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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

One Flew over the Cuckoo's Nest (296-311)

2006-04-01 02:20:09 | BookClub
Chiefはこの後起きた事を感慨深く振り返る。たとえTurkleさんが時間通りに皆を起こしていたとしても,Miss RatchedはBillyに同じ事を言っただろうし,Billyはやるべき事を起こしていただろうし,McMurphyは結局戻って来ただろう。その後の話を語る時,誰もが,まるでホテル火災かダム倒壊のニュースについて語るような,静かなプライドを感じる。

Chiefの心配にもかかわらず,そこらじゅう散らかり,一見平和で,ちょっと笑ってしまう光景だった。 TurkleさんとSandyが出て行く。彼がドアを閉めずに行ったのを見てHardingは「今なら出れるぞ」と言うが,McMurphy(鯨パンツ一丁)は酔っ払っていると言って留まる。Miss Ratchedはドクターに恐ろしい出来事をレポートしようとしているが,McMurphyは気にしてないようだ。

黒人がBillyがいない事に気付く。Big Nurseに伝えると彼女は電話をガチャンと切り,出て行くが,髪の毛がキャップからはみ出していた。彼女は取り乱してBillyはどこ?と訊くが皆笑うばかり。彼女達はようやく「閉じこもり部屋」でBillyとCandyを発見。皆もぞろぞろ付いて来る。

彼らはゆっくり起き上がる。Miss RatchedはBillyに「こんな女と。。。」と言う。するとHardingが、「売春婦か? 黒蘭の女か? サロメはどうか?」等とからかう。

しかしナースの声色が変わる。「あなたのお母さんがこの事を知ったらなんておっしゃるかしら。お母さんはいつもあなたの事を自慢に思っていらしたわよ。」Billyは突如パニックに。皆の笑いも消える。「私とお母さんはお友達です。こういう事はやりたくないけど、。どうしましょうか。」「やややややめて、Ratchedさん、ややややや」「申し訳ないけれど、言わなくちゃ、それにしても、一体どういう事?」「かかのじょが」「いいえ、彼女はあなたをここには連れて来ません。他にあるでしょ。お母さんの為にも」

「かかかのじょだ、それにままままMcMurphyと、Hardingと、みみみみみんなだ!皆でかかかからかって。。」彼はもはや彼女だけを見ていた。彼女の言葉を待っていた。しかし、彼女はスキルを取り戻した。ここで引っ掛かったりはしない。皆を軽蔑の眼差しで見ると「わかったわ、わかったわ。お母さんに説明します。」彼女は皆を睨みつけたまま、恐ろしくソフトな声で話す。

次々人々がやってくる。ドクターもやってきた。彼はBillyが待っていると聞いて、オフィスに向かう。皆はMcMuphyに、君のせいじゃない、と言う。そこへドクターの悲鳴が!「看護婦さん!看護婦さん!」Ratchedと黒人はすぐさま向かったが、今度は患者達はその場で待っていた。

「彼は喉を切りました。」McMurphyは黙っている。「ドクターのデスクを開けて、道具を見つけて切ったようです。かわいそうな、惨めな、誤解された男の子が自殺したの。ドクターの椅子で喉を切ったのよ。」McMurphyはまだ下を向いている。「最初はCharles Cheswick、そしてWilliam Bibbitだ! 人の命を弄んで満足かい。神みたいによ!」彼女がナースステーションに去る。我々の頭に死の冷たい音が鳴り響いた。

誰も止めなかった。彼を立たせたのは皆だ。彼の黒い鯨のパンツが馬の革のようだった。裸足の足から火花が散った。。。(ここから半ページほどで、彼がRatchedさんの前を剥いで中身を露にし、首に手を掛け取り押さえられる様子がまるでスローモーションを見るように記述されてます。。)

その後SefeltとFredrickson、他の数人のAcuteが病棟を去った。パーティとBillyについてはたくさんの取り調べがあった。ドクターは辞職する事にした。Big Nurseが治療を受けている間、あの日系のナースが病棟を担当し、ポリシーをたくさん変更できた。

Miss Ratchedが戻って来た時、McMurphyはどこに?と迫る患者に彼女は思わず後ずさり。もはや彼女のユニフォームは彼女が女性である事を隠さなかった。彼女は「彼は帰って来ます」と紙に書いて渡す。我々は彼は農場に逃げ帰ったと聞いたが戻るとは本当か? Hardingは本当だと聞くと、メモを破いて彼女に投げ付ける。彼女は思わず怪我をした方の頬を庇う。

Miss Ratchedはもはや以前の力がなかった。Hardingもついに退院して奥さんが迎えに来る。Georgeも他の病棟へ移り、釣り仲間はChief、Martini、Scanlonの3人になった。

3週間過ぎ、黒人達が「McMurphy, Randle P. POST-OPERATIVE LOBOTOMY」と掛かれた札を付けた担架を押して来た。中に赤い毛の付いた白い顔が入っていた、が、「彼じゃないみたいだ。」「俺達の事を馬鹿にしてるな。」

Chiefには1つ確信があった。今後Big Nurseが力を取り戻したら、みせしめに使われるだろう。

夜、人の気配がなくなると、ChiefはMcMuphyのベッドに近づく。長い時間かかって枕で押さえ付ける。Scanlonが「終わったか」と聞く。「彼女にばれるぞ。うまく話してやる。」と言い、逃げることを勧める。Chiefは誰が鍵を開けるかと言うが、彼は「いや、彼は最初の週にどうやってやるか話してたよ。覚えていればだがな。」

Chiefは着替え、McMurphyのキャップを被ろうとするが小さかったので、Scanlonのベッドに落とした。Chiefは渾身の力を込めてコントロールパネルを持ち上げ、窓にぶつける。Scanlonか誰かにも声をかけようとしたが、黒人達の金切り声がしたので、そこから飛び出した。

Chiefはグラウンドを横切りいつか犬が行った方へ走る。何マイルも走った所で、ハイウェイで羊を一杯積んでカナダへ向かうメキシコ人の車に乗せてもらう。自分はインディアンレスラーでシンジケートに精神病院に閉じ込められたとでっちあげると、彼は10ドル貸してくれた。彼はアドレスを聞いて、後で返すと言う。

彼はカナダへの途中コロンビアに立ち寄り、知り合いがいるかどうか訪ねてみようと思った。


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