよう告げる。Peteは神経質に動き回るが誰も彼に興味を持たない。Big Nurseはやや緊張気味に待つ。

こちらに読み方ガイド(英語)があります。どうやら,この話は「寓話」というジャンルに属するのだそう。‥という事は,Animal Farm(動物農場)みたいに,登場人物を何かに例えているという事なのでしょうか?
「汗をかきながらぐるぐる回るPublic Relation」は,ハリポタに出てくるファッジ元大臣の,5巻でダンブルドア先生をいよいよホグワーツから追い出そうとしているシーンを思い出しました。(笑)そーね,なんか,そういう類の人なのかもね。


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